在日琉球人の王政復古日記

NATION OF LEQUIO

「日本会議の研究」は扶桑社(フジサンケイの子会社、育鵬社の親会社)。朴裕河「帝国の慰安婦」は朝日新聞出版。

 

日本会議の研究 (扶桑社新書)

日本会議の研究 (扶桑社新書)

 

「右傾化」の淵源はどこなのか?
日本会議」とは何なのか?
市民運動が嘲笑の対象にさえなった80年代以降の日本で、めげずに、愚直に、地道に、そして極めて民主的な、市民運動の王道を歩んできた「一群の人々」がいた。
彼らは地道な運動を通し、「日本会議」をフロント団体として政権に影響を与えるまでに至った。
そして今、彼らの運動が結実し、日本の民主主義は殺されんとしている。――
安倍政権を支える「日本会議」の真の姿とは? 中核にはどのような思想があるのか?
膨大な資料と関係者への取材により明らかになる「日本の保守圧力団体」の真の姿。 

 

フジサンケイグループ一覧

扶桑社

日本会議の研究|書籍詳細|扶桑社

 

安倍ちゃんを支える愛国者の団体を叩くなんて、扶桑社は売国反日左翼だ!

韓流ばっかり売り込み、日本を誹謗する、フジテレビも売国反日左翼だ!

じゃあ、元締めのフジサンケイグループ売国反日左翼だ!

ということは、その傘下の産経新聞売国反日左翼だ!

 

イヤー大変だ。いろんな意味で。

 

ウソかホントか、ネットのウワサによると、日本会議から扶桑社へ出版差し止めの抗議文が来たそうだ。

そりゃそうだろう。こればっかりは、日本会議の気持ちも判らんではない。

朝日や岩波ならまだしも、フジサンケイグループの扶桑社から刺されるなんて、

ブルータス、お前もか」だわな。

 

そもそも、日本会議フジサンケイグループ、中でも扶桑社は、因縁浅からぬ深い仲である。

皆さんも覚えているだろう、「新しい歴史教科書をつくる会」という団体があった(いや、今もある、らしい)。

あれから、どうなったのか?、大多数の人は知らないだろうが(私も知らない)、この団体、外部からはよくわからない内部事情で、やれ誰々が脱会した、今度は某々が復権した、と何度も何度も抗争を繰り返した。

そして、とうとう、大きく二分する。

分派は「教科書改善の会」を名乗り、今回話題の扶桑社(つまりフジサンケイ)は、この新団体を支援する。扶桑社は教科書改善の会」の歴史教科書を出すために、子会社「育鵬社」まで作ってる。

裏切られた形の、本家新しい歴史教科書をつくる会」は、扶桑社(つまりフジサンケイ)と絶縁して、別の出版社を探すハメになる。

どうも、この騒動には日本会議も一枚噛んでいたらしい。どっちの味方かまでは知らない。

 

なにやら、六代目山口組と神戸山口組中核派革マル派、みたいな展開だが、ヤクザや極左は暴力を使うが、保守派は紳士なんで暴力はふるわない。その点だけでも保守派は偉いと思う。

 

ただ、六代目と神戸や、中核と革マルの、対立原因は、個人的に興味があるから大体知ってるが、「つくる会」の事情は、イデオロギーか、カネか、どっちが格上だ?の争いか、そこまでの興味はないんで、ぜんぜん知らない。

 

そういや、別の話で、ネット保守業界、チャンネル桜とか、三橋某とか、上念とか、倉山某とか、そういう方面も、なんとなく一致団結・一枚岩とばっかり思っていたが、内部では激しい対立があって、訴訟とかしているらしい。

こっちはなんとなく判る。彼らは、ある一定のファン層を食い合うライバル関係だからだ。三橋某の本が売れれば、その分倉山某の本にカネが回らない。俺の弟子スジだったのに、アイツのほうが売れている、オレより馬鹿なのに、アッチが有名になった、みたいな話はドコの世界にもある。

 

