在日琉球人の王政復古日記

NATION OF LEQUIO

産経新聞「ひなちゃんの日常」VS朝日新聞「ののちゃん」~2016/06/09産経一面「特定外来生物ガビチョウ」(笑)

2016/06/09 産経新聞一面マンガ「ひなちゃんの日常」。

 

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読んで、驚け(笑)。

 

支那・朝鮮の悪辣な陰謀と闘う、ヤマトの愛国者の皆さん。

産経は、あなたたちを裏切った。

日本に持ち込まれた外来種の鳥は、うるさく鳴くが、悪くない。

つまり、不法に入国した在日外国人だって、彼らには事情があるんだから、悪くない、と産経のひなちゃんは、排外主義的な日本人を、遠回しに、暗に、批判してるのである。

産経は、しょせん、韓流フジテレビの手下だった(笑)。

 

外来種ガビチョウが栃木で増加 早朝からさえずり…住民苦情 - 産経ニュース

2016.6.3

 外来種のガビチョウが県内で増加傾向を見せ、在来種など生態系への影響が懸念されている。約10年前に確認され、現在では山地を除く県内全域に生息域を伸ばした。早朝から大きな鳴き声でさえずり、住民から苦情も出ている。特定外来生物で駆除が可能だが、相手が鳥だけに捕獲も困難な現状のようだ。
 「うるさい鳥だね。この辺りでは、おしゃべり鳥と呼んでいるんだ」足利市月谷町の名勝地・行道山の麓に住む女性(80)は早朝から、ガビチョウの鳴き声に悩まされている。今年、ウグイスの鳴き声はぴたりとやんでしまったという。
 ガビチョウの仲間は中国や東南アジアなどに生息。全体に茶褐色で全長20~25センチ。観賞用に輸入され、20~30年前から野生化し、関東や九州などを中心に生息数を増やしている。ガビチョウ、カオジロガビチョウ、カオグロガビチョウなどが生態系に影響を及ぼすことから、外来生物法で特定外来生物に指定されている。

(略)

 環境省外来生物室によると、現在までに防除のための認定申請は出ていないという。人への直接的危害や農林水産業などへの影響がないためとみられている。野中さんは「生息域が急速に広がっている。今後、森林地帯への侵入の恐れもある。本来の生態系にどのような影響を与えるのか心配だ」と指摘している。

 

一般に、全国日刊新聞の漫画というのは大きな制約がある。 

冒険してはいけない、実験してはいけない、芸術してはいけない、ということだ。

全国紙はどんな人間が読むか判らないわけで、基本的にどんな人間が読んでも理解できる内容を描かなければならない。
一般的な普通の善良な庶民は、朝、ゆったりと過ごしたいのである。
難しい事は考えたくないはずだ。心安らかに朝食を食べたい。

 

産経「ひなちゃんの日常」は、新聞マンガの王道である。

内容は優しく、易しい。誰が読んでもわかるマンガだ。

これは作者の技量が優れていることを示す。一般に、マンガも、ブログも、思想も、政治も、判りやすく描くことは、判りにくく描くよりも、よっぽどテクニックの要る。

そして、その優しく/易しい漫画の中で、ガチガチ・ゴリゴリ・ギチギチの保守思想が展開されている。

 

「ひなちゃんの日常」の主人公・幼稚園児のひなちゃんは、常に、無駄使い・贅沢・ブランド品・大量生産・大量消費を否定し、家族の手作り・節約節制を肯定する。資本主義的な現代風俗を批判し、古き良き(って本当に実在したかどうかかなり怪しいが)伝統習俗を肯定する。公衆道徳にも五月蝿い。自分勝手、マナー違反、不道徳な行為は許さない。

産経紙面の中で、社説、正論、産経抄よりも、「ひなちゃんの日常」の方がよっぽどハードに保守思想を体現している。

 

対して、朝日「ののちゃん」は、あんまりである(笑)。 

全国紙4コマ漫画とは思えない、前衛性、実験性、高踏性が爆発している。

もちろん読んで意味の判る回も多いが、内容がアブなかったり、高度な皮肉が書いてあったり、社会道徳に反していたり、SFやミステリの特殊な知識を必要にしたり、不条理だったり、故意に説明不足だったり、本当に理解不能な回もある。

朝日の紙面で、もっとも大脳血中酸素を消費するのは「ののちゃん」である。せっかくの朝食が消化不良をおこす。

 

もしも、ほぼ毎朝「ののちゃん」の内容を理解できる人々が、朝日の発行部数と同じ数だけいるのならば、日本人は民主主義を正しく運用できると思う。
つまりは、読んでる人の半分も理解できていないと思う(笑)。
朝日の読者の中には「ののちゃん」嫌い、敬遠している人が結構いるのではなかろうか?

 

産経のひなちゃんと朝日のののちゃんは、同じ少女ながら、同じ現代日本の一般家庭を舞台にしながら、まったく世界観が対立する。同じ惑星の、同じ時代の、同じ生物の、同じ性別とは思えない(笑)。

 

産経「ひなちゃんの日常」の世界では、不道徳者やマナー違反者は、主人公の聖なる幼稚園児・ひなちゃんによって断罪される。

母親も賢く優しく美しい天女であり、祖母も非の打ちどころのない日本女性だ。
主人公の家族や親戚も全員道徳的であり、過剰なまでに善人である。

 

朝日「ののちゃん」の世界では、不道徳者やマナー違反者は断罪されるどころか、主人公の女子小学生・ののちゃん自身が食い意地のキタナイ、計算高い俗物である。

母親も家事が大嫌いなオバハンであり、祖母もこすっからいイヤな婆さんだ。
周辺の友人、先生、町内全部がさらに輪をかけて小悪党だったりする。

 

産経のひなちゃんは幼稚園児、まだ性的成熟するはるか前から、露骨なまでにジェンダーむき出しである。 

幼女でありながら、すでに自分が女性であることを意識している。美しくありたいと欲望し、淑女・お姫様になりたいと自己を律する。

小学校入学前でありながら、彼女や彼女の友人の間では、すでに男女の恋愛感情がやり取りされている。

ひなちゃんは立派に「おんな」である。「女性の女性らしさ」を臆面もなく肯定する「ひなちゃんの日常」を読んで不愉快にならないようなら、貴女はフェミニストの素養ゼロだ。

  

朝日のののちゃんは、すでに小学生でありながら、自己のジェンダーに無関心だ。

性欲は皆無で、食欲・物欲がはるかに優先し、女性的勤勉よりもケモノ的怠惰を好む。主人公の小学校でも、兄の中学校でも、男女の恋愛感情はほとんど存在しない。

かといって、まるで成長の止まったコドモか、といえば、オトナ顔負けの諦念・冷笑・俗物根性も持っている。

ののちゃんの世界は、動物的コドモと俗物的オトナだけがあり、中間の思春期的「性愛」のみが欠落した世界だ。

 

下品な言い方だが、

ひなちゃんの股間には立派なマ×コが付いているが、 

ののちゃんの股間にはマ×コが付いていないのだ。

 

産経新聞で一番保守的な紙面は「ひなちゃんの日常」である。
「産経」的世界の最も根源の部分を体現している。

 

朝日新聞で一番ラジカルでアヴァンギャルドな紙面は「ののちゃん」である。 

「朝日」的世界の最も良質な部分を体現している。

 

「産経VS朝日」とは、「保守VSリベラル」とは、究極的には「ひなちゃんVSののちゃん」の少女代理戦争である。