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在日琉球人の王政復古日記

NATION OF LEQUIO

追悼モハメド・アリ~マーティン・ルーサー・キング牧師VSマルコムX~ブラック・ムスリム=ネイション・オブ・イスラム。 #土人

実は、「彼」が、(かなり間接的ではあるが)このブログの名付け親なのだ。

 

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アリ氏逝く 20世紀象徴する英雄 差別と闘い、鮮やかな復活劇も (スポニチアネックス) - Yahoo!ニュース

 ボクシングの元世界ヘビー級王者、ムハマド・アリ氏が3日、アリゾナ州フェニックスの病院で死去。家族が明かしたもので74歳だった。30年近く難病のパーキンソン病を抱えていた同氏は呼吸不全で前週から入院しており、ついに体調は元には戻らなかった。葬儀は故郷ケンタッキー州ルイビルで4日に行われるが、ルイビルのグレグ・フィッシャー市長(58)は市庁舎に半旗を掲げることを指示。「彼はここで育ち、ハードワークの末に世界的な人物となった。ボクサーとして偉大であるが、彼の“勝利”はむしろリングの外でずっと続いていた」と市を象徴する英雄の死を悼んだ。  

 

 アマチュア生活は6年。その集大成が1960年ローマ五輪で、ライトヘビー級で優勝して金メダルを故郷に持ち帰った。しかし当時はまだ黒人への人種差別が色濃く残っていた時代。カシアス少年は米国内での大会の際にはホテルへの宿泊を拒否され、車の中で寝る日々だった。五輪の金メダリストになったのに、地元の商工会議所は賞状を1枚贈っただけ。歓迎式典は夕食会を含めて何も行わなかった。揚げ句に市内のレストランに友人と一緒に入った時に店の主人が料理を作ることを拒絶。バイクを乗り回していた白人のグループと店の外で乱闘となり、その“心の傷”はトラウマとなった。

 自伝ではこのあと金メダルを市内を流れるオハイオ川に投げ捨てたと記されているが、その後アリ氏は「どこかに置き忘れた」と訂正。結果的にローマ五輪の金メダルの所在は今も不明だ。

 そしてプロに転向。1964年には試合前のオッズで“8倍”という圧倒的に不利とされながら王者ソニー・リストンを破ってヘビー級王座を獲得。人種差別への抗議の意を示す中で「ブラック・ムスリム」に入信し、名前をムハマド・アリに変えた。しかし67年にはベトナム戦争への兵役を拒否してタイトルとボクシングのライセンスをはく奪され、3年半に渡ってリングから離れた。

 

アメリカなら当たり前のキリスト教徒だった黒人青年カシアス・クレイは、人種差別の反発してイスラムに入信してモハメド・アリに改名したわけだが、中東にある正統的なイスラムに入信した、とは少々言い難い。

 

彼が入信したのは、アメリカのイスラム団体、記事では「ブラック・ムスリム」となっているが、正式名称は「ネイション・オブ・イスラム(NATION OF ISLAM)」である。

 

皆さんは、アメリカのドラマやニュースで、こういう格好の黒人たちを見たことはないだろうか?

 

http://www.noitoronto.org/wp-content/uploads/FOI-3.jpg

 

ビシッとしたスーツ。集団行動。直立不動。印象的な「蝶ネクタイ」。

彼らがネイション・オブ・イスラムである。

 

ネイション・オブ・イスラム自身は、中東諸国同様の正統派イスラム団体を名乗ってはいるが、教義的には重要な点で異なっていた。

 

最近のイスラムは、無差別テロだ、女性差別だ、名誉殺人だ、と粗暴なイメージが満載だ。イスラムは「男女平等」とはとても言えない。徹底した「男尊女卑」である。

確かに、イスラムジェンダー差別はヒドイもんだが、肌の色や民族による人種差別、エスニシティ差別はキリスト教に比較して少なかったのも事実である。

中東のイスラムは、ムスリムである限り、白人と黒人とアラブ人を差別しない(ことになっている)が、アメリカ生まれの宗教結社ネイション・オブ・イスラムは「黒人はアラーの子」「白人は悪魔の子」と厳然と区別=逆差別した。これだけでも正統派イスラムの教えには反する。

ネイション・オブ・イスラムは、イスラムというより、アメリカのイスラム系新興宗教と呼んだほうがいいだろう。

 

21世紀の今でも、アメリカで黒人差別がなくなったわけではないけれど、1960年代は、まったく次元の違う人種差別がまかり通っていた。

オリンピック金メダリストが、ホテルに泊まれない。ホテルが、たとえオリンピック選手でも、黒人なら宿泊を拒否するのだ。

アメリカ人ならば、白人でも知っている、全米人気ミュージシャンが、ホテルでディナーショーをやる。当然そのホテルからギャラは貰えるが、宿泊させてはもらえない。稼いだばかりで現金は山ほど持っているのに、その町一番のレストランで食事できない。黒人だからだ。

そういうことが問題にもならなかった時代である。

 

その人種差別と闘ったのが、なぜか創価学会員なら誰でも知ってる(笑)マーティン・ルーサー・キング牧師である。

キング牧師は「黒人と白人の融和」「黒人と白人が同じテーブルを囲んでメシが食えるアメリカ」を訴えた。

キング牧師が歩んだのが、人種差別反対運動の「和解の道」「表通り」である。

 

キング牧師とは反対に、「修羅の道」「裏街道」を歩んだのが、名前くらいは聞いたことがあるかもしれない、マルコムXである。

マルコムXこそが、ネイション・オブ・イスラムの象徴だった人物である。

彼は「黒人と白人の分離」「白人が黒人を差別するならそれでいい。黒人は黒人だけでコミュニティを作って生きていこう」と訴えた。

その道を進んだら、アメリカの中に黒人共同体、事実上の黒人国家が誕生することになる。アメリカは分断される。

 

歴史は、キング牧師に軍配を上げる。

アメリカ黒人は、白人の経営するホテルに泊まり、白人シェフのフランス料理を食えるようになった。その延長線上に、オバマ大統領が誕生する。

ネイション・オブ・イスラムも、過激な人種隔離思想を放棄し、融和的になった。

 

しかし、私には、理由は全く分からないが(笑)、マルコムXの叫びが心に響く。

 「白人が黒人を差別するならそれでいい。黒人は黒人だけでコミュニティを作って生きていこう」

 

もちろん、頭のイイ白人の皆さんは、黒人を馬鹿にするだろう。

「黒人だけのコミュニティ?全国で最低所得の県(なぜ県?)なのに、うまくいくわけないだろ(笑)!」

「黒人が白人から分離したら、数が多いヒスパニックが攻めてきて、黒人諸島(なぜ諸島?)は属国にされるぞ(笑)!」

 

もちろん、白人サマが正しい。

しかし、私は馬鹿なので、正しいことが判らない。

 

実は、当ブログの副題「NATION OF LEQUIO」とは、このアメリカ黒人の新興宗教団体からのパクリである。

 

遅ればせながらルイス・ファラカーン師にパクリの罪をお許しいただきたい。

 

改めて、偉大なるモハメド・アリの冥福を祈る。アラーの他に神は無し。

 

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