在日琉球人の王政復古日記

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ノーベル賞VS見切り千両~高速増殖炉もんじゅVSスーパーカミオカンデVS蓮舫「2位じゃダメなんでしょうか?」スーパーコンピュータ京

もんじゅ運転を要望=巨額費用「やむを得ず」―原子力学会 (時事通信) - Yahoo!ニュース

 日本原子力学会は23日、政府が廃炉へ向け抜本的な見直しを決めた日本原子力研究開発機構高速増殖炉もんじゅ」(福井県敦賀市)について、「無理をせずに段階的に出力を上げ、実績を重ね、その有効利用を図るべきだ」とする見解を公表した。
 再稼働に掛かる巨額の費用は「やむを得ない面がある」とした。
 もんじゅは事故やトラブル、機器の点検漏れなどで運転実績は250日にとどまる。これまでに投じられた1兆円超は国費が大半を占め、再稼働すればさらに5000億円超が掛かると見込まれている。  

 

一瞬、笑わせようとしてるのかと疑った(笑)。 

 

プロフェッショナルなのに、仕事をマトモにこなせてない現状に対する羞恥心の欠如というか、

政府の予算=国民の税金であり、国民がお客様であり、カネがなければ何の役にも立たない自分たちの立場への危機意識の欠如というか、

日本原子力学会というのは、恐いもの知らずにして恩知らずな、タフガイの集まりなのだろう。

タニマチから食わせて貰ってる身分で、「やむを得ない」ってのは、なかなか言えない。嫌味半分・感動半分だが、頭がいい人たちは倫理観も異なるものだ。

 

本来は科学の話題なのに、原発関連は、いろいろと政治的バイアスがかかりやすい。

どうしても原爆や放射能汚染のイメージが強いので、保守派・タカ派の人はだいたいにおいて肯定的で、リベラル・左翼で原発推進論者はかなりレアケースだろう。

右も左も皆さんいろいろご意見があろうが、戦争も放射能もしばし忘れて、純粋に科学技術マター、国家予算マターだと考えてみる。

 

すると、もんじゅだって、祝・民進党代表&祝・日本国籍確定(ホントは順番が逆のほうが良かったが・笑)蓮舫たんの名言「2位じゃダメなんでしょうか?」と、ほとんど同じ話なのである。

 

蓮舫たんの「2位じゃダメなんでしょうか?」は政治として極めて真っ当な質問である。 - 在日琉球人の王政復古日記

 

もんじゅ反対派の皆さんに言わせれば「そもそも最初からウンコな技術であり、実用性がゼロなのは始める前から判ってた」となるが、そんなの、もんじゅ開発当時は、もちろん当時から反原発派の反対はあったが、科学的に明確ではなかった。

 

確かに、コストは莫大だ。最終的にいくらかかるか予想がつかない。

しかし、もし成功すれば、効果は抜群で、すぐに元が取れる。

でも、国家予算も無尽蔵ではない。東京五輪も待ってくれない。

さあどうする? 要は、コストベネフィット、費用対効果の話である。

 

蓮舫たんのスーパーコンピュータだって、同じだ。

成功すればいいけれど、成功したとして、それで、そもそも、いくらくらい儲かるのか? 競争の理由が単なる国家間のメンツになってないか? それより、その予算で海上保安庁の巡視船を増やして、支那尖閣侵略に対抗する方が急務ではないか? 

当時、たまたま発言者が蓮舫たんだというだけで、アンチ民主党派が頭から中傷しまくった。彼らのホンネは科学技術なんてどうでもいい。政治の勝ち負け(しかも真の意味での国益すら考慮してない)しかない。

 

他に「スーパーカミオカンデ」てのもある。

これも安くはなかったが、2015年に梶田隆章さんがノーベル物理学賞を受賞した。

成功して成果を上げた計画は話が早い。スーパーカミオカンデの後継・ハイパーカミオカンデも計画中である。

 

高速増殖炉もんじゅ:約1,500,000,000,000円

スーパーコンピュータ京:約112,000,000,000円

ハイパーカミオカンデ__:約80,000,000,000円

 

それぞれ1桁づつ金額が違う。

こう並べると、少なくともちゃんと出来上がったスパコンや、ノーベル賞までゲットしたカミオカンデに比べて、確かに、もんじゅのコストとベネフィットの落差が厳しい。まあ贔屓目に見ても大失敗である。

 

しかし、日本のノーベル賞受賞者は、ほぼ例外なく、こう言う。

 

赤崎&山中両氏がノーベル賞対談 「失敗を恐れず挑戦を」 :日本経済新聞

 2人に共通していたのは、誰もが「できない」と考えていた課題を解決したこと。赤崎氏は「やめたらと言う人はいたが、自分は絶対にできると考えていた」と継続する大切さを強調した。山中氏も「他の研究者と同じことをやっても勝ち目はないとテーマを決めた。3人の学生ととにかく実験を続け実現できた」と振り返った。
 質疑応答では「研究者に大切な資質は何か」などの問いに対し、赤崎氏は「科学には分からないことが無限にある。何をやるか、いかにやるかを見つけてほしい」と話した。山中氏も「実験で予想外の結果が出た時がっかりするのではなく、面白いと感じる好奇心が重要だ」と語った。

 

やめたらと言われ続けたが、やめませんでした。

もんじゅだって、ノーベル賞受賞者と同じ気持ちで頑張ってきたのだ(主観的には)。

 

ただし、科学業界ではなく、軍事業界では話が変わってくる。

満州事変、支那事変、上海事変、南京戦、ハルノート真珠湾、ミッドウェー、ガダルカナル東京大空襲沖縄戦ポツダム宣言、広島長崎、ソ連参戦。

そもそも最初から予想は明るくなかった。

後半過ぎには結末はかなりハッキリしていた。

しかし

「ここまで来て、負けました、なんて靖国英霊に申し訳が立たない!」

「ここで降りたら、今まで賭けてきたモノを全部失ってしまう!」

という、失敗を恐れずナニがなんでも続けていくノーベル賞根性(笑)が、ついに1個の帝国を破滅させた。

 

「見切り千両」~株の世界ではこういう格言があるそうな。

損が小さいうちに売ってしまえば傷は浅い。小さな損を大きな損へ拡大させるのが最悪。ガマンは禁物。悪いスジは早めに諦めろ。

 

見切り千両精神なら、ノーベル賞は無理だが、広島と長崎に原爆は落ちなかった。

 

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