万引き家族で日本人のイメージを作られるのは嫌です。
— 高須克弥 (@katsuyatakasu) May 22, 2018
日本人は勤勉で正直で礼儀正しいです。 https://t.co/JPueTxDyNC
「万引き家族」という題名は、勤勉で正直な日本人に、正反対の「犯罪者集団」というイメージを植え付ける、反日・売国的だからイヤ。
まあ、考え方はそれぞれだから、それはそれでイイとしよう。
しかし、その理屈なら、こんな題名の映画を評価しちゃイカンでしょう。
町山先生のご推薦ですが、荒唐無稽な映画でした。くさい芝居のB級映画です。
— 高須克弥 (@katsuyatakasu) June 28, 2018
勝新太郎の「兵隊やくざ」のほうが娯楽に徹しているので僕は評価してます。 https://t.co/AzEIcsf77x
だって、 「兵隊やくざ」だよ(笑)。
主演の勝新は、アメリカ軍でも国民党軍でも八路軍でもない。皇軍だ。
この映画の題名は、大日本帝国陸軍を、皆さんのご先達を「暴力団=反社会集団」呼ばわりしてることになる。
武士道を全うしたはずの日本の皇軍は、暴力団だったんですか?チンピラだったんですか?
「万引き家族」という題名が勤勉で正直で礼儀正しい日本人のイメージを損なうのなら、
「兵隊やくざ」という題名も勤勉で正直で礼儀正しい皇軍のイメージを損なってますがな。
「万引き家族」がダメなら、
という反応にならないと、おかしくないですか?
是枝裕和と同じことをやらかした、大映や勝新太郎を批判しなくていいんでしょうか?
こんな反日・売国な題名を付けた映画を「娯楽に徹してる」なんて誉めていいんでしょうか?
もしも、この映画が、石原慎太郎原作とか、百田尚樹原作なら、たとえ題名が「万引き家族」でも、こんな反応はしてなかったはずだ。でしょ?
たまたま、安倍ちゃんに批判的なスタンスの映画監督が、カンヌ映画祭で最高賞のパルムドールを受賞した。
または、
たまたま、カンヌ映画祭で最高賞のパルムドールを受賞した映画の監督が、安倍ちゃんに批判的なスタンスだった。
腹立つ。ムカつく。なんとか叩きたい。
でも、まだ見てない。内容は語れない。
しかも、外国で有名な賞を取りやがった。ますます、内容は語れない。
あ、そうだ。題名が犯罪を匂わしてる。ケシカラン!
右翼とか、左翼とか、ヌキにして、知性と誠意を持った人間として、これが、モノゴトに対する、マトモな態度なのか?
こんなもんに「イイネ」を付けた人は、いったい、何が「イイネ」なのか?
で、大映・勝新主演「兵隊やくざ」と比較して叩いてる映画が、これだ。
私も、昔から今まで、雑誌やネットで、いろんな映画評論を見てきたが、
「荒唐無稽な映画」「B級映画」は、まだいいとしても、
「くさい芝居」なんて評価は、今まで、見たこと聞いたことがない。
だって、監督は岡本喜八だよ(笑)?
モダンでスタイリッシュ。
日本映画の中で、「くさい芝居」から、もっとも遠い監督さんだ。
《慰安婦映画列伝》東宝「血と砂」(1965)~戦場の大和撫子・お春さん(金春芳)~「ごめんなさい」ではなく「ありがとうございました」を。 - 在日琉球人の王政復古日記
「くさい芝居」でいうのなら、東宝の「血と砂」よりは、大映の「兵隊やくざ」の方が、よっぽどくさい(笑)。「芝居芝居」してる。
だって勝新だもん(笑)。もちろん良い意味で。
《慰安婦映画列伝》大映「新・兵隊やくざ」(1966)~東宝・三船敏郎、東映・高倉健、とくれば、大映・勝新太郎でしょう。 - 在日琉球人の王政復古日記
日本映画で、
松竹・渥美清主演「男はつらいよ」は臭い芝居、という意見はあるかもしれない。
日活・小林旭主演「渡り鳥」は臭い芝居、という意見はあるかもしれない。
東映・鶴田浩二主演「人生劇場」は臭い芝居、という意見はあるかもしれない。
そこが各作品の「味わい」なのだが、そういう批判はあってもおかしくない。
しかし、三船敏郎が、仲代達矢が、伊藤雄之助が、団令子が、くさい芝居か?
岡本喜八の「血と砂」がくさい芝居、って、いったい、どんな映画を見てきた人なのか?
生れてから今まで、古いヨーロッパ映画しか見たことがないとか、そういう人か?
というか、イイネを付けた人は、岡本喜八を知ってるのだろうか?
いや、そもそも「血と砂」や「兵隊やくざ」を見たことがあるのか?
予断と偏見でいうけれど、一本も、見たことないよね(笑)?
見たことないけど、反日左翼の町山智弘がムカついて、愛国右翼の高須院長を応援したくて、イイネしてるだけでしょ?
皆さんは、もしも高須院長が、
「ゆきゆきて、神軍」は、日本の正義の戦いを描いた必見の映画です。
って、ツイートしたら、そのまんま、イイネ、すると思う(笑)。
だって、皆さん、日本映画なんかに興味ないんだもん。
ネット上のウヨサヨ論争に勝てればいいだけだもん。
「いや、見たことある!」と反論されたら、返しようがないが、
それが、ホントか、ウソか、少なくとも、あなた自身は知ってるはずだ。
もしも、本当に映画好きだというのなら、愛国者のプライドではなく、映画好きのプライドに賭けて、東宝「血と砂」を「くさい芝居」と言えますか?
あなたは、見てもいない映画の評価にイイネを付けて、いったい、「何」と、戦っているのだろうか?