在日琉球人の王政復古日記

NATION OF LEQUIO

自衛隊が人殺しじゃないなら、中国人民解放軍だって人殺しじゃない~軍隊を批判できないなら、憲法9条は死んだも同然。

どうでもいい感想から一つ。

共産党藤野保史さんって、顔だけみると、民進党や維新にいそうなタイプだなあ(笑)。いや民進・維新というより、「平成っぽい顔」ということか。

その「平成」も、あと数年で歴史になりそうだが。

 

防衛費は「人殺す予算」と共産・藤野氏=不適切と撤回、自民など批判:時事ドットコム

2016年6月26日

 共産党藤野保史政策委員長は各党の政策責任者が討論した26日のNHK番組で、防衛費について「人を殺すための予算」と発言した。藤野氏は番組の中で、自民党などからの発言撤回の要求に応じなかったが、終了後に「不適切であり、取り消す」としたコメントを発表した。
 藤野氏は、国民生活をめぐる議論の中で「(2016年度予算で)軍事費は戦後初めて5兆円を超えた。人を殺すための予算ではなく、人を支え育てる予算を優先する改革が必要だ」と述べた。これに対し、自民党稲田朋美政調会長は「言い過ぎだ」と反論。公明党石田祝稔政調会長らは発言の取り消しを求めた。

 

日本共産党(代々木)藤野保史さん発言は、9条護憲・平和主義の立場からすれば、何らおかしくない、正当な発言である。

 

自衛隊は軍隊であり、軍隊は人殺しの組織である。防衛費は人殺しの予算である。軍隊は日本国憲法第9条に違反する。自衛隊憲法違反なんだから即時解散させるべきである、、、これ以外に、護憲の理念があるのか?

 

なのに・・・

 

藤野政策委員長を更迭=「人を殺す予算」で批判受け-共産:時事ドットコム

2016年6月28日

 共産党藤野保史政策委員長(46)は28日夜、党本部で記者会見し、防衛費について「人を殺すための予算」と述べた自らの発言は不適切だったとして、政策委員長の辞任を表明した。同日の持ち回りの常任幹部会で決定した。政府・与党から批判が相次いだのに加え、参院選で共闘する民進党からも問題視する声が上がったのを踏まえ、共産党として事実上の更迭に踏み切ったものだ。
 国政選挙の期間中に政党の主要幹部が辞任するのは異例。後任は当面置かず、小池晃書記局長が兼務する。
 藤野氏は会見で、発言内容は防衛予算を全否定はしていない党の立場に反したと説明。「自衛隊の皆さんを傷つけるものになり、深く反省し、国民に心からおわび申し上げる。野党共闘の関係者や支持者に多大な迷惑をおかけした」と陳謝した。

 

この時点で、参院選の敗北は決した。

票の多い少ない、議席の多い少ない、ではなく、思想として、9条護憲と平和主義は、現実に、負けたのだ。

 

ビックリした。

今の今まで、代々木は、防衛予算を全否定していなかったのか!?

防衛予算を全否定してないということは、代々木は憲法9条を無視している、つまり憲法違反に賛成しているということだ。

 

そもそも、護憲派自衛隊の皆さんを傷付ける発言をして、ナニが悪いのか? 

自衛隊の皆さんの存在こそが、9条の精神を傷つけているんだから、護憲派の立場から批判するのは当たり前だろう。

 

災害救助に尽力してる自衛隊を否定するな!という意見もあるが、

じゃあ、阪神淡路大震災東日本大震災熊本地震で、炊き出しボランティアをやって多少なりとも被災者を助けたからという理由で、広域暴力団六代目山口組を任侠団体として公認してもいいのか?

