在日琉球人の王政復古日記

NATION OF LEQUIO

トランプ政権6大派閥(家人、野人、商人、党人、官人、軍人)

★大統領:ドナルド・トランプ Donald Trump (商人、不動産、TVタレント、長老派)

 

「家人」:ニューヨーク/トランプファミリー
★大統領補佐官:イヴァンカ・トランプ Ivanka Trump (家人、実娘、アパレル、ユダヤ教改宗
大統領上級顧問:ジャレッド・クシュナー Jared Kushner (家人、娘婿、不動産、ユダヤ系)
★(新)ホワイトハウス広報部長(暫定的):ホープ・ヒックス Hope Hicks (トランプ企業部下、元モデル)

 

「野人」:レッド・ステイツ/草の根
(危)大統領首席戦略官・大統領上級顧問:スティーブ・バノン Steve Bannon (野人、ネットメディア、オルタ・ライト、反ユダヤアイルランド系、カトリック
大統領補佐官・通商産業政策部長:ピーター・ナバロ Peter Navarro (カリフォルニア大教授、民主党
大統領上級顧問・スピーチライター:スティーブン・ミラー Stephen Miller (野人、ユダヤ

★国家安全保障担当大統領副補佐官:セバスチャン・ゴルカ Sebastian Gorka (野人、ハンガリー系、反ユダヤ、反EU)
(旧)ホワイトハウス広報部長:マイク・ダブキ Michael Dubke 
(新)ホワイトハウス報道官:サラ・ハッカビー・サンダース Sarah Huckabee Sanders (マイク・ハッカビーアーカンソー州知事の実娘、共和党南部バプテスト)  

 

「商人」:ウォール街/財界 
(危)大統領補佐官・NEC国家経済会議議長:ゲーリー・コーン Gary Cohn (商人、金融、ゴールドマンサックス、ユダヤ系)
財務長官:スティーブン・ムニューチン Steven Mnuchin (商人、金融、ゴールドマンサックス、ロシア系ユダヤ系) 
商務長官:ウィルバー・ロス Wilbur Ross (商人、金融アイルランドカトリック) 
(危)国務長官:レックス・ティラーソン Rex Tillerson (商人、石油、エクソン・モービル) 
(旧)(新)ホワイトハウス広報部長:アンソニー・スカラムッチ Anthony Scaramucci (商人、金融)

 

「党人」:ワシントン/連邦議会、州政府、党役員 
副大統領:マイク・ペンス Michael Pence (党人、共和党インディアナ州知事アイルランド系、カトリック) 
CIA中央情報局長官:マイク・ポンペオ Michael Pompeo (党人、共和党連邦下院議員、イタリア系、長老派福音派) 
国家情報長官:ダン・コーツ Daniel  Coats (党人、共和党連邦上院議員長老派) 
(危)司法長官:ジェフ・セッションズ Jefferson Sessions (党人、共和党連邦上院議員) 
(旧)大統領首席補佐官:ラインス・プリーバス Reinhold Priebus (党人、共和党共和党全国委員長)
(旧)ホワイトハウス広報部長・報道官:ショーン・スパイサー Sean Spicer (党人、共和党共和党全国委員会)

 

「官人」:ワシントン/官僚、法曹界文民
(新)FBI連邦捜査局長官 :クリストファー・レイ Christopher Wray (共和党
(旧)FBI連邦捜査局長官 :ジェームズ・コミー James Comey (共和党
(旧)司法長官代理:サリー・イエイツ Sally Yates (民主党

 

「軍人」:ペンタゴン/軍人 
(新)大統領首席補佐官・(旧)国土安全保障長官ジョン・ケリー John Kelly (軍人、海兵隊大将)
(危)国家安全保障担当大統領補佐官:ハーバード・マクマスター Herbert McMaster (軍人、陸軍中将)
★国防長官:ジェームズ・マティス James Mattis (軍人、海兵隊大将
(旧)国家安全保障担当大統領補佐官:マイケル・フリン Michael Flynn (軍人、陸軍中将)

  

※(新):新規。

 (旧):すでに解任、辞任、異動した人。

 (危)解任、辞任の可能性が報道された人。 

 

トランプ大統領を支える、というか、足を引っ張る(笑)、ホワイトハウス連邦政府の要人は、おおむね6つの系統から出ている。

 

だいたい、政治のアマチュアから、実務のプロフェッショナルまで、という順番に並べると、

「家人」、「野人」、「商人」、「党人」、「官人」、「軍人」。

の6系統だ。

 

