在日琉球人の王政復古日記

NATION OF LEQUIO

日本が危ない!文科省が中国共産党の魔の手に堕ちた!高橋史朗!東中野修道!南京事件!

このニュースを見て、一瞬、自分の視力を疑った。

視力が正常と判って、あまりのショックに、気を失いそうになった。

 

毎日新聞の誤報、または、デマだ、と信じたい気持ちだ。

 

しかし、もし万が一、このニュースが真実ならば、日本の文科省に、4つの可能性が考えられる。

 

その1:文科省は、中国共産党工作員によって完全に支配されており、故意に日本の名誉を傷つけるために、対外活動を行っている。もはや「反日テロリスト集団」である。

 

その2:頭がおかしい政治家からの、ムチャな要求に抵抗できないほど弱い。

 

その3:マジメに働く気がない。

 

その4:危険ドラッグを常用している。

 

<記憶遺産意見書>日本、「南京」否定派を引用 (毎日新聞) - Yahoo!ニュース

 

 

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界記憶遺産に登録された「南京大虐殺」に関する資料に対して日本政府が提出した民間研究者の意見書を疑問視する声が出ている。日本は、登録申請した中国に反論するため、外務省と専門家の意見書をユネスコ側に提出した。しかし、専門家意見書に南京事件否定派とみられている学者の著書が引用されるなどしたため、かえって日本の印象を悪くして逆効果になった恐れがあるという。
 意見書は明星大の高橋史朗教授が作成した。ユネスコ日本代表部の佐藤地(くに)大使の意見書などとともに、ユネスコ世界記憶遺産国際諮問委員会に9月末、提出された。

(略)

さらに、事件自体を否定する主張で知られる亜細亜大の東中野修道教授の著書を引用して、中国が提出した写真の撮影時期に疑問を呈し、「関連性が疑われる」とした。

(略)

 一方、高橋教授は「東中野教授に批判があるとしても、引用した研究内容は検証されたものだと評価している」と反論。外務省関係者は「(高橋教授は)保守派の中ではバランスの取れた研究者だ」と話している。
 日本政府は「非戦闘員の殺害や略奪行為等があったことは否定できない」と認めている。2010年の日中歴史共同研究では、日本側は被害者数を20万人を上限に4万人、2万人などと推計。中国側は「30万人以上」と主張した。 

 

そりゃ、人間だから好き嫌いはある。

しかしモノには限度がある。

いくら意見が異なっても、常識というモノがある。

 

個人のブログや、WILLや歴史通やSAPIOに載せるのならば、誰の文章を使おうが趣味の範囲内だが、

今回の提出元は、まがりなりにも日本の公式の政府機関であり、

提出先は、外国であり、国際機関である。向こうには、アジア近現代史の専門家だっているだろう。

 

日本の保守派には、有能、優秀、誠実な歴史学者だって、少なからずいる。なんで、そういうマトモな学者の文章を採用しなかったのか? たとえば、秦郁彦なんかがいるじゃないか。

 

それなのに「高橋史朗」・・・よりにもよって、ダメ押しで「東中野修道」。

 

世の中、やっていい冗談と、悪い冗談がある。

 

いったい、文科省は、世界から、日本を、どう思われたいのか?

高橋史朗や、「あの」東中野修道が、【学問】としてどう評価されているか?、文科省は本当に知らないのだろうか? 

彼らの書き物は、「ナントカの科学」の霊言と、あんまり変わらないレベルである。そんなもんを国際機関に提出して、今日は4月1日です、とでも言うつもりか?

 

保守派の皆さんが、日ごろ「日本が危ない!」「支那の魔の手が!」と主張されるのを、話半分で聞いていたが、今回ばかりは、本当に背筋が凍る思いである。

 

 #通州事件 ユネスコ記憶遺産~連合赤軍は日本軍か?~真珠湾攻撃は日本人部隊か?~アメリカ第442連隊戦闘団は日本軍か? - 在日琉球人の王政復古日記