在日琉球人の王政復古日記

NATION OF LEQUIO

法VS人間~国家VS性愛~ #カースト間結婚 #異人種間結婚 #同性婚 #一夫多妻 #LGBT


レズビアンのカップルに育てられたザック・ウォルスのスピーチ「家族」

 

人と人のさまざまな結びつきの中で、結婚以上に深い結びつきがあろうか。なぜなら結婚とは、愛の、忠誠の、献身の、自分を犠牲にしてでも守りたい気持ちの、最後に目指す極みであり、家族の生まれるところだからだ。婚姻関係を結ぶことで、二人の個人は、いままでの自分をはるかに超えて深みのある人間になる。
この民事訴訟の原告のように、結婚は過去の死すら耐えうる愛を意味するのである。今回の同性愛者の男性と女性が、婚姻という考えに敬意を払おうとしていないと誤解されてきた。
訴訟の申立人たちの訴えは、彼らが婚姻に敬意を払い、そしてその敬意が深いものであるからこそ、自分達にも結婚制度が与えられることを願っているゆえにある。彼らの望みは、孤独に生きろと宣告されないことであり、文明におけるもっとも古い制度から排除されないことである。
彼らは法の下での平等がなされることを願っている。合衆国憲法は、その権利を彼らに与えている。
よって当法廷は、第六巡回区控訴裁判所の判決を破棄する。

以上のとおり命令する。
2015年6月26日 アメリカ連邦最高裁判所判事 アンソニーケネディ  

 

連邦最高裁ケネディ判事に逆らうつもりはないが、

私は、女と女、男と男の、同性婚を、法的には、認めない。

と同時に、そして同等に、女と男の、異性婚も、法的には、認めない。

 

同性婚、全米で合法 最高裁「禁止の州法は違憲」 :日本経済新聞

2015/6/26
米連邦最高裁は26日、同性婚は合衆国憲法の下の権利であり、州は同性婚を認めなくてはならないとの判断を下した。これにより全米で同性婚が合法となる。最高裁同性婚そのものを容認したのは初めてで、米社会を二分してきた論争は法的に決着することになる。

 

同性婚に反対!だからといって、私は、キリスト教原理主義でもムスリムでもないし、ホモ嫌いでも、レズ嫌いでもない。

彼ら彼女らの性愛関係は大いに認める。しかし、法的には反対なのだ。

  

日本国憲法 第二十四条
婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。
配偶者の選択、財産権、相続、住居の選定、離婚並びに婚姻及び家族に関するその他の事項に関しては、法律は、個人の尊厳と両性の本質的平等に立脚して、制定されなければならない。

 

産経新聞や右翼の主張は正しい。日本国憲法はGHQが作った。

人と人の結びつきは男1人と女1人だと神が定めた。旧約聖書のアダムとイブだ。ゆえに「一夫多妻」を認めない。同時に「同性愛」も認めない。バチカン福音派同性婚を認めない根拠である。

そのユダヤキリスト教の思想が24条にわざわざ「両性」と書かせた。

GHQの意図は非キリスト教国・日本における「一夫多妻」の否定である。しかし同性婚も想定外であり、賛成するつもりもなかった。

日本国憲法キリスト教である限りLGBTの敵だ。9条護憲派左翼はLGBTの敵なのである。

9条が右翼を苦しめるように、24条も同性愛者を苦しめる。

同性愛者は、右翼と共闘して、憲法改正運動を起こすべきだろう。

右翼も9条改正・日本軍再建の大目標達成ためなら、同性婚に賛成すべきだ。

 

まずは、ホモ嫌い、レズ嫌いの同性婚反対論者は、下記のインドの記事をどう思われるか?

 

「名誉殺人」で15歳の娘の喉かき切り殺害、父親を逮捕 インド 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

2017年03月23日
 インドの警察当局は22日、いわゆる「名誉殺人」で娘(15)の喉をかき切って殺害したとして父親を逮捕したと発表した。父親が交際を禁じた10代の少年と娘が一緒にいるところを自宅で母親が見つけ、知らされた父親が犯行に及んだという。
 事件があったのは北部ウッタルプラデシュ(Uttar Pradesh)州。交際相手の少年は21日朝、殺害された少女の家に忍び入ったとみられる。だが少女の母親に見つかり、警察に引き渡されたという。
 これを知った父親は、自宅に戻るなり肉切り包丁で娘を殺害した。現地警察によると、父親は娘を殺害した後、遺体を交際相手の少年の自宅玄関前に遺棄した。
 殺害された少女と交際相手の少年の家庭はどちらもイスラム教徒で同じカーストだった。インドの一部では、同じカーストの出身者の交際は、実際に血縁関係がなくても近親相姦と同等にみなされ、交際が禁じられている。

 

娘を父親がなたで殺害、異カースト間結婚を理由に インド 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

2017年04月07日
 インド西部で身分制度カーストの異なる階級の男性と駆け落ちの末に結婚した女性(21)が、父親になたでめった切りにされ殺害された。いわゆる「名誉殺人」とみられている。地元当局が6日、明らかにした。
 女性は西部マハラシュトラ(Maharashtra)州ブルダナ(Buldhana)区で5日夜、夫の実家に1人でいたところを父親に見つかり襲撃された。血だらけの姿で横たわった女性を夫が発見し、病院へ搬送したが、その場で死亡が確認された。女性は先月ひそかに結婚し、夫とその家族と共に暮らしていたという。
 現地警察の幹部は「父親は自ら警察に出頭し、なたで娘を殺害したと認めた」と語り、父親を逮捕したことを明らかにした。父親の供述によると、娘のために別の男性との結婚を準備していたが、娘はカーストの違う恋人と駆け落ちしてしまったという。
 インドでは自分の子どもが違うカースト出身の男女と結ばれることについて、多くの親が一族への侮辱とみなすという。

 

カーストが同じだから、名誉殺人。

カーストが違うから、名誉殺人。

イスラムのアラー、ヒンドゥーシヴァ神は、どうしろとおっしゃるのか?

