alternative facts / オルタナティブ・ファクトは、2016年アメリカ大統領選挙のトランプ支持者が最初じゃない。
日本の方がずっと早かったのである。
あ、「チョッパリピース」してる(怒)!
どこの国の政治家か知らないが、この首相も反日・極左・売国奴決定だな(^^)。
私は関心領域が非常に狭いんで、ぜんぜん知らなかったが、最近、お笑い芸人関連で、冗談抜きで、文字通りの【病的妄想】が蔓延しているようだ。
8.6秒バズーカー反日認めた!?疑惑総まとめ!!! - NAVER まとめ
【4/15 2:34更新】8.6秒バズーカーの反日言動や信じられない行動など全てまとめます。 - NAVER まとめ
まあ、典型的な「こじつけ陰謀論」である。アクセス数が稼げるなら何でもありだ。
だいたい
「文字を入れ替えたら」とか
「漢字を当てはめたら」とか
「読み方を変えたら」とか
「発音が似ている」とか
そういう論法は全部デマだと思って間違いない。
そんなことをしたら、何でも言えるし、ナンであろうが関連付けられる。
たとえば、ラッスンゴレライを、
「落寸号令雷」と当てはめてイイのなら、
「楽尊御礼来」(天皇陛下がお越しになった事をお喜びいたします)という漢字を当てはめてイイわけだ。
両者は「その漢字を選ぶ根拠が何も無い」ことにおいて同等の価値である。
え?「楽尊御礼来」なんていう言葉はないし、ましてや、それが「天皇陛下がお越しになった事をお喜びいたします」なんて意味にはならない?・・・俺もそう思うよ(笑)。
日本語でも朝鮮語でも支那語でも文法的意味の通じない、単なる漢字の当て字「落寸号令雷」が、そもそも漢字なんか書けないし読めないアメリカ軍への指令、という時点で、最初に思いついた人間は「冗談」のつもりだったんだろう。
しかし、それを面白がって拡散する人間がいて、
自分の政治的嗜好に利用できるなら何でもいい人間がいて、
それを冗談半分で受け入れる人間がいて、
とうとう、ホンキで信じてしまう人間が出てくる。
1億人もいれば、そうなる。
案の定、出てきた。
「在日コリアンらの排斥」を訴えるブログの呼び掛けに応じ、多数の読者が2017年、各地の弁護士を対象に計約13万件の懲戒請求を出した問題で、実際に請求書を出した女性(50歳代、首都圏在住)が毎日新聞の取材に応じた。女性は「ブログに不安感と恐怖感をあおられた。洗脳状態だった」などと主張し、「現在は請求したことを後悔しており、謝罪文を送付して一部の弁護士とは和解した」と話した。
女性があおられたとするのは「余命三年時事日記」と題された匿名の筆者によるブログ。
(略)
女性がこのブログと出合ったのは15年、あるお笑い芸人のネタが「反日的だ」とするネット上の書き込みを見たのがきっかけだった。そこからネットサーフィンするうちにたどり着いた。
(略)
こういうのは、ネトウヨと同じで、10代20代30代はあんまり騙されない。
危ないのは50代60代、社会経験を積んで分別あるはずの初老のオトナだ。
今回の陰謀論には、興味深い面があって、
原爆を代表とする「日本を破滅させた憎きアメリカ軍」と、
本来別々の、無関係な、2つの「反日要素」がゴッチャに混同されていることである。
まあ「言い換えれば」「並べ替えれば」式陰謀論は、意味が通じれば何でもいいので、話のレベルがバラバラになり、体系だった論旨にはならないものだが。
アメリカと朝鮮。
普段は友人のフリをしないといけない、強くて表立って批判できない格上の国と、
いちいち逆らってくる不愉快で格下の国。
ある種の政治傾向を持つ日本人の心情を逆説的に露出させている。
なんでもこの芸人は、過去に「日本オワタ」と書いたから、反日朝鮮人認定らしいのだが、そう主張する人間は、2ちゃんなんかに「ミンス政権で、日本オワタ」とか、それに類することを書いたことは一度もないのだろうか?
そして「8.6」は原爆投下日らしいが(やれやれ)、もし彼らが朝鮮人なら、朝鮮とは直接は関係ない「8.6」なんかより、朝鮮民族蜂起(ということになってる)三・一独立運動を象徴する「3.1秒バズーカー」とか、ズバリ8月15日、日本敗北を嘲笑して、同時に半島解放を祝って「8.15秒バズーカー」と名乗るのが当然と思うのだが?
