いまさら御厨先生からいったい何を教えてもらおうというのか?という気もせんではないが、
まあ、百ちゃんから何か生産的意見を引き出そうという、正気を疑う勉強会に比べれば、まだはるかに人選は理性的ではある。
<自民>ハト派が勉強会 やっと開催 (毎日新聞) - Yahoo!ニュース
自民党の若手ハト派議員らによる「過去を学び『分厚い保守政治』を目指す若手議員の会」が1日、国会内で勉強会を開き、約20人が参加した。
講師に政治学者の御厨貴東大名誉教授を招き、冒頭のみ公開された。共同代表世話人の武井俊輔衆院議員らによると、沖縄についての質疑があり、御厨氏は「沖縄には琉球処分(1879年)から始まる、ベストな解決策を考えるには非常に難しい長い歴史がある」と述べ、沖縄の歴史を学ぶ必要性を強調した。
この勉強会を巡っては先月、漫画家の小林よしのり氏を招いて開こうとしたところ、党幹部から見合わせるよう要請があり、中止となった経緯がある。
しかし、この長ったらしい名前のセンスは何とかならんのか?という気はする(笑)。
「宏池会」みたいに支那古典からカッチョイイ文言を引っ張ってくるとか、理想としてるかどうかは知らないが、オールドリベラリストを気取るなら、石橋湛山あたりにちなんだネーミングとか。
対して「文化芸術懇話会」も、そうとうカオ真っ赤なネーミングである。
もちろん政治に文化も芸術も無関係ではないけれど、近代政治とはまずは経済であり算術だ。
そもそも、いきなり文化とか芸術とか言い出す政治家や政治評論家に限って、足し算掛け算の能力すら怪しいパターンが多い。
いや、知性に自信がおありなら、文化でも芸術でも結構だが、じゃあ「源氏物語」なり「禅宗文化」なり「イタリアルネッサンス」なりと「21世紀の日本政治」をからめた(ホンモノの)勉強会でもやってくれるというのなら、賞賛は惜しまない。
しかし、よりにもよって、呼んで来た先生が「永遠のゼロ」である。
21世紀日本における、文化とか芸術とかは、こういうレベルを指すのか?
その百ちゃんグループの発言も、保存を兼ねて張っておこう。
「マスコミ懲らしめるには…」文化芸術懇話会の主な意見 (朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース
25日に開かれた自民党文化芸術懇話会で出た主な意見は次の通り。
「マスコミを懲らしめるには、広告料収入がなくなるのが一番。政治家には言えないことで、安倍晋三首相も言えないことだが、不買運動じゃないが、日本を過つ企業に広告料を支払うなんてとんでもないと、経団連などに働きかけしてほしい」
「福岡の青年会議所理事長の時、マスコミをたたいたことがある。日本全体でやらなきゃいけないことだが、スポンサーにならないことが一番(マスコミは)こたえることが分かった」
「沖縄の特殊なメディア構造をつくったのは戦後保守の堕落だ。先生なら沖縄のゆがんだ世論を正しい方向に持っていくために、どのようなアクションを起こすか。左翼勢力に完全に乗っ取られている」
●百田尚樹氏
「本当に沖縄の二つの新聞社は絶対つぶさなあかん。沖縄県人がどう目を覚ますか。あってはいけないことだが、沖縄のどっかの島でも中国にとられてしまえば目を覚ますはずだ」
「もともと普天間基地は田んぼの中にあった。周りに何もない。基地の周りが商売になるということで、みんな住みだし、今や街の真ん中に基地がある。騒音がうるさいのは分かるが、そこを選んで住んだのは誰やと言いたくなる。基地の地主たちは大金持ちなんですよ。彼らはもし基地が出て行ったりしたら、えらいことになる。出て行きましょうかと言うと『出て行くな、置いとけ』。何がしたいのか」
