在日琉球人の王政復古日記

NATION OF LEQUIO

#山口組 ~平清盛、真田丸、おんな城主直虎、西郷どん~武士道=任侠道~ヤクザはサムライの末裔。

今お騒がせの広域暴力団山口組」の生みの親は、平清盛である。

 

なんだか、NHK大河ドラマが、また、戦国時代らしい。

真田幸村の次は、おんな城主・井伊直虎

 

私は、白河院政から三好長慶くらいまで、つまり織田信長が出てくる前の中世史が好きである。

というわけで、戦国時代と幕末維新にほとんど興味がないんで、当分は大河を見なくて済みそうだ。ある意味助かる(笑)。

 

私が最後に見た大河は「平清盛」。

中世史の中でも好きな人物だったんで、ついつい見てしまった。

 

その清盛こそが、山口組誕生の地・神戸を作った男なわけだ。

清盛は、外国貿易港・博多の管理者である大宰大弐となり、京の窓口として福原・神戸に港を築き、交易の大動脈瀬戸内海の中継地・広島の厳島神社を信仰した。

 

北九州、広島、神戸、京都、、、清盛が関わった土地が、なぜか有名なヤクザが多い場所なのは偶然ではない。

海外貿易が貨幣経済を産み、貨幣経済が余剰を生み、余剰が生産を行わないアウトローを養うのである。

 

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農業しかない場所にヤクザは生まれない。

近世初代ヤクザともいうべき、町奴「お待ちなせえ」の幡随院長兵衛は、江戸の口入屋(人材派遣業)であり、勃興する首都インフラ公共事業が生んだ。

清水次郎長も、東海道という近世日本の大動脈が生んだ。

国定忠治も大前田英五郎も、養蚕という江戸最大の産業がなければ、北関東に生まれていない。

吉田磯吉も保良浅之助も、石炭産業の筑豊、植民地・朝鮮半島への玄関・下関だからこそ、戦前の大侠客になれたのだ。

 

つーか、清盛自身、やってることは、今のヤクザと同じなのである。

縄張りを広げ、私兵を養い、密貿易で稼ぎ、地方の乱暴者を配下に加え、天皇上皇や貴族(中央政府)と結びつき、荒事や汚れ仕事を請け負う。

 

平家のライバル・河内源氏も同じ。

河内源氏のヒーロー、後の江戸時代まで武士の理想像とされた源義家も、京の貴族から「同じ源氏と申せども、八幡太郎は恐ろしいや」と謡われたように、実際にやった行為は鬼畜外道である。

後に、鎌倉幕府を作り、室町幕府も作った、武家第一の名門・河内源氏というのは、残酷なこと、冷酷なこと、鬼畜なことを平気でやらかす、怨みを忘れない、感情の抑制がきかない、精神病理学の対象になりそうな人物がポンポン出てきた家系でもある。

逆にいえば、そういうサイコな性格が、戦闘での強さを生み、河内源氏武家の棟梁の押し上げ、幕府を開かせた原動力だったのかもしれない。

 

平家がシノギの上手な経済ヤクザだとすれば、

源氏はナニをしでかすか判らない武闘派ヤクザだったのだ。

 

現在の山口組も、戦前の吉田磯吉も、江戸時代の清水次郎長国定忠治も、

平安時代平清盛源義家と、やってることも、気質も、そんなに違いはない。

鎌倉幕府の執権北条氏も、室町幕府の足利氏も、彼らの対抗馬、ライバルも、

戦国時代の信長も秀吉も家康も信玄も謙信も、暴力で縄張りを広げ、私利私欲をむさぼる、基本は同じなのである。

 

江戸時代になって、戦争がなくなり、暴力常習者だった武士が、暴力を抑制して官僚化する。

武士が牙を失った江戸時代になって、その代行者のように、幡随院長兵衛たち町人の侠客が出てくる。

 

武士がサムサイでなくなったときから、ヤクザが生まれた。

つまり、武士の本質はヤクザであり、ヤクザはサムライの後継者なのだ。

 

六代目山口組分裂~天皇家VS王家~山口組VS清水次郎長一家~仙台藩VS陸奥少将御家中。 - 在日琉球人の王政復古日記

 

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