「毛沢東」じゃないよ! 「真央沢東」だよ(笑)。
日本の北朝鮮ファンクラブ、「先軍女子」がダンス披露 | ロイター
2017年11月6日
軍服姿でポップな楽曲を演奏し、北朝鮮国民の心をわしづかみにするガールズバンド「モランボン楽団」。だが彼女らに魅せられたのは国内のファンだけではないようだ。
同楽団に興味を抱いた若い日本女性が「先軍女子」というグループを結成し、そっくりの手作り衣装でパフォーマンスを披露している。
リーダーを務めるのは、20代の日本人女性、チュヌンさん。大学で美術の勉強をしている際に北朝鮮のプロパガンダアートに触れ、北朝鮮の文化に興味を抱き始めたのだという。だが興味の対象はあくまでも文化的なもので、北朝鮮体制の支持者ではないとしている。
「Kポップが好きで韓国文化を愛好している女の子がいたり、米国のテイラー・スウィフトが好きでそういうメイクをしている女の子がいたりするのと同じで、私たちはただ北朝鮮の文化が好きなだけ」と語るチュヌンさん。
国連の制裁措置にもかかわらず核・ミサイル発射実験を強行する北朝鮮に対しては日本でも強硬措置を求める声が広がっており、日本において同国に好意的な見解表明することは、それだけで批判を呼ぶことが多い。
ソーシャルサイト上で様々な嫌がらせにあっているというチュヌンさんは、家族を守るため、自ら北朝鮮風のニックネームをつけて、本名は公開していない。
それでも、チュヌンさんと先軍女子のメンバーは北朝鮮について語り合い、次のステージのためにダンスの練習に励んでいるという。
いわゆる「共産趣味」というヤツだ。「共産主義」じゃないよ。
批判する人が多そうだが、人間は、こういうのが好きなのだ。
人間は、死、殺人、抑圧、統制、つまり「悪」に魅入られやすい。
正義を強制する神の目を盗んで、アダムとイブが知恵の実を食って以来、人間は死や悪に惹かれるようにプログラミングされている。
テレビの2時間ドラマじゃ、毎回人が殺される。
時代劇では、暴れん坊将軍や必殺仕掛人や鬼平が、悪党をバンバン斬り殺す。
もしも、人間が死や殺人を完全に拒否するのならば、視聴率は0%である。
しかし、お茶の間のオバチャンまでもが「人殺し」を楽しむ。
もしも、人間が死や悪を本当に拒否するのならば、ヤクザ映画、ギャング映画、マフィア映画なんかが人気になるわけがない。高倉健も菅原文太もアラン・ドロンもコッポラも、無名で終わっていたはずである。
ホラー映画、スプラッター映画では、人間が残酷に殺される。西部劇は人間を射殺する。でも、皆さん、13日の金曜日やジョン・ウェインを好んで見る。
江戸川乱歩やクリスティのミステリ小説でも人が死ぬ。そしてみんなが読む。
ドリフト走行で事故が起こる。死を拒否するのならば、やる人も見物する人もいるはずがない。
遊園地にはジェットコースターやお化け屋敷がある。「死」がお客さんを集める。
日本史が好きです、という人の9割は戦国武将が好きだ。大河ドラマもほとんど戦国時代である。武器を持たない平安貴族や江戸時代の商人や文化人は、戦国武将ほどの人気はない。
日本人は、藤原道長、河村瑞賢、鶴屋南北よりも、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の方が、ケタ違いに、圧倒駅に大好きである。
しかし、戦国武将とは大量殺人者なのだ。しかも動機は領土拡大、権力奪取のエゴイズムだ。私利私欲で何万人もの人間を殺したのである。しかし日本人は彼らを愛する。
人間は、もちろん死や悪を嫌悪している。しかし拒否はしていない。
死や悪を嫌悪するくせに、死や悪に魅入られている。
人間は、死や悪に完全に一致することは絶対に拒否するが、死や悪に「接近する」のは大好きなのだ。
人間は、死や悪だけでなく、抑圧や統制にも魅入られる。
もちろん人間は自由が好きなのだ。実際に抑圧されることは拒否する。しかしイヤなはずの抑圧や統制に魅入られる欲情がある。
ナチスは戦争で敗北した。しかしサブカルチャーとしては人類史上に残る大勝利を収めて、いまだに世界を、人間の心を支配している。
