在日琉球人の王政復古日記

NATION OF LEQUIO

サルから人間へ~「モハメド・アリ対アントニオ猪木」は、角川映画「時をかける少女」原田知世に敗北する。 #njpw

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あれから、40年。

  

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たまたま原田知世なのは、他意はない。他意はないッ!

 

中国、ロケット軍など新設 軍改革が具体化へ :日本経済新聞

2016/1/1

 中国国営新華社は1日、中国人民解放軍が12月31日に「ロケット軍」「陸軍司令部」「戦略支援部隊」の3組織を新設したと伝えた。習近平国家主席が設立大会に出席し、各司令官を任命した。習氏が主導する建国以来最大とされる軍改革が具体的に動き出した。
 ロケット軍弾道ミサイルを扱う。従来は「第2砲兵」という名称だったが、これを「ロケット軍」に改名し、陸海空軍と同列の地位に引き上げた。習氏はロケット軍について「中国の戦略抑止の核心になる。国の安全を守る礎だ」と意義を強調した。

 

2016年、新年一発目に興味を持ったニュースは、大陸支那人民解放軍の改変だった。感想・雑感を書こう書こうと思いながら、筆不精で時期を逃してしまった。

人民解放軍的に重要なのは、「ロケット軍」よりは、「陸軍司令部」の方だろう。

まあその話は次の機会として、今回は「ロケット軍」について。

 

男児転落、ゴリラ射殺で議論=保護者の責任問う声も―米 (時事通信) - Yahoo!ニュース

2016/5/30(月)

 米中西部オハイオ州シンシナティの動物園で、ゴリラ舎の柵を乗り越えて中に落ちた3歳の男児を守るため、動物園がゴリラを射殺したことが議論を呼んでいる。
 動物園の対応に批判が殺到し、インターネット上では男児の保護者の刑事責任を問う声も上がっている。
 米メディアによると、男児は5月28日、約1メートルの柵を乗り越え、約4.6メートル下のゴリラ舎を囲む溝に転落した。17歳の雄ゴリラ「ハランベ」が近づいて子供を引きずるなどしたため、動物園はハランベを射殺。子供はけがで病院に運ばれたが、命に別条はないという。

 

ゴリラを殺すなんて!と非難が殺到しているらしい。

射殺されたのは、ニシローランドゴリラという絶滅寸前の希少種で、学名をなんと「Gorilla gorilla gorilla」というらしい。

地中海でシリア難民が溺死して、エジプトで女性器切り取り手術で少女が死に、インドで強姦された少女が木に吊るされたらしいが、学名ホモ・サピエンスは7,000,000,000匹も増殖しているから大した問題ではないのだろう。

しかし、「畜生」と「後進国の人間」の価値については、また別の機会に。

 

日本じゃ、これが話題だった。

 

北海道で行方不明の7歳男児、無事発見 (CNN.co.jp) - Yahoo!ニュース

両親は大和君の行方が分からなくなった経緯について、通行人や車に石を投げたので、しつけのため七飯町の林道わきに置き去りにし、戻ってみるといなくなっていたと説明していた。

 

アメリカにおいて、モハメド・アリといえば、ボクシングのチャンピオンであり、黒人差別とベトナム戦争に反対した反逆のヒーローとして著名だ。

しかし、日本では、ボクシングファンは別にして、この「一戦」で名前を憶えた人も多いと思われる。私もボクシング自体にほとんど興味がないが、昔はプロレスファン、それも「新日者」だったから(汗)、この「一戦」でアリの名前を意識したダメ人間である。

 

猪木さん「人生を戦い抜いた友」 アリさんの死を悼む (朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース

 伝説のボクサーモハメド・アリさんが3日、亡くなった。生前、日本人格闘家と相まみえた一戦がある。1976年に東京・日本武道館で行われた元プロレスラーアントニオ猪木さん(73)との異種格闘技戦。前代未聞のイベントは国民的な注目を集めた。

 

モハメド・アリはボクシングをやる。

アントニオ猪木レスリングをやる。

支那人民解放軍はロケット軍を独立・格上げさせた。

アメリカの動物園はゴリラを、取り押さえずに、射殺した。

北海道のタフな少年は石を投げる。

映画「時をかける少女」の原田知世弓道部所属である。

 

「ロケット」と「ミサイル」の違い、なんて話はググれば出てくるだろうが、軍事的には、大雑把に言って、どっちも長距離を飛んで敵を攻撃する兵器だ。

一般に、日本語の文章で「ミサイル」と書いてあると、近代兵器のミサイルを連想する。

しかし、英語のmissileは、近代兵器だけではなく、石つぶて、矢、投槍、砲弾などなど「飛び道具」全般を指す。

 

よって、北海道の少年某も、原田知世も、人民解放軍ロケット軍も、同じ「ミサイル」である。

それは、語源的な意味だけではなく、文明的な意味合いにおいても、「石ころ」と「和弓」と「大陸間弾道弾ICBM」は同じなのだ。

 

人間が、自分以外の意思を持つ他者(他人または動物)を、

自分の都合通りにしたい(動けなくさせたい、殺したい、食いたい)場合、

しかも話し合いでは解決できない(原則として、殺されたい人間や、食われたい動物は、あんまりいない)場合、

対象へ「暴力」を行使して、その自由な活動を停止させる必要がある。

 

で、具体的には、どうするのか?