話は戻して、そういう関係の、日本会議と扶桑社である。

おたくの教科書に協力してるのに、こんな本を出すか?、という日本会議の怒りは理解できる。

扶桑社も、それはそれ、これはこれ、教科書と新書は部門が別、ということなんだろう。

 

親亀(フジテレビ)こけたら、子亀(産経新聞)もこける~読売にシッポ振って、産経に恥をかかせた安倍首相。 - 在日琉球人の王政復古日記

 

同じようなことは、左側でもある。

 

帝国の慰安婦 植民地支配と記憶の闘い

帝国の慰安婦 植民地支配と記憶の闘い

 

 

朴裕河の「帝国の慰安婦」だが、日本語版は朝日新聞出版が出している。こっちは扶桑社ではない。

 

この本を巡って、韓国では、「慰安婦=性奴隷」説に立つ慰安婦団体は激怒して裁判を起こしたりしている。

韓国マスコミも賛否両論、というか、批判8割、擁護2割くらいか。

 

もちろん「慰安婦性風俗」説に立つ日本の保守派からは、おおむね好評である。ということは、保守派の皆さんは朝日新聞の本を誉めていることになる(笑)。

 

朴裕河はもともと日本の左翼陣営と仲が良かった人なので、慰安婦=性奴隷」説に立つ(はずの)日本の左翼陣営は、

旧来の「日本の植民地支配は許せない!慰安婦は強制連行だ!」とする、しかし、なぜなんだか現在進行形の北朝鮮の蛮行には寛容(笑)な陣営と、

「学問の自由だ。それに韓国の主張にはムチャも多い。このままでは日韓和解は不可能。というか、延々と続く韓国の反日を応援し続けるのに、正直、疲れてきた」陣営(笑)に、

内部分裂である。

岩波の「世界」や、週刊金曜日も、どっちつかずの両論併記、やや前者よりか?

 

そういう、慰安婦神話を批判する本を出したのが、扶桑社ではなく、韓国の味方・売国反日左翼の総本山である(はずの)朝日新聞ということになる。

 

呉善花ではなく、辛淑玉でもない~「帝国の慰安婦」朴裕河の不幸~左翼のダンマリ~右翼のヨイショ。 - 在日琉球人の王政復古日記

 

「帝国の慰安婦」朴裕河~韓国「左翼ナショナリズム」を批判できない上野千鶴子ちゃん。 - 在日琉球人の王政復古日記

 

日本・蓮池透「拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々」VS韓国・朴裕河「帝国の慰安婦」 - 在日琉球人の王政復古日記

 

扶桑社が「日本会議の研究」を出した(というか経営サイドがOKを出した)真意は判らない。「右だろうが左だろうが売れればいい」という商売人としての判断なのだろうと思う。それはイヤミ抜きで立派だと思う。

 

朝日新聞出版が「帝国の慰安婦を出した(というか経営サイドがOKを出した)真意は、商売もあるが、かなり政治的だ。

客観的に見れば、学問的にも、政治的にも、「帝国の慰安婦」の意見が、日韓関係の「ちょうど落とし処」なのだ。

日韓関係を和解させるには「ここ」しかない。朝日はそこを狙っているのだろう。

しかし、これですら、日本の保守派全員を納得させることは難しいし、ましてや、日本人や在日韓国人の左翼タカ派(変な表現だが)や、韓国の知識人やマスコミだって、「ここ」まで歩み寄るのは、現時点で、ムリだ。

 

フジテレビがBSで韓流ドラマを流し、ポニーキャニオンがK-POPを売りながら、産経新聞ソウル支局と朴大統領がケンカする。

朝日新聞慰安婦=性奴隷」説と「慰安婦性風俗」説の真ん中に落とし処を探る。

浮世の常、とはいえ、イデオロギーと商売のシンクロはなかなかに難しい。

 

「電通=在日」説~JOC会長・竹田恒和氏VS嫌韓派在日認定専門家・竹田恒泰氏~旧竹田宮家御謀反始末 - 在日琉球人の王政復古日記