 

何もインドだけの話ではない。

貴族、平民、奴隷、身分の違いで結婚が許されない、なんて制度は世界中にあった。というか、人間社会にどんな身分でも結婚が自由だった地域なんておそらくなかった。

身分の違いで結婚できないなんて間違ってる!と言い出したのは、ついこの間、フランス革命の200年前からだ。

  

21世紀になって同性婚を認めたアメリカだって、

20世紀前半まで、男と男、女と女、どころか、白人と黒人、異人種間結婚を認めない州が普通にあった。

 


ラビング 愛という名前のふたり 予告編

 

 

異人種どころか、同じ肌の色でも民族の違いで、祝福されない結婚は普通にある。

例えば、悠仁親王殿下が、韓流アイドルとラブラブになるのは許されるのか?

現行の皇室典範には、天皇および皇嗣の婚姻に人種・民族・国籍の条件はない。

 

宗教の違い、イスラムヒンドゥー結婚できない男女は普通だ。

同じキリスト教でも、カトリックプロテスタントの男女が結婚できなかったのは、つい最近の話である。

 

同性婚反対論者は、貴族と奴隷の身分格差結婚、白人と黒人の異人種間結婚、日本人と朝鮮人の結婚、一神教徒と偶像崇拝教徒の結婚を認めるのだろうか? 

カースト間結婚、異人種間結婚は認めても、男と男・女と女の同性婚は認めない、というのは理屈として成立するのか?

 

話は逆転する。

 

理屈として成立するのか?、という話は、同性婚賛成論者も同じだ。

ホモ嫌い、レズ嫌いの同性婚反対論者、特にキリスト教徒から、こういう反論がある。

 

http://www.sekainippo.com/newworld/w/eu/eu2/kr131014.html

2013年10月14日
同性婚法施行に市長抵抗-フランス
婚姻届の受理を拒否
 今年5月にフランスで可決成立し、施行が始まっている同性愛カップルの婚姻に対して、届け出を受理する自治体の市長の抵抗が続いている。議会で過半数を占める左派勢力が強引に可決に持ち込んだ「全ての人々のための婚姻」法は、国民の意見を反映したものとは言えないようだ。受理を拒否する市長たちと政府の対立は、憲法評議会の判断を待つ事態に発展している。
(略)
 フランスのカトリック教会の最高責任者であるヴァントロワ大司教は「同性カップルの婚姻を認めることは、男女間の違いを否定する大きな欺瞞である」と明確に述べた。また、リヨン市大司教バルバラ枢機卿は、「『愛し合っているから』という理由だけで同性間の結婚が認められるのなら、多重結婚、近親相姦も可能になりかねない」と懸念を述べた。

 

最初にお断りすると、このニュースソースは「世界日報」。韓国の新興宗教統一協会が出してる新聞なんで、メディア・リテラシー的にやや問題はあるが(笑)、他に適当なのが無かったのでご容赦。

 

『愛し合っているから』という理由だけで同性間の結婚が認められるのなら、多重結婚、近親相姦も可能になりかねない

 

さすが枢機卿猊下、鋭いポイントを突いてくる。

アメリカ連邦最高裁ケネディ判事の同性婚容認判決に賛同した皆さんは、

リヨン市大司教バルバラ枢機卿の反論にどう再反論するか?

 

ただ、バルバラ枢機卿猊下も、同性愛に関しては、あんまりフリーハンドではない。

こっちも個人ブログなんで、メディア・リテラシー的に難があるが、ジャーナリストらしいので一応OKということで。

 

教会は神父の性犯罪を隠してきた — 長谷川 良 – アゴラ

2016年03月18日
欧州のカトリック教国フランスで聖職者の少児愛(ペドフィリア)問題が再び表面化し、教会内外で大きな衝撃を投げかけている。フランス南東部のリヨン教区のフィリッピ・バルバラ枢機卿が神父の児童性的虐待を知りながら、それを隠蔽した疑いが出てきたのだ。
(略)
犠牲者たちは、「リヨン大司教は神父の性犯罪を知りながら告訴しなかった」と批判している。聖職者の性犯罪の隠蔽となれば、リヨン教区最高指導者、バルバラ枢機卿には大きな責任が出てくる。

 

モロチン、じゃねえや、もちろん枢機卿ご本人が「あっち」だったわけではないが、部下が「あっち」にご執心だったのに、「あっち」の結婚に反対できる立場か?というツッコミ(いや、そういう意味じゃなくて)はアリだ。

 

しかし「オマエが言うな!」と政治的に反論できても、理屈として反論するのは難しい。

そして枢機卿猊下の予言は的中する。

 

法VS人間~国家VS性愛~同性婚~ポリアモリー婚~近親婚~児童婚~獣婚~初音ミク婚 #LGBT - 在日琉球人の王政復古日記

に続く。