在日琉球人の王政復古日記

NATION OF LEQUIO

日大アメフト関学QB悪質タックル事件(2018年)~日大闘争日大全共闘(1968年)~東宝「エレキの若大将」(1965年)。

さて問題です。この写真の下中央の男性は誰でしょう?

 

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テレビでご活躍のこの方だ。

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今は手術で直ったが、かつてはかなりの斜視(やぶにらみ)だった。

あれは生まれつきではなく、投石が直撃したケガによる後遺症だったそうな。

 

その投石というのが、ちょうど半世紀前、1968年に爆発した、戦後史最大級の学生運動「日大全共闘」「日大闘争」での出来事である。

テリー伊藤の斜視もまた学生運動の残した傷だったのだ。

 

もう半世紀前の話なので、誤解されてそうだが、当時の学生運動はもちろん左翼思想を背景にしていたのだが、日大闘争の発火点は、憲法でも、天皇制でも、日米安保でもない。そういう政治的な話ではなかった。

日大闘争の始まりは、日大当局の不正経理、裏金疑惑、裏口入学、授業料値上げだった。要は大学の経営問題・教育インフラ問題だったのである。

 

時代は戦後高度経済成長。

大学が「学問を志す、頭の良い少数者のための場所」ではなく、

「就職が有利になる、大多数の凡人が集まる場所」に変貌した時代。 

日大は、日本経済が要求した「サラリーマン大量生産工場」であった。

今現在につながる話だ。

 

偶然にも、先日亡くなったマドンナ星百合子の代表作・東宝「若大将」シリーズと、時代も、思想も、完全にシンクロする。

 

《親米保守映画列伝》東宝「若大将」シリーズの10年戦争(その1)~身分違いの恋だから。 - 在日琉球人の王政復古日記

 

《親米保守映画列伝》東宝「若大将」シリーズの10年戦争(その2)~加山雄三VS渥美清&高倉健~太平洋戦争再び - 在日琉球人の王政復古日記

 

《親米保守映画列伝》東宝「若大将」シリーズの10年戦争(その3)~加山雄三VS樺美智子~雪山賛歌/雪山惨禍 - 在日琉球人の王政復古日記

 

なんと、1965年「エレキの若大将」では、先日船を焼いてしまった(汗)加山雄三が、アメフトで大活躍である。

 


エレキの若大将 予告篇

 

田中邦衛1960年代映画地獄巡礼~東宝「若大将」VSフジテレビ俳優座「若者たち」VS東映「網走番外地」 - 在日琉球人の王政復古日記

 

日本大学がらみの学生「運動」でケガ。

という意味では、テリー伊藤も、関学のQBと一緒だ。強引だけど(笑)。

 

いや強引ではなく、どうも、こっちの騒動も、発火点は、スポーツの暴力行為だったが、クラブの体質問題に発展し、最終的には日大当局の経営問題・人事問題になりそうな雰囲気である。

 

日大アメフット部に処分 度を越したラフプレー…パス投げ終えたQBに背後からタックル/スポーツ/デイリースポーツ online

2018.05.11
 定期戦では日大の選手が、パスを投げ終えて無防備な状態だった関学大QBに背後から激しくタックル。その後もラフプレーを続けて資格没収(退場)となった。日大アメフット部は10日、「今回の事態を厳重に受け止め、今後はこのようなことがないよう、これまで以上に学生と真摯(しんし)に向き合い指導を徹底してまいります」などと謝罪のコメントを発表した。

 

悪質タックル問題の日大監督は“雲隠れ” 12日関大戦に姿現さず/スポーツ/デイリースポーツ online

2018.05.12
 代わりに指揮を執った森琢コーチは、「まだ(選手、監督への)処分が正式に決まったわけではないので答えられない。また適切な場所、適切な形で対応させて頂きたい」と、監督不在の理由についても語らなかった。また、関学大からの抗議文書については確認したことを認めた上で、「まだ届いたばかりなので、それもこれから(対応する)」と説明した。

 

悪質反則は監督指示 日大アメフット選手退部決意 - スポーツ : 日刊スポーツ

2018年5月16日
 アメリカンフットボールで対外試合出場禁止処分を受けた日大DLの選手が、退部の意向であることが分かった。日大関係者が15日に明らかにした。6日の関学大戦で、パスを投げ終えて無防備なQBに背後からタックルするなど3度のラフプレーで退場し、関東学生連盟から処分も騒動は拡大する一方。責任を感じて決意したという。関係者は反則が内田正人監督の指示だったとも明かした。内田監督は連盟へ10日付で8月末まで現場指導の自粛を申し入れていたことも判明した