いくら任侠道と威張っても、ヤクザはヤクザであり犯罪者集団ではないか。

いくら災害復旧に尽力しようが、軍隊は軍隊であり人殺し組織ではないか。

 

代々木支持者、9条護憲派は、藤野保史さんの人殺し発言に賛意を示すべきだ。

そして、9条を守る正論(産経じゃないけど)を言い放った藤野保史さんを、あろうことか更迭した、代々木中央の変節漢日和見主義者どもを徹底して糾弾すべきである。

 

護憲派を自称してるくせに、自衛隊を批判できない、防衛費を批判できない、軍隊は人殺しだと言えない。

政界のアウトサイダーである代々木ですら、そんなスタンスならば、もはや憲法9条の精神は死んだも同然である。

 

というか、この「自衛隊の皆さん」という言い方が、「臭いものにフタ」的で気持ち悪い。

「朝鮮の人々」「韓国の人々」「沖縄の人々」「アイヌの人々」という言い方と同じだ。身体障碍者/身体障害者に対する「xxが不自由な人」にも近い。

だって、朝鮮人朝鮮人じゃないか。

朝鮮人「朝鮮の人々」と表現すれば、差別感情が隠蔽できるという考え方こそが朝鮮人差別なのである。

おなじく、自衛隊将兵自衛隊将兵以外の何者でもない。

戦前に「帝国陸海軍の皆さん」なんて呼び方をした政治家がいたか?

自衛隊の皆さん」と表現すれば、ソフトな印象を与える、ということは、自衛隊はやっぱりソフトではなく、ハードな存在であるという現実の裏返しなのである。

護憲派自衛隊の皆さん」という表現で、自衛隊への嫌悪感をアイマイにする。

自衛隊支持の自民党すら自衛隊の皆さん」みたいな表現で、自衛隊の「暴力装置」としての冷徹な現実を隠蔽しようとする。

「朝鮮の人々」自衛隊の皆さん」みたいな言葉自体が、朝鮮人差別であり、自衛隊差別であり、ヘイトスピーチであり、差別を禁じた日本国憲法第14条の精神に反する疑いがある(笑)。いやマジメな話(笑)。

  

そもそも、なんで、どうして、日本国憲法第9条は軍隊を禁止したのか? その理由は軍隊が人殺しだからだ。

もしも、軍隊が人殺しでないのならば、軍隊は何の危険もないわけで、何の危険もないものを憲法で禁止する必要があるのか?

 

9条があろうがなかろうが、現実として、古今東西、徹頭徹尾、問答無用で、軍隊は人殺しである。

自衛隊も、旧帝国陸海軍も、蒋介石の国民党軍も、毛沢東八路軍も、アメリカ軍も、ソ連軍も、韓国軍も、現在の人民解放軍も、イスラム国も、チェ・ゲバラの革命軍も、ナチス・ドイツも、フランスのレジスタンスも、全部、人殺しである。

 

人殺しじゃない軍隊は、救世軍と巨人軍くらいだろう(笑)。

 

代々木を批判する(おそらく改憲派・保守派)のネット世論からは、

自衛隊を人殺しと呼ぶクセに、チベットを弾圧し南シナ海で横暴を働く支那人民解放軍や、ミサイルを飛ばす北朝鮮人民軍を、人殺し!と呼ばない日本共産党反日売国奴だ」

みたいな批判があるが、こういうのをネット用語で「ブーメラン」と呼ぶのではないか?

 

だって、自衛隊支那人民解放軍と北朝鮮人民軍は比較対象になる、よく似た存在、本質は同じだと、わざわざ、自分たちから告白してるようなものではないか。

つまり、

人民解放軍を(正しく)人殺しと呼びさえすれば、

自衛隊(正しく)人殺しと呼んでも、

何の問題もないわけだ(笑)。

 

支那人民解放軍は人殺しである。なぜなら、人民解放軍は軍隊であり、軍隊は人殺しだからだ。

日本の自衛隊は人殺しである。なぜなら、自衛隊は軍隊であり、軍隊は人殺しだからだ。

 

