在日琉球人の王政復古日記

NATION OF LEQUIO

集団的自衛権、安保法案~自衛隊は朝鮮半島のために血を流す。

集団的自衛権、安保法案に対して、
まあ、リベラル・左翼は、ほとんどが反戦平和派なんで、反対でしょうな。

で、保守派・右翼は、なぜか、賛成が多い。

 

しかし前々から不思議だったのだが、なんで、日本の保守派は集団的自衛権、安保法案に、無条件で、賛成なのか? 

いったい、誰のために、どこのために、自衛隊が、つまり日本人が血を流すことになるのか?、具体的に想定してるのか。

 

時事ドットコム:戦争懸念「うそ八百」=安倍首相【14衆院選】

 

  安倍晋三首相は30日、横浜市内での街頭演説で、集団的自衛権の行使容認をめぐり、戦争につながるとの懸念が反対派などから示されていることについて、「平和国家としての日本の歩みは全く変わらない。徴兵制が敷かれるとか、戦争が始まるとか、うそ八百だ」と反論した。 

 首相は、1960年に祖父の岸信介首相の下で行われた日米安全保障条約改定に触れ、「60年安保の時に同じことを言っていた人たちが、今も同じようなうそ八百を並べ立てている」と指摘。「安保条約を結んでアジアの平和が守られた。私たちは正しい道を歩んでいきたい」と訴えた。

 

日本防衛のために自衛隊増強・・・これに賛成するのは判る。 

日本防衛のために日米安保強化・・・これに賛成するのも判る。

でも、集団的自衛権、安保法案って、日本の立場において【具体的に】どういうパターンが考えられるのか? 

 

アメリカが、北朝鮮イスラム過激派に攻撃されたら、日本はアメリカの味方として参戦する、てのがまず一番に想定できるが、 

おそらく同じくらいの確率で 「日本の近くにある、アメリカ以外のアメリカ友好国」が、どこかの国に攻撃されたら、日本はその某国の味方として参戦する、っていうのが当然想定されるわけだ。

 

まさか、アフリカや南米でアメリカが攻撃されたら日本が援軍を出す、なんてことはあんまり考えられないわけで、日本がアクションを起こすのは、
・石油がからむ中東情勢 
・この極東アジアでの軍事的緊張 
となるだろう。

 

その「日本の近くにある、アメリカ以外のアメリカ友好国」というのに該当しそうなのは、オーストラリア、フィリピン、台湾なんかもそうかもしれないが、まず第一に「韓国」だわな(笑)。
あ、個人的にはわが琉球も「日本の近くにある、アメリカ以外のアメリカ友好国」に該当するはずだが、残念ながらまだ独立してないので、泣く泣く除外する(号泣)。

 

そして直接的に韓国ではなく、極東においてアメリカが攻撃される事態も、そんなときは韓国も当然ヤバイ状況にある可能性が非常に高いわけで、その状況でアメリカを軍事的に支援することは、間接的に「日本が韓国を守る」ことなわけだ。

 

つまり日本にとっての集団的自衛権とは安保法案とは「自衛隊による韓国防衛」ということになる可能性が一番高い。

なんか、日本の立場って、日清戦争前夜とあんまり変わってないような気が(笑)。

 

日本人が朝鮮半島のために血を流す。 

韓流ファンはそれでいいだろうけど(笑)、日本の保守派はそれでいいのか? 

 

安保法案で、日本が戦争する危険性は下がる。と同時に、日本が戦争に巻き込まれる危険性は上がる。 - 在日琉球人の王政復古日記

 

よくよく考えれば、集団的自衛権って「軍事版TPP」みたいな要素があるわな。いったん決めてしまえば、自国の都合だけでは自由が許されぬ「グローバル経済」ならぬ「グローバル軍事」なわけで。

 

つーか、TPPに反対なのに、集団的自衛権に賛成って、なんか矛盾してね? 

そもそも日米安保堅持なのに、TPPイヤイヤ!ってのがそもそも都合良過ぎなんだろうけど。