在日琉球人の王政復古日記

NATION OF LEQUIO

火事、ケンカ、防犯~安保法、集団的自衛権、憲法改正、戦争の「例え話」はムズカシイ。

武藤貴也その1~武士道・日本精神を選ぶか?国民主権・基本的人権を選ぶか?~あなたと私の選択。 - 在日琉球人の王政復古日記

 

武藤貴也その2~砂川判決の田中耕太郎VS「裁判所万能論」を廃す。 - 在日琉球人の王政復古日記

 

武藤貴也その3~集団的自衛権VS「TPP」~コメは反米エゴイズムのクセに、安全保障は親米グローバル? - 在日琉球人の王政復古日記

 

直接、武藤さんの話じゃないのだが、派生した番外編ということで。

 

見せ方や言い方で相手の受け取り方は変わるという話(+武藤貴也議員の想像力について)

表現の仕方ひとつで受け取り方が変わる
(略)

で、大炎上中のこの議員。バカですね。

戦争に行く

と聞いて、一般の人が思い浮かべるのは、太平洋戦争の時にガタルカナルとかに送られて、戦死したたくさんの英霊です。日本軍って戦死となってるけど戦没者の60%は「餓死」って言われてるんですよ。戦闘で死ぬのもイヤだけど、数ヶ月苦しんで餓死なんてめちゃくちゃ怖い。

 

これは確かにその通りだ。

 

安保法案賛成派は、反対派がヒステリックになってる理由を理解しないといけない。

反対派が「戦争はイヤだ」というときにイメージする戦争は大東亜戦争なのである。

賛成派が想定する戦争とはちょっと違うのだ。

だから、まず、お互いの「想定する戦争の違い」を説明しないと話が合わない。

 

安保法案で、日本が戦争する危険性は下がる。と同時に、日本が戦争に巻き込まれる危険性は上がる。 - 在日琉球人の王政復古日記

 

それはそれとして、

 

んで、この議員が仮にこう言ったとしたら、炎上したでしょうか。

近所に放火魔が出たので自警団で見回ろうといわれたが、反撃されたら怖いので参加したくないというのは利己的である

目の前で友達が殺されそうになっているのに怖いから助けないというのは利己的である
※怖いから警察に電話するという人は、今後アメリカの悪口言わないように。www

いじめっ子にクラス全員で立ち向かおうという時に、反撃されたらイヤだから自分は参加しないというのは利己的である 

 

こっちが問題だ。

この記事を書いた人だけが悪いわけじゃないんだが、こういう戦争の「例え話」はだいたい整合性が無い。

 

ぶっちゃけて書けば、日本へ攻めてくるのは支那である(笑)。

 

さて、支那の侵略を「放火」で例える。日本の防衛は「火の用心」「消火」である。

放火魔(支那)が、あなたの自宅(尖閣諸島)に火を付けようとするのを見て、あなたは止めないのか? 止めるだろう。

放火魔(支那)が、近所(南シナ海)に火を付けた。あなたは消火に協力しないのか? 放火魔を捕まえないのか? 消すだろう、捕まえるだろう。

それが集団的自衛権だ、それが国防だ、という論法だ。

 

現実の放火魔の場合、消火とは、水をぶっ掛けることだし、止めるとは、持ってるライターを叩き落すことだし、捕まえるとは、相手を押し倒して自由を奪ってしまうことだ。これに反対する人は少ない。反戦平和派でも実行するだろう。

 

しかし支那の放火=侵略とは、現実には銃のドンパチなのである。

この場合、日本のやる消火=防衛とは、水をぶっ掛けることではなく、日本も銃をドンパチ撃つことなのだ。

現実世界の軍事行動=放火を止める方法は、消火用の放水ではなく、消火側も、火炎放射器を噴射して放火魔を威嚇する、放火魔の背中にガソリンぶっ掛けて火を付けて殺す、これが現実世界の「消火」の具体的方法になるわけだ。

軍事の世界に「消防車」は存在しない。具体的な消防活動は「オレの家に火を付けたら、オマエの服にも火を付ける」しかないのである。

こんな消火方法だと、下手したら、自分も火ダルマ、放火魔も火ダルマ、ご近所全体大火事にある、、、これが反戦平和派の理屈だ。

 