「いやいや、人民解放軍は侵略のための軍隊だが、自衛隊は文字通り自衛のための軍隊だ。人民解放軍は人を殺す軍隊だが、自衛隊は人を守る軍隊だ」という反論もあろうが、軍事においては、残念ながら、人を守る行為も、具体的には、人殺しなのだ。

軍事は、人を殺すことでしか、人を守れない。

火の用心やケンカやドロボーとは根本的に異なるのである。

 

火事、ケンカ、防犯~安保法、集団的自衛権、憲法改正、戦争の「例え話」はムズカシイ。 - 在日琉球人の王政復古日記

 

21世紀の支那人民解放軍のやってることは、

20世紀の日本帝国陸海軍のやってたことの

カーボンコピー、再放送に過ぎない。

 

満蒙は日本の生命線≒九段線は中国の歴史的権利~リットン調査団≒仲裁裁判所~大日本帝国≒中華人民共和国。 - 在日琉球人の王政復古日記

 

皇軍」と「紅軍」に本質的に違いはない。発音まで同じだ(笑)。 

 

それでも「いい加減なことを言うな!われわれの自衛隊とシナの人民解放軍は、誕生過程から、設立理念から、規模から、権限から、装備から、法律から、ぜんぜん違う! 一緒にするな!」と怒り出す人もいるだろうが、

そういう人に限って、例えば、中核派革マル派の区別もつかないまま、同じ反日サヨク、という大雑把なくくりでチャンポンにして批判するのだ。

「民青、中核派革マル派革労協、第4インター、日本赤軍連合赤軍東アジア反日武装戦線、全部それぞれ経緯や理念や規模や行動が違いますよ」と言ったところで、

「どいつもこいつも、どうでもいいような些細な違いで対立しているだけで、本質は同じ反日サヨクだろ!」と笑われそうだが、

まさにその通りで(笑)、部外者からすれば、ホントどうでもいい些細な違いだ。

大雑把に言えば、中核派革マル派は、同じ左翼過激派のカテゴリーに入る。いくらお互いに憎み合って殺し合っていようが、本質は同じであり、いや同じだからこそ殺し合うのである。

自衛隊人民解放軍も、お互いライバル同士だが、ライバルということは、本質は同じということだ。そりゃ双方に違いはあるけれど、同じ軍隊のカテゴリーに入るのだ。

 

人民解放軍自衛隊は同じ軍隊であり、本質的な違いはない。

読売ジャイアンツ阪神タイガースは同じプロ野球球団であり、本質的な違いはない。

AKB48とももいろクローバーZは同じアイドルであり、本質的な違いはない。

阪神ファンが「巨人と阪神はぜんぜん違う!」と怒っても、野球に興味がないアイドルオタクには通じない。

もののふ(だっけ?)が「AKBとももクロはぜんぜん違う!」と怒っても、阪神一筋のナニワのオッサンには区別はつかない。

ポーランド人から「ポーランド軍ハンガリー軍はぜんぜん違う!」と言われても、かなりの軍事マニア以外の普通の日本人は困ってしまうだろう。

武田信玄上杉謙信ぜんぜん違う!」 と言われても、中世史好きの私は、戦国時代に興味が薄いので、困ってしまう。

 

そもそも、話の大前提として、

自衛隊が人殺しでナニがダメなのか?

「人殺し」のナニがそんなにダメなのか?、

というところまで、立ち返らないといけないのかもしれない。 

 

ゴキブリ殺し、ウシ殺し、クジラ殺し、ネコ殺し、ヒト殺し。 - 在日琉球人の王政復古日記

 

共産党員の皆さん(←差別表現)も、牛丼を食って、何の罪もないウシを大量に殺している。

9条の会の皆さん(←差別表現)だって、殺虫剤で蚊を殺し、風呂のカビをジェノサイドしている。

 

ジャイナ教の聖マハーヴィーラの教えに従っていない、われわれ世俗の日々は、殺生を繰り返して生き永らえている。

 

われわれもまた、自衛隊であり、人民解放軍なのである。