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在日琉球人の王政復古日記

NATION OF LEQUIO

アベノミクスは【リベラル左翼】である(その4)~安倍ちゃん消費税延期VSサッチャー人頭税強行。

税金に、右翼な税金、左翼な税金、というものあるだろうか?

 

消費税を上げるか先送りかでもめた1年だったが、消費税への批判に「逆進性」つまり、金持ちほど楽で、貧乏人ほど負担が大きい、というのがある。

 

話を単純にして消費税10%ならば、

100円の買い物、消費税10%→10円、支払110円

1000円の買い物、消費10%100円、支払1100円

10000円の買い物、消費10%1000円 、支払11000円

ということだ。

 

食料の場合、年収1億円の人が年収100万円の人の100倍食うわけではないので、貧乏人の負担のほうが大きくなるわけだ。

 

つまり消費税は右翼的・保守的な税である、ということになる。

対して左翼的な税は?・・・代表が現行の所得税である。

 

まず、単純に消費税みたい計算方法、全員一律10%の所得税を考える。

年収100万円、所得税10%→10万円、手取り90万円

年収1000万円、所得税10%100万円、手取り900万円

年収1億円、所得税10%1000万円、手取り9000万円 

ということだ。

 

この所得税だと、計算上は、消費税と逆進性は変わらない。

しかし、現行の所得税はこうなっていない。高所得と低所得で税率を変える「累進課税」である。

 

これも単純化して、

年収100万円、所得税率5%→5万円、手取り95万円

年収1000万円、所得税率30%300万円、手取り700万円

年収1億円、所得税率50%5000万円、手取り5000万円 

 ということだ。

 

累進課税のメリットは2つあって、

カネを持ってるヤツからじゃんじゃん取れるので、国家税収アップ。

金持ちと貧乏人の格差を縮められるので、所得再配分

 

この「所得再配分」は思想的に左翼的・リベラル的なので、現行の累進課税所得税は左翼的・リベラル的である。

 

公明党が「軽減税率」とか言い出してるのも、消費税の「逆進性」つまり「右翼性」を改善したいからだ。

コメ100円、消費税率0%→0円

書籍1000円、消費税率5%→50円

時計10000円、消費税率10%→1000円

てな感じだ。

 

しかし軽減税率のデメリットは、対象商品を選ぶ過程で、必ず人為的な歪みが発生し、商品間の不公平が生じ、決定権を持つ政治家や官僚の利権と汚職の温床となることだ。

そして、企業も「脱税」的商品を考え出す。大麦で通常通り作ったビールは税金が高いので、他の穀物を使って発泡酒だの、第3のビールだの、国税、企業、消費者、いったい誰が得をしてるのかサッパリ判らない奇怪な商品が生み出される。

これら軽減税率の歪みは、国家の経済介入によって生じるという意味で、ソ連的、社会主義的歪みだ。つまり「左翼的デメリット」である。

 

軽減税率無しの消費税は右翼的、

累進課税アリの所得税は左翼的、

ということになるが、実はもっと右翼的な税金もある。

 

国民全員、収入に無関係に、一律・同額の税金「人頭税」である。

この場合、年収の無い失業者や子供はどうするか?という問題がある。

人頭税1人50万円ならば、

年収100万円、人頭税50万円、手取り50万円

年収1000万円、人頭税50万円、手取り950万円

年収1億円、人頭税50万円、手取り9950万円 

年収0円、人頭税50万円、手取りマイナス50万円?

となる。

 

こうみると、人頭税は理不尽に感じるが、人頭税の思想こそ人間社会の常識である。

通常の生活、社会活動、商売は、すべて人頭税的に計算されているのである。

 

年収100万円の人も、年収1000万円の人も、年収1億円の人も、年収0年に人も、牛丼1杯380円で変わらない。

新幹線の東京~新大阪の運賃も、ユニクロのフリースも、ブルックスブラザーズの背広も、販売価格は年収で上下しない。

 

われわれの日常の売り買いは、毎日コンビニでやってることは、JRのキップ売り場でやってることは、全部「人頭税」と同じシステムである。

 

税金は公平であるべきだ。だから、税額も、牛丼、運賃、フリース、背広と同じく、税金も一律同額「人頭税」であるべきだ、、、こう考え、ナント実際に実行しようとしたのが、イギリス宰相・マーガレット・サッチャーである。

 

アベノミクスは【リベラル左翼】である(その3)~安倍ちゃんVSサッチャー&レーガン~デフレVSインフレ。 - 在日琉球人の王政復古日記

 

しかし、こればっかりはいくらなんでも、ということでイギリス中が大反対し、これがサッチャー政権の命取りとなった。

 

サッチャーは政権崩壊覚悟で、自分の思想に従って、人頭税を強行した。

安倍ちゃんは政権維持のために、消費税を先送りした。

政策の正しい間違いは別にして、信念の人という意味ではサッチャーは正に「鉄の女」であり、安倍ちゃんは(良い悪いは別にして)現時点では鉄の男になれていない。

 

アベノミクスは【リベラル左翼】である(その5)~安倍ちゃん金融緩和VSレーガン金本位制。 - 在日琉球人の王政復古日記

に続く。

 

(まとめ)アベノミクスは【リベラル左翼】である。 - 在日琉球人の王政復古日記