支那の侵略を「ケンカ」に例える。日本の防衛は「羽交い絞め」である。

現実のケンカならば、「やめろ」と声をかける。ダメなら「やめないと、絶交だ」と警告する。それでもダメなら相手を拘束する。暴れるようなら、押し倒して押さえ込む、ロープで縛る。

そのためには、普段から格闘技を習っておかないとダメでしょ、事前にロープも用意しておかないとダメでしょ、これが防衛力だ、という説明になる。

 

現実世界でも、日本は、まず「停戦せよ」と声をかけるのは同じ、絶交=経済制裁も同じだ。ここまでは反戦平和派だって同意する。

しかし、それでも銃のドンパチを止めない支那を止める方法は、やっぱり日本からの銃のドンパチなのだ。

現実世界の軍事行動には、攻撃してくる敵を傷つけず、ミサイルだけ払い落として、戦闘機や艦船をギュッと羽交い絞めにする、縛って動けなくする、そんな「巨大な腕」「巨大なロープ」は存在しない。

現実世界では、ケンカを止める最終方法は「暴れてる相手を殴る蹴るで失神させる」しかないのである。

こんなケンカ仲裁だと、2人の殴り合いが3人4人と増えて、大乱闘になる、、、これが反戦平和派の理屈だ。

 

支那の侵略を「ドロボー」に例える。日本の防衛は「戸締り」である。

現実のドロボーならば、ドアや窓の鍵をこじ開ける。だからこっちも壊されない丈夫な鍵を付ける。これなら誰も文句を言わない。

しかし現実世界では、丈夫な鍵=国防とは、何をされても動かないわけではなく、こじ開ける行為を止めさせるために、「鍵」の方から動いて、こじ開けようとするドロボーの腕をへし折ることなのだ。

そして、どうせ危険なヤツなんだから、先手を取って、あらかじめドロボーの両腕と道具を叩き潰しておこう、となる。

自分の財産を奪われないためには、相手の能力を奪うしかない。

 

「放火」に対抗する手段は、最終的に「放火」しかない。

「ケンカ」に対抗する手段は、最終的に「ケンカ」しかない。

「ドロボー」に対抗する手段は、最終的に「ドロボー」しかない。

 

これが、例え話では説明できない、現実世界なわけだ。

 

戦争じゃないじゃん。この喩えというなら

日本に敵国が侵攻してきた。一緒に日本を守るために戦おうと言われたけど、死ぬのが怖いから自分は侵略者の手先になるというのは利己的だ
※フランスにドイツが侵攻したときにこういう人たちが一杯いて、あとで・・・

 

この例え話もダメ。

じゃあ、戦争を止めるために、本土決戦葉の狂った軍部を制して、無条件降伏を受け入れた昭和天皇と日本政府は、フランスのナチス協力者と同じ、「日本のアメリカ協力者」になってし・・・・・あ、この例え話は、日本では正しいのか(笑)

 

やっぱ、この例え話は絶対に間違ってる(笑)!

 

国家が侵略された場合、徹底抗戦こそが当たり前!とは限らない。

 

大日本帝国は、李氏朝鮮を、彼らの意に反して、植民地化した。明らかに侵略だ。

そして、公衆衛生を改善し、路面電車を引き、学校を作り、コメを増産し、街を電化し、朝鮮半島を近代化した。

それが100%悪い結果しかなかったのか?生活は悪くなったのか?人口は減ったか?寿命は縮んだか?百貨店で買い物を楽しむ朝鮮人は1人もいなかったか?

 

アメリカ合衆国は、大日本帝国を焼け野原にした。日本は無条件降伏した。

GHQが偉そうに、憲法を変え、軍隊を解体し、農地を解放し、民主主義制度を作った。

それが100%悪い結果しかなかったのか?生活は悪くなったのか?人口は減ったか?寿命は縮んだか?ジーンズをはいてジャズやロックを楽しんでコカコーラを飲むことは地獄だったのか?

 

例え話だけでなく、歴史も、政治も、そして「時の運」も、表現するのがとても難しいのである。