「家人」は、大統領の家族、および個人的友人、知人、部下。

「野人」は、官僚でも政治家でもなかった在野の民間人。

「商人」は、アメリカ経済と世界経済を動かしてる面々。特に金融と石油。

「党人」は、連邦議会、州政府、政権与党幹部。いわゆる政治家。

「官人」は、シビリアン官僚、実務家、法律家、政治学者、経済学者。

「軍人」は、文字通り。陸海空、海兵隊のトップ。

 

共和党民主党を問わず、普通のアメリカ政権は、後半のプロフェッショナル4系統「商人」「党人」「官人」「軍人」で構成される。

中でも権力の中枢は「党人」「官人」この2系統が占める。

そこへ、業界の利益代表「商人」、安全保障のプロ「軍人」が、専門分野担当として加わるのが普通である。

 

トランプ政権の特徴は、最初の2つ、アマチュア「家人」「野人」の突出だ。

 

今までも、「家人」が影響力を持つことはないではなかった。

たとえば、レーガン政権のナンシー夫人は、大統領のスケジュールに介入し、通常の政策にも相当影響力があったと言われる。しかしそれでも、ナンシー夫人がホワイトハウス正式スタッフになったわけではない。

実娘と娘婿をホワイトハウス正式スタッフにするのは異常事態であり、例えば、オバマやヒラリーや、ブッシュやレーガンが、こんな人事をしたら、それだけでスキャンダル、支持率急降下であった。

しかし、トランプさんは、やることなすこと、全分野・全言動が異常事態なので(笑)、家族をホワイトハウスに入れることの異常さがあんまり目立たないだけの話だ。

  

そしてトランプ政権の問題点の中心が「野人」の存在である。

今までの政権でも、政治家でも官僚でもない民間人が政権に登用されることは普通にある。しかしその場合でも政治学や経済学の学者、法曹界出身者、つまりは専門家、アカデミックな人々だ。彼らの資質はほとんど官僚と同じで、純粋な民間人とは言い難い。

典型例は外交専門家だったキッシンジャーだろう。

しかし、トランプ政権の民間人は、学問的業績の乏しい、本当の意味での在野の民間人であり、トランプを支持した草の根の人々の代表だ。

バノンを代表とする「野人」は、政策的には邪魔でしかないが(笑)、選挙を考えれば、熱心に投票してくれた一番重要な人々であり、排除できない。

 

政治のプロ「党人」「官人」、実務のプロ「軍人」からすれば、

「家人」は消極的な邪魔者であり、「野人」は積極的な邪魔者だ(笑)。

 

「家人」は、黙ってる分にはいいけれど、具体的な政策に出しゃばれば、確実にプロたちの邪魔になる。ただし「家人」は、トランプ大統領個人だけが大事で、トランプ政権が何をやろうが、その内容はどうでもいい人たちなので、「党人」「官人」「軍人」にとって邪魔ではあるが、まだ交渉の余地はある。

 

問題なのは「野人」であり、彼らは「家人」と異なり、明確な政治意思がある。それは今までのアメリカ既存政治の否定・破壊だ。

今までのアメリカ政治、つまり「党人」「官人」「軍人」は、アメリカの軍事力で世界を管理したい。世界中と商売したい。

しかし「野人」は、国境を閉鎖したい、世界と商売したくない、世界で何があろうが知ったことではない、無視しろ、という人々である。

どうやっても、両立は難しい。

 

もちろん「商人」「党人」「官人」「軍人」の間でも、「党人」同士、「官人」同士の内部でも、政策的対立、人事的対立、感情的対立、権力的対立はありうる。

しかしお互いの存在自体が相容れないわけではない。

 

「商人」は微妙な立場で、半分プロであり、半分アマである。公的分野の専門家でもあり、同時に、私的利益の追求者でもある。

そしてトランプ大統領自身が、政界つまり「党人」「官人」ではなく、財界つまり「商人」なので、ウォール街「商人」は半分身内みたいなものだ。同じニューヨーク出身の「家人」とは親和性が高く、同盟関係にある。

アメリカの世界戦略という政策面では、「商人」と、「党人」「官人」「軍人」は同じ路線で対立はないが、「家人」と仲良くやっていけるか?、「家人」は邪魔か?、という違いがあるわけだ。

 

