誰もが知ってる映画「スター・ウォーズ」は、ぶっちゃけデモクラット(アメリカ民主党)的なリベラル政治映画である。
The Opening Sequence in Star Wars – Episode IV: A New Hope (1977)
エピソード4。いわずと知れた記念すべき第1作。
このEP4で最も政治的なシーンは、
序盤、ダース・ベイダー初登場でもある、デススター内の帝国軍の会議シーンと、
終盤、デススター攻撃計画を討議する反乱軍パイロットの作戦会議シーンだ。
EP4は、誰が見ても判るとおり、作品のモチーフは(まあ、かなりの数のアメリカSF戦争映画がそうであるように)第2次世界大戦(ヨーロッパ)である。
帝国=ナチスドイツ、反乱軍=連合国レジスタンス、というわけで。
そして、帝国=ローマ、反乱軍=キリスト教徒、も重ね合わされている。
アメリカ映画で「帝国」が出てくれば、それはだいたいが、ローマ帝国か、ナチス・ドイツ、「悪の象徴」である。
デススター会議シーンから、その後の作品まで通して、特徴的なのは、銀河帝国のメンバーは、上は皇帝、デススター総督から、下はストーム・トルーパーまで、ほぼ全員が「ヒト」かつ「白人系」かつ「男性」なことだ。
ヒト型でないエイリアンも、ロボットも、黒人も、東洋人も、女性も、ほとんどいない。つまりは帝国側の役者は人形もヌイグルミも特殊メークもない。
最初期はストーム・トルーパーの中身はロボットかエイリアンかも?と思ったが、後期作品で、その正体がヒト型の男性のクローンであることが明らかにされた。ただしWASPではなくヒスパニック系のようだ。それでもエイリアンでもロボットでも黒人でも東洋人でも女性でもないことは同じだった。まさに純血人種差別帝国である。
対して反乱軍は、作戦会議シーンで判るとおり、ヒト型に限らず、バラエティに富んだ種々雑多なエイリアン混成軍である。男性だけでなく女性パイロットもいるし、おそらくノーメイクの黒人もいたはず。人種の坩堝である。
銀河帝国が、大戦時のベルリン、または、アメリカ中西部の田舎町、だとすれば、
反乱軍は、ニューヨークの雑踏である。
つまり、帝国は(映画公開当時1970年代以前の)共和党的メンバー構成、反乱軍は民主党的メンバー構成、なのである。
だらだら続くよ。
リベラル政治映画「STAR WARS / スター・ウォーズ」(その2)~女王はダライ・ラマ+アウンサンスーチー。 - 在日琉球人の王政復古日記
(まとめ)リベラル政治映画「STAR WARS / スター・ウォーズ」 - 在日琉球人の王政復古日記