在日琉球人の王政復古日記

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「万引き家族」はダメで「兵隊やくざ」はイイのか?~イイネの人は「血と砂」見たことあるの? #高須克弥 #町山智浩 @katsuyatakasu @TomoMachi

 

万引き家族」という題名は、勤勉で正直な日本人に、正反対の「犯罪者集団」というイメージを植え付ける、反日売国的だからイヤ。

 

まあ、考え方はそれぞれだから、それはそれでイイとしよう。

しかし、その理屈なら、こんな題名の映画を評価しちゃイカンでしょう。

 

 

だって、 「兵隊やくざ」だよ(笑)。

 

主演の勝新は、アメリカ軍でも国民党軍でも八路軍でもない。皇軍だ。

この映画の題名は、大日本帝国陸軍を、皆さんのご先達を「暴力団=反社会集団」呼ばわりしてることになる。

武士道を全うしたはずの日本の皇軍は、暴力団だったんですか?チンピラだったんですか? 

 

万引き家族」という題名が勤勉で正直で礼儀正しい日本人のイメージを損なうのなら、

兵隊やくざ」という題名も勤勉で正直で礼儀正しい皇軍のイメージを損なってますがな。

 

万引き家族」がダメなら、

兵隊やくざ皇軍のイメージを作られるのは嫌です。
皇軍は勤勉で正直で礼儀正しいです。 

 という反応にならないと、おかしくないですか?

 

是枝裕和と同じことをやらかした、大映勝新太郎を批判しなくていいんでしょうか?

こんな反日売国な題名を付けた映画を「娯楽に徹してる」なんて誉めていいんでしょうか?

 

もしも、この映画が、石原慎太郎原作とか、百田尚樹原作なら、たとえ題名が「万引き家族」でも、こんな反応はしてなかったはずだ。でしょ?

 

たまたま、安倍ちゃんに批判的なスタンスの映画監督が、カンヌ映画祭で最高賞のパルムドールを受賞した。

または、

たまたま、カンヌ映画祭で最高賞のパルムドールを受賞した映画の監督が、安倍ちゃんに批判的なスタンスだった。

 

腹立つ。ムカつく。なんとか叩きたい。

でも、まだ見てない。内容は語れない。

しかも、外国で有名な賞を取りやがった。ますます、内容は語れない。

あ、そうだ。題名が犯罪を匂わしてる。ケシカラン!

 

右翼とか、左翼とか、ヌキにして、知性と誠意を持った人間として、これが、モノゴトに対する、マトモな態度なのか?

こんなもんに「イイネ」を付けた人は、いったい、何が「イイネ」なのか?

 

で、大映勝新主演「兵隊やくざ」と比較して叩いてる映画が、これだ。

 

町山智浩 on Twitter: "中国戦線で敵の要塞攻略を命じられた少年軍楽隊を描く戦争ミュージカル映画『血と砂』(岡本喜八監督)は、少年たちを無駄死させまいと戦う軍曹(三船敏郎)、彼を愛して地獄の戦場までついてくる美しい朝鮮人従軍慰安婦のお春(団令子)、二人を慕う少年たちの交流が号泣ものなので是非ご覧ください。… https://t.co/416zLuwzSG"

 

私も、昔から今まで、雑誌やネットで、いろんな映画評論を見てきたが、

東宝三船敏郎主演「血と砂」に対して、

「荒唐無稽な映画」「B級映画」は、まだいいとしても、

「くさい芝居」なんて評価は、今まで、見たこと聞いたことがない。

 

だって、監督は岡本喜八だよ(笑)? 

 

モダンでスタイリッシュ。

日本映画の中で、「くさい芝居」から、もっとも遠い監督さんだ。

 

《慰安婦映画列伝》東宝「血と砂」(1965)~戦場の大和撫子・お春さん(金春芳)~「ごめんなさい」ではなく「ありがとうございました」を。 - 在日琉球人の王政復古日記

 

「くさい芝居」でいうのなら、東宝の「血と砂」よりは、大映の「兵隊やくざ」の方が、よっぽどくさい(笑)。「芝居芝居」してる。

だって勝新だもん(笑)。もちろん良い意味で。

 

《慰安婦映画列伝》大映「新・兵隊やくざ」(1966)~東宝・三船敏郎、東映・高倉健、とくれば、大映・勝新太郎でしょう。 - 在日琉球人の王政復古日記

 

日本映画で、

松竹・渥美清主演「男はつらいよ」は臭い芝居、という意見はあるかもしれない。

日活・小林旭主演「渡り鳥」は臭い芝居、という意見はあるかもしれない。

東映鶴田浩二主演「人生劇場」は臭い芝居、という意見はあるかもしれない。

そこが各作品の「味わい」なのだが、そういう批判はあってもおかしくない。

 

しかし、三船敏郎が、仲代達矢が、伊藤雄之助が、団令子が、くさい芝居か?

岡本喜八の「血と砂」がくさい芝居、って、いったい、どんな映画を見てきた人なのか? 

生れてから今まで、古いヨーロッパ映画しか見たことがないとか、そういう人か?

 

というか、イイネを付けた人は、岡本喜八を知ってるのだろうか?

いや、そもそも「血と砂」や「兵隊やくざ」を見たことがあるのか?

 

予断と偏見でいうけれど、一本も、見たことないよね(笑)?

 

見たことないけど、反日左翼の町山智弘がムカついて、愛国右翼の高須院長を応援したくて、イイネしてるだけでしょ?

 

皆さんは、もしも高須院長が、

ゆきゆきて、神軍」は、日本の正義の戦いを描いた必見の映画です。

って、ツイートしたら、そのまんま、イイネ、すると思う(笑)。

 

だって、皆さん、日本映画なんかに興味ないんだもん。

ネット上のウヨサヨ論争に勝てればいいだけだもん。

 

「いや、見たことある!」と反論されたら、返しようがないが、

それが、ホントか、ウソか、少なくとも、あなた自身は知ってるはずだ。

 

もしも、本当に映画好きだというのなら、愛国者のプライドではなく、映画好きのプライドに賭けて、東宝血と砂」を「くさい芝居」と言えますか?

 

あなたは、見てもいない映画の評価にイイネを付けて、いったい、「何」と、戦っているのだろうか?