「党人」も、半分公的で、半分私的だ。政府を支えるという公的使命と、共和党を勝たせるという私的使命の両方を持つ。だからプロの中ではややアマ寄りな部分がある。

 

「官人」「軍人」は、「商人」「党人」よりもハッキリとしたプロである。

「官人」「軍人」の違いは、文官が武官かというだけで、お互いにプロとして協調できる間柄である。

 

さて、トランプ政権の2大特徴「家人」と「野人」のアマ陣営は、「党人」「官人」「軍人」のプロ陣営に対抗して、同盟してるのか?といえば、全く違う。

「家人」と「野人」の間も、根本的に相容れない、激しい対立がある。

「家人」は、ニューヨークに住むお金持ち。勝ち組なのである。

「野人」の支持者は、中西部、南部の田舎に住む貧乏人。負け組だ。

さらに、「家人」は純粋な白人ではなく、ユダヤ系であり、

「野人」は、オルトライト、白人至上主義で、ホンネは反ユダヤである。

 

また、世界中で商売したいウォール街の「商人」と、国境を閉鎖して外国を排除したい「野人」も、完全に対立する。

 

つまり、トランプ政権は、

「家人」≒「商人」「党人」「官人」「軍人」VS「野人」

という構造になる。

 

どう見ても、政策遂行上は「野人」を切るのが正解である。

しかし、トランプの支持者と選挙を考えれば「野人」が最も重要であり、

議会共和党内アンチ・トランプ派とツーカーの「党人」、

国境を飛び越えるニューヨークの金持ち「商人」、

リベラルな国内政策の実務担当者「官人」、

世界中にアメリカ軍を派遣したがる「軍人」、

たちは、草の根トランプ支持者の敵なのだ。

 

そして「家人」と「野人」の存在が、「党人」「官人」「軍人」のプロ同盟3者連合の間のパワーバランスを狂わせている。

「野人」はとにかく既存政治が嫌いなので、「党人」と激しく対立する。

本来は「野人」も「党人」も有権者相手なので同じ陣営なのだが、「党人」が共和党主流派・穏健派で、「野人」が共和党反主流派・過激派なので、選挙で対立する。

その結果、普通の政権なら権力の多数派になるはずの「党人」が、トランプ政権ではドンドン解任されて、非常に弱い。

ホワイトハウスの「党人」が弱いということは、共和党との関係が悪いということであり、議会と対立することになる。議会と対立したら、メキシコの壁にしても、オバマケア廃止にしても、政策が全然通らない。

 

「党人」が弱体化して、「家人」「野人」がやりたい放題になれば、政権が崩壊するので、トランプ大統領はその歯止めとして「軍人」を登用する。

トランプ政権は、歴代政権と比べても、「軍人」の勢力が非常に大きい。

 

トランプ政権は、

国内にも海外にも関心があってバランスを取る「党人」「官人」が弱く、

当然だが国内に仕事が無く、専門分野が海外にしかない「軍人」と、

外国が嫌いで、国内の経済問題や社会政策にしか興味がない「野人」の

両極端な2大勢力に二分されている。

 

辞任、解任の可能性がある人は、潜在的には、トランプご本人を含めて(笑)全員といってもいいが、報道された中では、

 

セッションズ司法長官は、ロシアゲート疑惑に関して、捜査妨害しろという命令を聞かない(当たり前だ(笑))セッションズに対して、トランプが怒っている、というもの。

もし解任されれば「党人」派は壊滅状態。トランプ政権と議会共和党の対立が決定的になり、トランプの政策は何一つ、議会に通らないことになりかねない。

 

ティラーソン国務長官は、トランプの朝令暮改に、ティラーソン本人が嫌気がさして辞めたがっているという噂。そうなったら、アメリカ外交が一時的に機能不全になる。

 

コーン国家経済会議議長は、経済人なので、支那を含めた国際協調派。外国を敵視するバノンたち「野人」とは対立する。

その上、バージニア州の白人至上主義者騒動で、トランプが「野人」たちの人種差別を擁護したため、ユダヤ系のコーンは不満爆発だったらしい。

彼が辞めたら、ニューヨーク・ダウは大幅安、兜町も直撃だ。トランプ政権の唯一の好材料は安定した好景気なんで、これが失速すると、財界が敵に回り、次の選挙も危ない。


マクマスター国家安全保障担当補佐官とバノン首席戦略官は、「軍人」VS「野人」の戦争である。

バノンの味方である草の根右翼ネットメディアは、バノンの邪魔をするマクマスターを叩きまくり、

ウォールストリートジャーナルやマードック氏など、既存の共和党支持メディアは、諸悪の根源・バノンの首を切れ!の大合唱だ。

マクマスターの首が飛んだら、「軍人」仲間のケリー首席補佐官も、マティス国防長官も激怒するだろう。ホワイトハウスVSペンタゴンになる。もはや、北朝鮮、アフガンどころではない。