 

悪質タックル問題 監督指示は「あり得ない」日大が全否定/スポーツ/デイリースポーツ online

2018.05.16
 日大は、関学大からの抗議文に対し、15日に回答を提出した。文書の内容については明かさなかったが、日大側は内田監督をはじめ指導者、選手に聞き取り調査をしたという。その上で、指揮官が危険なプレーを指示したとされることについて、「指導者も選手も誰もそんなことは言っていない」と断言。あらためて故意によるプレーではないとし、「試合の中で残念ながら偶発的に起こってしまったアクシデントだと認識している」との認識を示した。
 内田監督は問題が起きた試合以降、対外試合を含めて公の場に姿を現していないが、担当者は「(指揮を)自粛しているわけではなく、仕事などが忙しいので現場はコーチに任せている」と説明。また、反則を犯した守備選手は現在休養しており、練習場にも合宿所にも姿を見せていないというが、同選手が退部の意向を示していることについては「そんな事実はない。現在も部員です」と否定した。

 

外野から見てると、有名とはいえ、たかがアメフト部の監督に過ぎない内田正人さんが、日大から何でこんなにガチガチに守られているのか?不思議に思われる。

しかし理由はあるようだ。 

 

日大タックル問題、常務理事・内田監督雲隠れに「大学の意思と思われる」深澤氏指摘/芸能/デイリースポーツ online

2018.05.16.
 しかも、内田監督は日大の常務理事でもあることを指摘し「大学のマネジメントでは相当上(の立場)。そうなると、日大自身の意思だと思われても仕方がないぐらい、大学経営でも深刻な問題なのでは」と、部だけではなく、大学側も早めに行動しないと、ダメージが大きくなると持論を展開していた。

 

内田正人さんは、単なるアメフト部の監督ではなく、大学の常務理事らしい。

例えるなら、阪神の金本監督が、親会社・阪急阪神ホールディングスの重役でもあるみたいなもので、
巨人で言えば、高橋由伸のポジションではなく、読売新聞のドン・ナベツネに近いポジションの人なのだ。 

だから、たかが下部組織のチーム事情や球団レベルの判断では、首は切れない、手出しできない「偉い人」なわけだ。

 

内田監督の責任を追及することは、日大フェニックスの問題を追及することではなく、日大経営トップの問題を追及することになる。

つまり半世紀前の日大闘争(=日大の経営問題)に近い話になってしまう。

テリー伊藤の話から始めたのも、まんざら、無関係でもないのだ。

 

関係者からは「日大のアメフトで選手が勝手には動くわけがない。内田監督が、反則してでも関学QBを潰せと、日大DLに命令したのだ。内田監督に全責任がある」という情報が出ている。

 

対して、日大側は「反則してでも関学QBを潰せなんて、内田監督が、日大DLに命令していない。内田監督には何の責任もない。単なる偶然だ」と反論する。

 

ルール違反・モラル違反である、関学QBへの悪質タックルは、

たまたま偶然の出来事か?  内田監督の指示なのか? 日大DLの独断か? ひょっとして日大DLが監督の気持ちを汲んだ「忖度」か?

 

ルール違反・モラル違反である、昭恵ちゃん名誉校長の森友学園への国有地安値投げ売り・公文書改竄や、総理案件とされた、安倍ちゃんの盟友・加計学園獣医学部新設認可は、

たまたま偶然の出来事か?  安倍ちゃんの指示なのか? 財務省文科省の独断か? ひょっとして官僚や秘書官が安倍ちゃんの気持ちを汲んだ「忖度」か?

 

下っ端の日大DLに全ての責任をおっかぶせて抹殺しても、何が何でも内田監督だけは守らねばならない。それが日大の名誉を守ることだ。

 

下っ端の籠池さんや財務官僚に全ての責任をおっかぶせて抹殺しても、何が何でも安倍ちゃんだけは守らねばならない。それが日本の国益を守ることだ。

 

なにやら、アメフトも、永田町によく似た構造である(笑)。

  

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に続く。