韓国大統領選 逆作用した“北風” 北への危機感ゼロ…現状維持望んだ国民 (産経新聞) - Yahoo!ニュース
2017/5/9(火)
(略)韓国ではこれまで、国政選挙の前に軍事挑発など北朝鮮がらみの“北風”と呼ばれる変数が、保守系候補に有利に作用してきた例が多い。しかし今回、北風は影響しなかった。
北朝鮮の挑発を警戒するのではなく、朝鮮半島の緊張や軍事衝突の回避を望む思いが有権者の間では強かったということだ。北朝鮮による頻繁な挑発に韓国国民は慣らされ、危機意識は薄れている。4月の朝鮮半島危機にもかかわらず、一般市民レベルでは、緊張感はほとんどなかった。
朝鮮半島情勢の緊迫化に周辺国が懸念と警戒を強めるなか、韓国ではメディアを中心に「日本は騒ぎすぎる。大げさだ」とむしろ日本を批判する主張が頻繁に出た。それほど世論の対北危機意識は薄れている。
南北関係は選挙の最大争点にもならず、南北統一を願うような主張も極めて少ない。選挙期間中も北朝鮮が核・ミサイル開発を進めている現実を前にしても、韓国国民は、戦争が起こらず統一もしない現在の朝鮮半島の状況、つまり現状維持を望んだ。(略)
日本人は、北朝鮮の核ミサイルに敏感で、
韓国人は、北朝鮮の核ミサイルを鈍感だ。
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