何の罪もない平凡なユダヤ人をガス室に送った鬼畜外道と理性で判っていても、そのカッコ良さは否定できない。
形而上学的には、「善悪」という価値観は、「美醜」という価値観と一致する、はずなのだが、世界は、人間は、そう正確にできていない。
白人至上主義なのに、黄色人種すら魅了する。
そして、こういう不祥事を引き起こす。
これは、たまたま、運悪く、偶然に、間違ったのではない。
このアイドルグループのコンセプトは、乱暴に言えば、ファシズムの魅力なのだ。
こっちだって、十分「ナチス」的なのである。
#欅坂46 「サイレントマジョリティー」は運悪くナチス的ニュアンスを感じる曲名~「担当者が不在」という危機管理能力ゼロの下手糞なウソ。 - 在日琉球人の王政復古日記
ナチスが単なる「悪」ならば、話は簡単なのだが、「悪にして美」だからこそ、そのイメージは半永久的に人間を魅了し続ける。
ある意味、ナチは勝利したのだ。
地上の領土は失ったが、人間の心の制覇には成功したのだ。
単純な悪の魅力であるナチスの方向をどんどん突き詰めると、ダサすぎて逆にカッコイイ、という倒錯的変態的世界(笑)に行き着く。
ナチスなんて単純にカッコイイだけで、オコチャマ向けに過ぎない。
カッコ悪い、そこがカッコイイ!というワンランク上のオトナの趣味。
それが「共産趣味」だ。
共産趣味もイロイロあるようで、多数派はやはりロシア・ボリシェビキ。
ロシア・アバンギャルド芸術の世界だ。
われわれが慣れ親しんでいるラテン・アルファベットとは異なる異世界のイメージ。全く異なる文化やルールが支配する別世界。SFやファンタジーにも通じる魅力である。
ロシア趣味をこじらせると(笑)、もっとダサい(笑)中国共産党に行き着く。
趣味的には、ロシアから支那へは流れるが、カストロやゲバラなど南米共産趣味には、全く無いわけではないが、あんまり多数派ではない。
おそらく、カストロやゲバラは普通にカッコイイからだ。彼らには、共産趣味にはあってはならない「自由の匂い」がするからだ(笑)。ダサさに徹しきれていないのである。
そして中国共産趣味の、その先に=その底に(笑)、北朝鮮「先軍女子」がいる。
彼女たちは、趣味的には「最先端」なのである。
・・・と、まるで他人事みたいに評論しているが、私こそ、その当事者である。
私は任侠映画・ヤクザ映画が大好きだ。そして共産趣味者でもある(馬鹿)。
私は、ウラジミール・イリイチ・レーニンというロシア人を、人類史上、最低・最悪・最凶の大量殺人鬼だと思っている。
頭脳は最高に近いインテリゲンチャなのに、倫理観や共感性はカマキリや蜘蛛みたいな食肉昆虫並みのレベルだった。
今の流行で言えば反社会的人格者「サイコパス」だった可能性も高いと思う。
カマキリの心を持った、霊長類最高の天才。人間は無限の可能性がある生物だ。
そして、私は、レーニンの悪に魅入られる(笑)。人間を平気で殺す共産主義が大嫌いなのに、人間を平気で殺す共産主義を産んだ左翼思想に魅入られる。
「ヒトラー・ナチス賞賛の高須クリニック高須克弥院長」=「レーニン・ボリシェヴィキ肯定の代々木共産党志位さん」 - 在日琉球人の王政復古日記
私も、戦国武将好きの歴女や、欅坂46や、高須院長と、あんまり違いはない。
ナチスのカッコ良さは滅びない。その根底に「軍隊」「戦争」があるからだ。
「軍隊」「戦争」こそ、人類を魅了し続ける「死の象徴」であり「悪にして美」の本家本元だ。
「三島由紀夫楯の会」「ナチス突撃隊」「鉄兜団前線兵士同盟」「社民党国旗団黒赤金」「共産党赤色戦線戦士同盟」 - 在日琉球人の王政復古日記
死にたくない。でも、軍隊はカッコいい。
9条護憲派は、「日本の政治」だけでなく、この呪われた「人類の文化」とも戦わねばならない。そして「人類の文化」には最終的に勝てるわけがない。
戦前を賛美する愛国者の皆さんもご同業である。
戦後日本は死や戦争を否定してきた。しかし、そういうタテマエのキレイゴトだけで人間は生きていけない。
特攻隊や靖国神社に惹かれていく心情は、ご本人たちは強く否定するだろうが、ナチスや共産趣味やヤクザ映画やジェットコースターと同じなのである。