バノンの首が飛んだら、何があっても熱烈に支持していた最後のトランプ支持者たちが失望し、下手したら、斬り捨てられた途端に札束持って踊り出した(笑)森友学園塚本幼稚園の籠池さん同様、今までとはサカサマにトランプ政権の敵に回って大騒動である。もう誰もトランプを支持しない。支持率は確実に3割を切るだろう。

 

ここで誤解しやすいのだが、

「野人」は右翼であるが、国内右翼であって、海外右翼ではない。

国内で白人至上主義ではあるが、海外で戦争をやりたいわけではない。

外国嫌いであり、海外と関わりを持ちたくない。つまり戦争反対なのだ。

外国に関する興味は、

海外から、移民と商品が、どれだけアメリカに入ってくるか?

アメリカから、仕事とドルが、どれだけ海外に流出するか?

それだけである。

「野人」の外交は経済でしかない。興味は「メキシコの壁」と「貿易赤字」だけ。経済的要素の薄い北朝鮮に興味はない。

安全保障を考えないから、日本も支那も韓国もドイツも、商売の敵、国内雇用の敵という意味でまったく同じである。

 

「軍人」が権力を握れば、北朝鮮への軍事オプションの可能性が増える。

「野人」が権力を握れば、北朝鮮への軍事オプションの可能性が減る。

ただし、

「軍人」の場合は、アメリカだけでなく日本や韓国も支那も考慮した、常識的な軍事オプションを採用するだろうが、

「野人」の場合は、無関心から放置しているうちにニッチもサッチも行かなくなって、いきなり、アメリカさえ良ければそれでいい、ジャパンもコリアもチャイナも見分けが付かない、アジアの連中なんてどうなってもいい、後は野となれ山となれ、という無茶苦茶で破滅的な暴走をやらかす可能性がある。

 

マクマスターの首が飛ぶか?バノンの首が飛ぶか?

日本人の、比喩ではなく、リアルな意味での、生命・財産の生死に関わる天下分け目である。

 

(まとめ)2016年アメリカ大統領選挙~民主党VS共和党~ワシントンVSラジカルレフトVS宗教保守VSリバタリアンVSポピュリスト - 在日琉球人の王政復古日記

 

アメリカ大統領選挙~ドナルド・トランプを巡るアメリカ版「ネトウヨVS保守派言論人」の内ゲバ。 - 在日琉球人の王政復古日記

 

NFLスーパーボウル(カロライナ・パンサーズvsデンバー・ブロンコス)~アメリカ大統領選挙~北朝鮮ミサイル金正恩。 - 在日琉球人の王政復古日記

 

法の支配(rule of law)VS法治主義(rule by law)~アメリカ軍VSトランプ~ハト派軍人VSタカ派シビリアン。 - 在日琉球人の王政復古日記

 

民主党リベラル「土人(黒人・アジア人)も文明人(白人)に進化できる」VS共和党保守「黒や黄色の猿はどこまでいっても猿」 - 在日琉球人の王政復古日記

 

#音楽に政治を持ち込むなよ ~ブルース・スプリングスティーン「ボーン・イン・ザ・USA」VSシルヴェスター・スタローン「ランボー」 - 在日琉球人の王政復古日記

 

映画「夜の大捜査線 In the Heat of the Night 」(1967)~主人公は「半世紀前のオバマ」でなく南部白人警察署長。 - 在日琉球人の王政復古日記

 

アメリカ大統領選挙トランプ~HILLBILLY/ヒルビリー「じゃじゃ馬億万長者」~スコッチアイリッシュ~名誉革命。 - 在日琉球人の王政復古日記

 

《ガーリームービー列伝》アメリカ編「ウィンターズ・ボーン」(2010年)~トランプ共和党・白い土人ヒルビリーVS白い黒人ヒラリー旦那。 - 在日琉球人の王政復古日記

 

オバマ大統領初代首席補佐官→シカゴ市長~菅官房長官+小池都知事+蓮舫+田中角栄≒ラーム・エマニュエル。 - 在日琉球人の王政復古日記