在日琉球人の王政復古日記

NATION OF LEQUIO

自称尊皇の宮内庁批判~安倍信者の財務省攻撃~君側の奸こそ股肱の臣~草莽崛起こそ常に天皇陛下の敵(笑)。

朕ガ股肱ノ老臣ヲ殺戮ス、此ノ如キ凶暴ノ将校等、其精神ニ於テモ何ノ恕スベキモノアリヤ
朕ガ最モ信頼セル老臣ヲ悉ク倒スハ、真綿ニテ朕ガ首ヲ締ムルニ等シキ行為ナリ
朕自ラ近衛師団ヲ率イテ、此レガ鎮定ニ当タラン、直チニ乗馬ノ用意ヲセヨ

綸言@二・二六事件

 

両陛下、週刊誌報道に「心痛」=眞子さま結婚延期めぐり-宮内庁:時事ドットコム

2018/05/25
 宮内庁は25日、秋篠宮家の長女眞子さま(26)に関する一部週刊誌報道で、天皇、皇后両陛下の考えや対応についてさまざまな臆測がされているとして、両陛下が心を痛められているなどとする見解を同庁ホームページに公表した。
 宮内庁は2月、眞子さまと大学時代の同級生小室圭さん(26)の結婚延期を発表した。一部週刊誌は眞子さまの件で皇后さまがさまざまな発言をしていると報道しているが、同庁によると、両陛下は眞子さまの内心に触れる事柄だとして一切発言を慎み、固く沈黙を守っている。
 皇后さまは秋篠宮家の静かな環境が保たれていない状況について「驚き、悲しんでおられる」という。天皇陛下も深く心を痛めているとしている。
 昨年12月以降、小室さんの母親の金銭問題をめぐる週刊誌報道が続いている。

 

こういう皇室スキャンダルのニュースが出ると、必ずわいてくるのが、ネットの「宮内庁批判」である。

 

宮内庁は何をしている!」「職務怠慢だ!」あたりは、まあいいけれど、

トチ狂ってくると、「宮内庁反日分子が!」「宮内庁は在日に乗っ取られた!」みたいなワンダーな発言も出て来る。

 

こういうのは、戦前から、いや、幕末からある。

 

天皇陛下が、どうも、自分たちの希望する御発言をしてくれない。アクションを取ってくれない。

陛下の大御心とオレ達の思いが通じ合わない。

途中で「何か」が邪魔をしている。

そうだ、陛下を取り囲むアイツラだ。

天皇陛下の身近に仕えている連中は、陛下を蔑ろにする「君側の奸」だ。在野のオレ達の方が真の尊皇なんだ。「君側の奸」を斬って、陛下を解放しよう。

草莽崛起」の理屈である。

 

でも、普通に考えれば判るが、

生れた時から今まで、生涯を通して仕えてくれている、恩師であり、友人であり、臣下である「股肱の臣」たちと、

会ったこともない一山いくらの「馬の骨」、

聖上がどちらを信頼してるか、言うまでもない。

 

昭和11年、草莽崛起した青年将校が、重臣を虐殺する。

昭和天皇は、当然ながら、喜ぶはずがない。

生涯に一度あるかないかの大激怒を顕される。

その時の綸言が一番上である。

 

馬の骨の草莽崛起こそが、常に、天皇陛下の敵であった。

 

しかし、馬の骨には、どうしても、その当たり前の大御心が呑み込めない。

 

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八月某日

 一、天皇陛下 陛下の側近は国民を圧する漢奸で一杯でありますゾ、御気付キ遊バサヌデハ日本が大変になりますゾ、今に今に大変なことになりますゾ、
 二、明治陛下も皇大神宮様も何をしておられるのでありますか、天皇陛下をなぜ御助けなさらぬのですか、
 三、日本の神々はどれもこれも皆ねむっておられるのですか、この日本の大事をよそ忙しているほどのなまけものなら日本の神様ではない、磯部菱海はソンナ下らぬナマケ神とは縁を切る、そんな下らぬ神ならば、日本の天地から追いはらってしまうのだ、よくよく菱海の言うことを胸にきぎんでおくがいい、今にみろ、今にみろッ。

八月某日

 竜袖にかくれて皎々不義を重ねてやまぬ重臣、元老、軍閥等のために、いかに多くの国民が泣いているか。
 天皇陛下 この惨タンたる国家の現状を御覧下さい、陛下が、私どもの義挙を国賊叛徒の業とお考えあそばされていられるらしいウワサを刑務所の中で耳にして、私どもは血涙をしぼりました、真に血涙をしぼったのです。
 陛下が私どもの挙をおききあそばして、「日本もロシヤのようになりましたね」と言うことを側近に言われたとのことを耳にして、私は数日間気が狂いました。
 「日本もロシヤのようになりましたね」とははたして如何なる御聖旨かにわかにわかりかねますが、何でもウワサによると、青年将校の思想行動がロシヤ革命当時のそれであるという意味らしいとのことをソク聞した時には、神も仏もないものかと思い、神仏をうらみました。
 だが私も他の同志も、いつまでもメソメソと泣いてばかりはいませんぞ、泣いて泣き寝入りは致しません、怒って憤然と立ちます。
 今の私は怒髪天をつくの怒りにもえています、私は今は、陛下をお叱り申し上げるところにまで、精神が高まりました、だから毎日朝から晩まで、陛下をお叱り申しております。
 天皇陛下 何というご失政でありますか、何というザマです、皇祖皇宗におあやまりなされませ。

磯部浅一二・二六事件獄中日記」 
昭和十二年八月十九日、銃殺刑。

 

私も、由緒正しい「馬の骨」しかも化外の土人、だから、怨念の幽鬼と化した磯部浅一の血涙の絶叫には、胸を打たれる。これはこれで、共感する部分はある。

しかし、この地べたからの絶叫を、天上の大御心に伝えるのは、しょせん不可能である。

だって、住んでいる「場所」が、決定的に異なるからだ。 

 

残酷な話である。「天皇の理」と「草莽の情」は交わることがない。

 

同じようなパターンが、ネットの安倍信者財務省攻撃や経団連攻撃だ。

「安倍ちゃんが、必死で、消費税を止めようとしてるのに、財務省が裏切って、安倍政権を潰そうと、森友問題や加計問題をねつ造している!」

「大陸支那と商売をしたがり、何かというと、日中友好を主張する経団連はパヨクだ!」

みたいな。

経団連がパヨクである。平成はスゴイ時代だ(笑)。

 

でも、普通に考えれば判るが、

東大法学部を出て安倍ちゃんの政策を立案・遂行する財務官僚や、安倍ちゃんと一緒に日本経済の舵取りをしている経団連と、

秋葉原の演説の時にしか役に立たない一山いくらのネトウヨ

安倍ちゃんがどちらを信頼してるか、言うまでもない。

 

股肱の臣こそが、当たり前のことだが、股肱の臣であり、

草莽は、どこまで行っても、草莽に過ぎない。

 

そういう当たり前を忘れてしまったのが、戦前の青年将校であり、平成のネットである。

 

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