人間には腕や拳や足や歯がある。相手を捕まえたり、絞めたり、殴ったり、蹴ったり、噛み付いたりできる。関節をへし折る、呼吸を止める、打撲で脳みそや内蔵を損傷させる、太い血管を損傷させて出血多量で麻痺させる、そうやって相手の活動を停止させて、自分がやりたいこと(殺す、食う)を実行する。

 

ただ、問題なのは、実行前の状態においては、相手の人間も、自由意志を持ち、腕や拳や足や歯を装備している。相手も自分に対して同等の攻撃が可能だ。
相手が動物の場合、歯は牙と呼ばれてさらに鋭く、拳の代わりに爪があり、頭に角まで生えている。
相手を攻撃している最中に自分も攻撃される。よって相手に暴力を行使して思い通りにする前に、自分が怪我をする可能性も高い。
昔は現代と違い、医学が低レベルなため、多少の怪我でも死に直結する。出血は止まらないし、傷が化膿しても抗生物質はない。反撃を受けたら、こっちも終わりなのだ。

つまり、捕まえる、殴る、蹴る、噛むしか使えない場合、相手を思い通りにするのは、リスクが高すぎるギャンブルなのだ。

 

そこで人間は進化する。前足で自由にモノを握るようになる。石ころや棍棒を握ってそれで相手を殴る方法が生まれる。これは効果的である。
動物相手にはかなり有利だ。
しかし相手が人間の場合、相手の前足にも石ころや棍棒が握られてるから、リスクがさらに上がってしまう。

 

そこで人間は知恵を使う。手にした石ころや棍棒を投げることを思いつく。これはイケてる。
最も大きいのは、反撃を受けるリスクが飛躍的に低下したことである。
人間や動物を殴りに行けば、自動的に、相手の拳や牙や角の攻撃範囲に入ってしまう。相手に損害を与える間に、同じ程度の損害を受けるリスクが高い。
しかし石や棒を投げるのは、相手の拳や牙や角の攻撃範囲の外から可能なので、たとえ失敗しても反撃を食う可能性はかなり低い。

 

こうして、人間の生活において、攻撃側が圧倒的優位になってしまった。

投げるモノが、石ころから、尖った石器、青銅、鉄、爆薬に進化する。

遠心力を利用した投石器、木材の反発力を利用した弓など、上腕の筋力以上のパワーを発揮する道具を発明する。

火薬を爆発力を利用した高速の弾丸、着弾先でさらに爆発する榴弾、そして核ミサイル、とイロイロ変わっていったが、投擲武器=ミサイルの最大の効能は、攻撃側のリスク低減にある。

 

攻撃する意思がありリスクが低い。

もはや人間に攻撃を止めさせる歯止めはない。これが人類の文明の基礎である。

 

アメリカの動物園だって、人間が、ゴリラを、殴ったり蹴ったりで追い払ったり、柔道やレスリングの技で組み伏せたりするのは、パワーの違いでほとんど不可能である。だから彼らは銃を使って、ゴリラの腕の届かない遠距離から仕留めたのである。

 

ちなみに、日本中世において武士たちの基本理念を「弓馬の道」と呼んだ。「剣槍の道」とは呼ばない。

「遠距離攻撃=弓」と「迅速な移動能力=馬」こそが「人殺し集団=サムライ」の生命線だったのだ。

拳の延長でしかない刀や槍は機能としてはサルの爪と同じレベルなのである。 
中世から戦国時代にかけて、合戦での死亡や怪我の原因は、弓矢・鉄砲・石礫によるものが過半数を超える。刀傷や槍傷は少数派である。
日本のサムライも、支那人民解放軍と同じく、ミサイル信奉者だったわけだ。

 

もしも、この地球上にモハメド・アリアントニオ猪木しかいなければ、投擲武器=ミサイルがなければ、ボクシングとレスリングだけなら、たった一人の人間を殺すのも一苦労だ。たとえこっちが棒切れを握っても、相手も大きな尖った石を握ってるからだ。死ぬ覚悟がないと、相手は殺せない。

もしも、人間の肉体が、モノを投げられず、殴り合いと取っ組み合い、ボクシングとレスリングしか出来ない構造だったら、動物を大量に殺戮することは不可能なわけで、タンパク質の大量摂取による大脳の肥大化もなく、知能の向上もなかった。人間はその他大勢の動物とアフリカの片隅で同居したままだったろう。

人間同士がボクシングとレスリングだけで殺し合えたら、動物同士と同じで、どれだけ平和だったことか。

 

気配を感じないくらい遠距離から相手の肉体に石ころや矢尻や弾丸を当てられるからこそ、人間は人間を殺しやすくなり、それを物理的に止めようがないからこそ、「万人は万人に対して狼」となる。

そして無制限の殺し合い防止のため、感情・愛情・思想・法・国家という観念的な「シバリ」が必要となり、奇形的に発達していった。

 

原田知世の放つ矢が、北海道の少年が投げる石ころが、ナザレのイエスに愛を語らせ、孔子に仁を説かせ、韓非子やトマス・ホッブスに国家と法の必要性を語らせた。

 

モハメド・アリの拳がいかに硬くとも、アントニオ猪木卍固めがいかにガッチリ決まろうが、角川映画原田知世と北海道の少年が使う飛び道具には勝てない。

それが、猿から人間への歴史の法則である。

 

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