在日琉球人の王政復古日記

NATION OF LEQUIO

熊本市議会は憲法第24条違反(ただし自民党草案)~緒方夕佳ママは日本を西ヨーロッパだとカン違いしている。

http://i.dailymail.co.uk/i/pix/2013/11/20/article-2510440-1982A6DE00000578-346_634x423.jpg

 

お嬢さんは、テレタビーズが好きなんだな(^^)。

 

<熊本市議>議場に赤ちゃん「子育て女性も活躍できる場に」 (毎日新聞) - Yahoo!ニュース

2017/11/22(水)
 22日に開会した熊本市議会の定例会で、緒方夕佳(ゆうか)市議(42)が生後7カ月の長男を抱いて議場に入場したため開会が40分遅れる混乱があった。議員や職員以外が議場に入ることは規則で禁じられているが、緒方市議は「子育て中の女性も活躍できる市議会であってほしかった」と説明した。市議会は事前に通告なくルール違反を強行したとして問題視する一方、子育て世代の議員のための環境整備について議論を進める方針だ。
(略)

 緒方市議は1期目で、1人会派「和の会くまもと」に所属。長男を出産した4月以降、「出産後の体調不良」を理由に議会を欠席しており、本会議出席は約8カ月ぶりだった。妊娠が判明した昨年から、乳児を連れての本会議出席や市議会への託児所設置を議会事務局に訴えてきたが、前向きな回答を得ることができず子連れでの入場に踏み切ったという。 

 

夕佳ママは、何もいきなり突然、実力行使に出たわけではなさそうだ。

前々から、市議会に託児所を設置してくれ、と訴えていたが、悲しいかな非力な1人会派、議会の「肥後もっこす」たちには通じず、相手にされなかったので、わざと騒動を起こして、世間にアピールしたようだ。

 

ママの狙い通り、熊本ローカルから、全国ニュースになった。

そして、案の定(笑)、リベラル派のハフポストがママ応援に回った。

 

熊本市議会で赤ちゃん連れ議員の出席認められず...でも、世界にはこんなにいます

2017年11月22日
ヨーロッパでは、フォルツァイタリア党の議員、リチア・ロンズーリ氏が、この議論の主役を演じた。なんとヨーロッパ議会でのことだ。ロンズーリ氏の娘のヴィットリアちゃんは現在5歳になるが、彼女は生まれて数カ月の頃から、ヨーロッパ議会の常連だ。

 

 一番上の画像が、欧州議会イタリア選出・リチア・ロンズーリ女史と御息女ヴィットリア嬢である。

子連れで議会。

なんだかフェミニズム&リベラルの臭いがプンプンするが(笑)、彼女の所属政党に注意しよう。

フォルツァ・イタリア

あの女好きで有名な(笑)ベルルスコーニさんの政党である。政治路線はもちろん右派であり保守(キリスト教民主主義)。左翼でもリベラルでもない。

 

日本で言えば、自民党、いやどっちかというと、日本維新の会所属の女性政治家が、子連れで議会に登壇しているのである。

 

たとえお飾り(笑)の欧州議会とはいえ、保守系女性政治家が子連れで登壇。

これが「近代」発祥の地・西ヨーロッパである。

 

もちろん、ホンネ(笑)をいえば、欧州議会「だから」許されてる面はある。

欧州議会は、あんまり真剣勝負の鉄火場ではないからだ。

もしも、これが、NATO安全保障会議、なんかだったら、いくらヨーロッパ人でも「こらイタ公、ここをどこだと思ってる?」と真顔になるところだが(笑)、まあ欧州会議なら「ま、いっか」てなところなんだろう。

で、熊本市議会が、欧州議会に近いレベルか? NATOに匹敵する真剣勝負か?、といえば、どう見たって、欧州会議以下のお茶会である。

欧州会議でOKなら、熊本市議会なら、余裕でOKだとは思う。

 

しかし、ここは日本なのだ。

 

緒方夕佳ママも、ハフポストも、大きくカン違いしているのは、

熊本市のある国は西ヨーロッパではない」という冷酷な事実だ。

 

日本は極東アジアにある。支那や朝鮮と同じエリア=レベルにある国なのだ。

西ヨーロッパで通用してるからって、極東アジアで通用するとは限らない。

 

リオデジャネイロの街角でサイフを落として、「東京なら、落し物は警察に届くんです!」とリオ市警に訴えても、親切なブラジル人警官も困ってしまうだろう(笑)。「ここはリオだからねえ」と両手を上げるしかない。

 

北京やニューデリーでゲホゲホ咳が止まらなくなり、「どうしてこんなに大気が汚れてるんだ!」と怒っても、しょうがない。だって、あなたのいる場所は北京であり、ニューデリーなのだ。

 

サウジアラビアに、おんな一人旅をして、レンタカー屋の窓口で「アタシに車を貸せ」とゴネても、今すぐにはどうしようもない。

 

アフリカに行って、ミネラルウォーターを買わずに、水道水を飲んで、単なる下痢で済んだらラッキーだ。

 

「なんで、一般人が拳銃を持ってるんだ?」「どうして、ホールドアップしないだけで、すぐに撃ち殺すんだ?」と怒っても、テキサス州警察は「オタクの国は9条かもしれんが、コッチは修正2条だからね」とガムをくちゃくちゃさせながら答えるだろう。

 

親愛なる指導者金正恩くんも、北朝鮮人民の胃腸を、寄生虫で満腹にはできても、白米とプルコギでいっぱいにすることはできない。

 

それぞれの国にはそれぞれの事情がある。できることとできないことがある。

日本は、どこまで行っても、アジアであり、熊本市議会は欧州議会ではない。

女性の地位もそれに比例する。

目を背けたくなる気持ちもわかるが、現実は直視せねばならない。

 

それが証拠に、このニュースに対する、SNStwitterの反応を見よ。

これが日本。まさに、先進国の言論空間、以外何ものでもない(笑)。

 

自民党が目指す「女性が活躍する日本」は、もうすでに実現している。

 

女性の輝く日本つくる | コラム | 自民党の活動 | 自由民主党

女性の輝く日本つくる
時間外労働を大幅に短縮 指導的地位へ女性を登用
女性が活躍できる社会環境整備推進法案を了承

 

さて、自民党、と言えば、やっぱり、熊本市議会には問題があるのではないか?

だって、日本国憲法に違反する疑いが濃厚だからだ。

 

日本国憲法改正草案 | 自由民主党 憲法改正推進本部

第24条 家族は、社会の自然かつ基礎的な単位として、尊重される。家族は、互いに助け合わなければならない。 

https://jimin.ncss.nifty.com/pdf/news/policy/130250_1.pdf

  

 あ、日本国憲法、といっても、GHQの押し付けではなく、自民党草案ね。

 

自民党

「家族は、社会の自然かつ基礎的な《単位》として、尊重される。」

と明記している。

 

GHQ憲法では、単位は「個人」だ。

たとえ母と子であろうとも別人格である。

いくら母が議員だからって、赤ん坊に議員資格はない。

 

しかし、自民党憲法では、「単位」は家族なのである。

しかも「社会の自然かつ基礎的な単位」だ。それを「尊重せよ!」と憲法が命じている。

 

自民党憲法の精神において、社会活動において、基礎的な単位である母と子を、バラバラに切り離していいはずがない。

「お母さんは議員だが、赤ちゃんは入って来ないでね」という熊本市議会の態度は、家族という単位の破壊であり、憲法24条(ただし自民党草案)の精神に、明らかに違反する。

 

「日本を取り戻す!」ためにも、自民党安倍総裁は熊本市議会に抗議すべきだ。