まあ、こういう反論をしても、「それでは意味が露骨過ぎて、日本人にバレてしまうから、若干変えたのだ」とかなんとか、ああ言えば上祐、いくらでも反論が可能だろう。
また、彼らのネタには、
日本の父、日本の母、間に生まれし俺はジャパニーズピーポー!
という下りがあるそうだが、これも、おそらく「反日」的意味なんだろう。
落寸号令雷を思い付くくらいアタマがイイんだから、大したアクロバティックな読み替えも不要だと思われる。
歌詞に出てくる地名もイロイロあるが、その解釈の方法が同じ方法ではない。
「バリ、グアム、ハワイ」は、大本営の攻撃対象を暗喩らしい。
「ウズベキスタン、アルゼンチン、サウジアラビア、インド」は、世界地図上で直線を結ぶとエノラゲイの離陸したテニアン島らしい。
しかし。
なんで、「バリ、グアム、ハワイ」は、世界地図上で直線を結んで、三角形を作らないのか?
なんで、「ウズベキスタン、アルゼンチン、サウジアラビア、インド」は、大本営との関連で説明しないのか?
「バリ、グアム、ハワイ」と「ウズベキスタン、アルゼンチン、サウジアラビア、インド」で暗号解読方法を変更した理由や根拠はナンなのか?
「解読方法を変更しないと、自分たちが目的とするような意味にならない」からである。
つまり「自分たちが目的とするような意味にするために、解読方法は何種類用意してもいい、何回変えていい、どう当てはめてもいい」ということだ。これを普通の日本語で「こじつけ」と呼ぶ。
まあ他にも妄想的コジツケはたくさんあるようだが、私は専門医ではないので、これ以上、病人の諸症状をいちいち細かくチェックする気はない。
だって、いくらでも反論できるだろうから。彼らには無限の想像力がある。
今回が悪質なのは、おそらく反日でも朝鮮人でもないだろう、政治にはまったく無関係な、8.6秒バズーカーという単なるお笑い芸人を、カン違いの理由でリンチにかけていることである。
極端に言えば、ホンモノの朝鮮人を朝鮮人だというだけで批判するのは、反日を反日だというだけで批判するのは、百歩譲ってまだ理屈が通るかもしれない。彼らは政治と全く無関係とは言えないからだ。
しかし朝鮮人でも反日でもない単なる芸人を「誤爆」してるとしたら?
「8.6秒バズーカーが反日朝鮮人ならば、許せない!」と書いてる人は、逆に「8.6秒バズーカーが普通のノンポリ芸人だった」と判明した場合、それまでの罵詈雑言をどうやって償うつもりなのだろうか?
「誤解させるようなあいまいな態度の8.6秒バズーカーが悪い」・・・イジメっ子の論理、強姦男性の理屈である。
困るのが、彼らの「忘れっぽさ」「飽きっぽさ」である。
彼らは、ホンキで信じて、ホンキで怒って、ホンキで忘れる(笑)のである。
しかし、こういう陰謀論のタチの悪いのは、ホンキで信じてる人間ではない。
ホンキの人は「刑法39条」的意味合いにおいて、情状酌量の余地があり、罪は軽い。
ホントに始末に負えないのは、信じていないくせに、拡散してる人間である。
面と向かって「あなたはこんな与太話をホンキで信じているのか?」で突き詰めていくと、「いやいや冗談に決まってるだろ(笑)。面白ければいいじゃん。なにマジになってんの?」と半笑いで言い出す人間だ。クズはどこまで行ってもクズだ。
ウソをウソと知って流すのが平気な人々。
こういう人間に限って、自分のやってることを棚に上げて、マスコミを「マスゴミ」と呼ぶ(笑)。
マスゴミはウソばっかり流す、と批判しながら、自分もネットで(政治的に利用できるなら)ウソと知っていてウソを流す。
さらに、マスゴミは信じないといいながら、自分好みのストーリーだと、簡単にネットに騙される。
マスコミが「マスゴミ」ならば、彼らは「ゴミマス(ゴミのような大衆)」である。
そういう意味で、
こういうのが支持層だと、安倍ちゃんも楽ちんな仕事だなあ、という思いと、
こういうのが支持層だと、安倍ちゃんも大変な仕事だなあ、という思いが、
相半ばする。
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