「沖縄の米兵が犯したレイプ犯罪よりも、沖縄県全体で沖縄人自身が起こしたレイプ犯罪の方が、はるかに率が高い」
「政治家というのは、理念、信念、大事ですが、言葉が大事だ。戦争と愛については何をしても許されるという言葉があるが、政治家もある程度『負』の部分はネグったらいい。いかに心に届くか。その目的のためには多少……もちろんウソはダメですが」
自民勉強会:南太平洋の国を「くそ貧乏長屋」百田氏発言 - 毎日新聞
6月25日に行われた自民党若手議員の勉強会「文化芸術懇話会」で、講師に招かれた作家の百田尚樹氏が軍隊を持たないナウル、バヌアツ、ツバルなど南太平洋の数カ国を挙げ「くそ貧乏長屋」と述べていたことが分かった。
勉強会の出席者によると、百田氏は講演の中で「軍隊は防犯の鍵」と指摘した後、南太平洋の島国について「泥棒が入っても、とるものがない貧しい家」などと発言した。出席した加藤勝信官房副長官は6月26日、「(百田氏の)講演が終わったところで退出した」と国会で答弁した。
どうも、百ちゃんは、ナウル、バヌアツ、ツバル、琉球など、南洋の土人国がお嫌いのようだ。
「沖縄の米兵が犯したレイプ犯罪よりも、沖縄県全体で沖縄人自身が起こしたレイプ犯罪の方が、はるかに率が高い」
もしも、この「沖縄人」の正体が日本人ならば、日本人は米兵より強姦魔が多いことになる。それこそ日本人への誹謗中傷、反日・売国発言である。
それはありえない。つまり百ちゃんは
「強姦好きの沖縄人は、清廉潔白な日本人ではありえない。別の民族である」
という認識である。私も同意見だ。
私は百ちゃんのご意見に肯けないことが多いが、ナウル、バヌアツ、ツバル、琉球を劣等種族として同一視している部分は、大いに賛成である。
琉球は、たまたま、支那文明と日本文化に近接していたから、影響をモロに受けて無理やり「文明化」したが、琉球人の民族的本質は、ナウル、バヌアツ、ツバルあたりの土人とほとんど変わらないと思う。
基本、フンドシ一丁で、椰子の実をゆすって、魚を銛で突いて、祭りの日にはブタを丸焼きにする、スコールが来たら昼寝する、2ケタの四則演算は不要な日常、嬉しいにしろ悲しいにしろとりあえずみんなで踊る(笑)、そういうライフスタイルがピッタリで、日本人のように、精密機器を大量生産したり、難しい学問をしたり、巨額の金銭を動かしたり、そういう高度なことにはまったく向いていない。
本来の琉球人に2ケタ以上の四則演算は苦痛だ。私の体を流れる祖先の血がそう語っている。
逆に御厨先生のご意見には若干異論がある。
御厨氏は「沖縄には琉球処分(1879年)から始まる、ベストな解決策を考えるには非常に難しい長い歴史がある」と述べ、沖縄の歴史を学ぶ必要性を強調した。
琉球とヤマトのややこしい関係は、その約270年前、1609年の「己酉の乱」、ヤマトでいう「琉球入り」(薩摩島津家による琉球侵略)から始まっているのだ。
戦争で薩摩に奪われた、琉球にとっての北方領土(奄美群島)は、
ロシアに奪われた、ヤマトにとっての北方領土とはケタが違う。
琉球の領土規模からいえば、北海道丸ごと奪われたまんま、みたいなもんだ。
本質は努力嫌いの南洋土人なのに、支那とヤマトに近い、という地政学的な理由で、確かに恩恵も受けてきたが、アメリカ軍も受け入れざるを得なかった。
ある意味、琉球とは「不幸な場所にあるナウル、バヌアツ、ツバル」なのである。
踊って、食って、昼寝して、観光客の捨てゼニで暮らせていければ最高だったのに、政治なんていう厄介なモノを考えることを強制されてきた不幸な土人の末裔が、ここにもいる。