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在日琉球人の王政復古日記

NATION OF LEQUIO

#田母神俊雄 ~アジア解放を目指した真珠湾攻撃がコミンテルンの陰謀なら、コミンテルンは日本の同志。

思い返せば、昭和の栗栖弘臣統幕議長はプロフェッショナルだった。

1978年、栗栖陸将は、いわゆる「超法規発言」で、当時の自民党のドン・金丸さんに解任された。 

よって平成の田母神論文が「第2の栗栖発言」と呼ばれることもある。

しかし、昭和の栗栖と平成の田母神は同じなんだろうか?

 

栗栖統幕議長の超法規発言「自衛隊法には不備がある。このままでは侵略を受けたら自衛隊は、法律を破って、超法規的に行動するしかない」は、あくまで現場サイドの専門家の不満の表明であった。

もちろん賛否・是非はあろうが、発言内容はあくまで栗栖の担当分野における異議申し立てである。

 

たとえば、消防士が「この街には消火用の水が少なすぎる。このままでは火事になったら、個人所有の水道から水を盗んで使うしかない」みたいな発言をしたようなもんだ。 

消防士が泥棒宣言とはナニゴトか!と怒るべきかもしれないが、緊急性のある現場の声をとして貴重である。

たとえば、海幕長が「イージス艦がもっと欲しい!空母も欲しい!」と財政を無視したワガママを言ったりしても、それはそれで現場の意見である。

 

しかし田母神論文は、現場サイドの不満でも、専門分野の意見でも、なんでもない。単なる「白痴の妄想」である。 

 

真珠湾攻撃は、日本の責任ではなく、ソ連共産党コミンテルンに操られたアメリカ大統領ルーズベルトの陰謀だった」

 

日本をワナにはめるくらい朝飯前のコミンテルンが、朝飯前のモスクワ市民が酸っぱい黒パンを買うために並ぶ長い行列をぜんぜん短くできなかったのは、一体ナゼか? 

 

ルーズベルトが操られていたということは、アメリカはコミンテルンの傀儡国家ということになる。だったらルーズベルトと同じ政党の後継者トルーマンは、なんで「北海道を半分よこせ!」というコミンテルンの要求に従わなかったのか? ひょっとしてその日が生理でイライラしてたのか?トルーマンは確か男だったが。

 

その後、アメリカは共和党政権も民主党政権もあるが、国家転覆も革命も無かった。つまり今のアメリカはルーズベルト時代から連続している。つまりケネディレーガンもブッシュもオバマコミンテルンの手先である。

となれば、レーガンソ連を崩壊させたのもコミンテルンの陰謀なのか?

 

ロシアや支那だけでなく、アメリカすら背後からコントロールするくらい強力だった(それが本当なら、事実上、戦前世界の支配者である)コミンテルンソ連共産党が、2016年現在、いったい、ドコで、ナニをしてるのか? 

そんな万能無敵のコミンテルンが100年も待たずに崩壊するとは思えない。おそらくアマゾン奥地か南極か金星あたりでご活躍なんだろうと推測する。

 

支那事変は、日本の責任ではなく、ソ連共産党コミンテルンの陰謀だった」

 

支那事変は日本軍部または日本政府の意思ではない。

しかし満州事変は日本の国益を目指した主体的意思である。

同じ帝国陸軍の現場の暴走なのに、アッチは外国の陰謀、コッチは自国の戦略、その境界線がどこら辺にどうやって引けるのか?不思議だ。 

 

真珠湾攻撃コミンテルンの陰謀であり、日本が引き込まれた戦争である。ただし、引き込まれた割には、アジア植民地の解放を目指す日本の主体的意思を体現した聖戦である。

 

もし大東亜戦争コミンテルンの陰謀なら、日本によるアジア解放にはならないし、 

もし大東亜戦争日本によるアジア解放なら、コミンテルンの陰謀にはならない、

ように思うが、

仮に、コミンテルンがアジア解放を目指していた、とするならば整合性が取れる。

そうなると、日本とコミンテルンは同じアジア解放を目指す同盟関係だ。

日本の聖戦はコミンテルンのお陰であり、コミンテルンの陰謀は日本の正義だ。

 

つまり、田母神論文が正しいと主張する人は、自分の政治信念に有利ならどんな馬鹿馬鹿しいウソでも構わないという倫理観の持ち主か、ホンモノの基地外か、どっちかである。

  

とはいっても、別にコミンテルンが人畜無害の善人集団だと言ってるわけじゃない。

コミンテルンソ連共産党なんだから品性下劣の陰謀集団に決まっている。

コミンテルンは、支那だけではなく、世界中あらゆる場面に手を出しては、さまざまな謀略工作をやっただろう。

ただし、国際政治の世界で謀略工作をやった組織が、「唯一」コミンテルン「だけ」ではなかった、というだけの話である。コミンテルン以外にも謀略組織は山ほどあった。

イギリスだって、コミンテルンと同じくらい取り返しのつかない無責任なことを、中東でやらかして、今でもイスラエルパレスチナは殺し合いである。アメリカも中南米ではコミンテルン顔負けの鬼畜外道をやってるし、ナチスも、自分たちの利益のために中欧諸国に介入し、遠く支那国民党にまで軍事援助している。国民党は国民党で謀略の限りを尽くし、毛沢東も内部粛清と外部工作のオンパレードだ。

そして日本も謀略工作やりまくりである。特に日本は、陸軍と海軍と外務省でバラバラに謀略をめぐらし、陸軍の中でも関東軍と軍中央と支那派遣軍で手前勝手の好き放題状態で、日本を迷走させたわけだ。

結局、コミンテルンを含むあらゆる政治勢力が謀略をめぐらし、全てがどこか1個の政治勢力の計画通りに動いた試しは無かった。無数の謀略がぶつかり合い、お互いのベクトルを潰し合い、方向を捻じ曲げ合い、結果は当事者全員が想像もしてない方向に歴史を暴走させて行ったのである。

支那事変の時点で、1945年の世界を予測できた政治勢力なんて1つもない。

コミンテルンの謀略だけで全ての政治が動いたという「コミンテルン陰謀論」が成立しないのはそういう意味である。

 

栗栖発言は危険だ。リアルだからだ。日本の安全保障政策に鋭く切り込んでいる。

田母神論文も危険だ。「酔っ払いがハンドルを握っていた」という意味で危険だった。そして、そのレベルの人物が自衛隊のトップだったという軍事機密が世界中の軍事関係者にバレてしまった、という意味でも、日本の安全保障上の危機だった。

 

田母神論文が世に出たのは、田母神論文の主張とはまったく違う意味で、戦後日本の堕落と瀰漫と腐敗の結果である。

公金を部下に大盤振る舞いして法律に問われないと思うくらい危機管理能力が欠如した人物でも空幕長が務まるくらい、日本は平和すぎたのだ。

 

海の向こうには、コリン・パウエルという軍人がいた。

パウエルと田母神。ほぼ同世代である。その実績。その知性。

あまりの急降下に気を失いそうになる。

 

四柱推命で飛ぶ方角の吉凶を占ってるパイロットが操縦する飛行機だということは、搭乗手続き前、いや早割りチケットを売る前に、利用者に告知するべきである。

それが民主主義、国民の知る権利ということだ。

 

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