白い犬が活躍するソフトバンクCMは、韓国人・孫正義の「日本蔑視」らしい。
なんでも「上戸彩=犬の娘=ケセッキ」を表現しているとか。
こういうことを、内心で妄想するだけならいいけれど、自分の意見として、誰でも読めるネットに公開する人は、ホント勇気がある(笑)。
まあ、そっち方面の「こじらせてる」皆さんは、今さら治癒困難なので、自助努力を期待して放置するとして、
ソフトバンクCMに、日本人だの韓国人だのは関係ない。
とはいえ、ソフトバンクCMには「差別構造」が厳然として、ある。
父・夫 = 小さな白犬
母・妻 = 人間(黄色人種=日本人)
息子・兄 = 人間(黒人)
娘・妹 = 人間(黄色人種=日本人)
さて、このCMは「何」の差別なのか?
配役を変えてみれば判る。
もし、「夫=人間」「妻=犬」の場合、CMは成立するだろうか?
もし、「父=人間」「娘=犬」の場合、CMは成立するだろうか?
そんな配役の場合、おそらく視聴者は「なぜか」不快感を持つだろう。
あのCMは「父・夫=犬」「母・妻・娘・妹=人間」だからこそ、面白いのだ。
なぜ面白いのか?
それは現実社会の構造を「逆転」しているから面白いのである。
つまり現実の日本社会では、戦後70年、まだまだ
「父・夫・兄=男=上位」「母・妻・娘・妹=女=下位」
の観念的、精神的、そして現実的構造がシッカリ残っているということだ。
もし、「父・夫=人間」「母・妻・娘・妹=動物」にすると、その構造は現実世界の上下構造そのまんまのシンクロになってしまって、面白くないのである。
もちろん、母・妻・娘・妹を、動物にすることが不可能なわけではない。
「小さくて労働・隷従・下僕の象徴である犬」はダメだが、
ライオンやトラなどの猛獣、ゾウやサイなどの巨獣なら、母・妻・娘・妹は可能である。
「ライオンの妻」と同居する「人間の夫」、
「ゾウの娘」と同居する「人間の父」、
なら面白いだろう。それは現実の上下構造の裏返しだからだ。
あるいは「小さいが、労働ではなく有閑の象徴である猫」もアリかも知れない。
もし、「兄=日本人」「妹=黒人」に変更した場合はどうか?
これも、なぜだか、感情的に、違和感を覚えないだろうか?
もちろん、こっちも、黒人の妹が八頭身の美人モデルだったり強靭な女性アスリートなら、短足胴長の黄色人種の兄との対比でCMとして成立しやすくなる。理由は上記に同じである。
このように、差別を感じない表現を裏返すと、隠れていた差別の構造がよく判る。
パロディやコメディが、差別問題と抵触しやすいのは、そのためである。
犬のお父さん、黒人のお兄さんは、完全なる「差別表現」である。
それは、もちろん、一部の馬鹿(笑)が妄想する「日本人差別」なんかではない。
さらに、もちろん、こういうCMを作ったソフトバンクが悪いんじゃない。
ホモ・サピエンスというサル全体が背負ってきた呪われた「原罪」なのだ。
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