在日琉球人の王政復古日記

NATION OF LEQUIO

老人・病人がモノに見える病院・介護施設~横浜看護師殺人20名VS相模原障害者殺人19名VSオウム真理教殺人29名。

「他の20人にも消毒液」看護師を殺人容疑逮捕 連続死:朝日新聞デジタル

2018年7月7日
 横浜市神奈川区の大口病院(横浜はじめ病院に改称)で2016年9月、入院患者2人が相次いで中毒死した事件で、うち1人の男性(当時88)を殺害したとして、神奈川県警は7日、病院の看護師だった久保木愛弓(あゆみ)容疑者(31)=横浜市鶴見区=を殺人容疑で逮捕し、発表した。捜査関係者によると、久保木容疑者は逮捕前の任意聴取に対し、2人とも消毒液を体内に混入させて殺害したことを認めたという。
 久保木容疑者は「他の入院患者の体内にも消毒液を入れた。20人ぐらいやった」とも供述。動機については「自分が勤務のときに亡くなると、家族への説明が面倒だった」などと説明したという。県警は2人を含む計4人の患者の体内から消毒液の成分を検出しているといい、慎重に解明を進める。
 神奈川署特別捜査本部によると、逮捕容疑は16年9月18日、西川惣蔵(そうぞう)さん=横浜市青葉区=の体内に何らかの方法で消毒液を混入させ、殺害したというもの。久保木容疑者は容疑を認め、「申し訳ないことをしてしまった」と話しているという。
(略) 

 

平成、どころか、戦後、いや、日本近代史上有数の、テロというより、もはや「内乱」であったオウム真理教事件

組織規模や社会に対する深刻度で言えば、明治150年の歴史の中で、「西郷どんの西南戦争」の次が、戦前の226事件でも、戦後の連合赤軍でもなく、「平成オウム戦争」ではなかったか?

 

それほど大したことはない、と思っていた事件が、あれよあれよという間に、予測を超える大騒動になっていく。

正直言えば、皆さんだって、西日本大水害も、最初の頃は、大阪北部地震よりは小さな被害で収まる、少なくとも熊本地震なんかよりはマシだ、と思っていたのではないか? 

しかし、あれよあれよという間に、地域が広がり、犠牲者の数が止まらない。まさか、100人もの人間が死ぬとは、予想もしてなかったのではないか?

 

西日本大水害のインパクトがあまりに大きすぎて、あんまり目立たないが、横浜大量殺人は、大事件である。

 

オウム真理教だって、初めは、お笑いの対象だったのだ。テレビの視聴者がみんな面白がっていた。それが、おいアイツらマジだぜ!とシャレにならなくなった時にはもう遅かった。

オウム真理教が組織を上げて殺した犠牲者が29名。

しかし、横浜の看護師は、オウムに近い人数、20人(おそらくそれ以上)の人間を、たった一人で、静かに、淡々と、殺し続けたのだ。

 

単純に死亡者数だけでいうなら、彼女一人でオウム真理教に匹敵する。

 
今回の横浜大量殺人は、物的証拠もそろい、自供もあり、しかも普段の言動があまりに普通過ぎて、心神喪失心神耗弱も認めにくい。このままなら、かなりの確実で死刑判決である。

 

彼女の殺人は、方法も、動機も、乾き切っている。感情なき虚無である。

 

オウムのように宗教的信念があったわけではない。組織防衛でも敵対者攻撃でもない。

カッとなったという激情でもなく、怨恨もなく、もちろん痴情もない。

強盗殺人や保険金殺人のような、ゼニを稼ぐ利欲もない。

ただ単に「面倒臭かった」のである。

 

おそらく、彼女には、「人殺し」の感覚すらなかったのだろう。

「処分」している「対象」が、ほとんど動かない老人や病人が、人間ではなく、単なる「モノ」に見えていたのだと思う。

 

ハエや蚊やゴキブリに殺虫剤を噴霧する感覚、よりも、粗大ゴミをゴミ置き場に放り投げる感覚に近かったのだと思う。

 

しかし彼女は特殊ではない。

 

他人が圧倒的弱者である、病院や介護施設では、こういう虚無的な大量殺人の事例が世界中にある。

 

CNN.co.jp : 患者殺害で有罪の看護師、新たに97人の殺人罪で起訴 ドイツ

2018.01.24
(CNN) ドイツの病院で退屈しのぎに患者を殺害したとして有罪判決を言い渡された元看護師の男が、新たに97人を殺害した罪で起訴された。同国史上最悪級の連続殺人事件になる可能性がある。
起訴されたのは、ドイツ北西部デルメンホルストやオルデンブルクの病院で看護師をしていたニルス・ヘーゲル受刑者。既に患者6人に対する殺人罪と殺人未遂罪で終身刑を言い渡されて服役している。検察は、別の97人を殺害した罪で22日に同受刑者を起訴したと発表した。
ヘーゲル受刑者は、自分の蘇生措置の腕を同僚に見せびらかす目的や、退屈しのぎの目的で、患者に処方されていない薬を投与していたとされる。
そうした薬を患者に投与すれば、心臓に問題が起きて生命を脅かしかねないことは知っていたはずだと検察は指摘。投薬された患者が苦しみ始めても、ヘーゲル受刑者は助けなかったとしている。
同受刑者が殺害したとされる患者は、デルメンホルストの病院で62人、オルデンブルクの病院で35人に上る。
捜査当局はヘーゲル受刑者が勤務していた病院で死亡した患者の遺体を掘り起こすなどして捜査を続けていた。
警察は、死亡した患者の一部が火葬されていることから、ヘーゲル受刑者が殺害した被害者の正確な人数は特定できないかもしれないと話している。

 

患者の遺体と一緒に写真、殺人容疑で看護師を逮捕 イタリア 写真2枚 国際ニュース:AFPBB News

2014年10月17日
【10月17日 AFP】イタリアの報道によると、同国北部の病院で亡くなった患者たちの遺体と自分を一緒に撮影していた看護師が、患者のうち1人を殺害した容疑で逮捕された。他の数十人の患者の死への関与も疑われている。
 今月9日に逮捕されたのは、イタリア北部ルーゴ(Lugo)の病院に勤務するダニエラ・ポジャーリ(Daniela Poggiali)看護師(42)。この病院で死亡した78歳の女性の司法解剖を行ったところ、生命に危険を及ぼすレベルのカリウムが検出された。この件に関する詳細が徐々にメディアで報じられるとともに、死亡しているとみられる患者の横で笑みを浮かべている金髪のポジャーリ看護師を撮影した写真が複数流出した。
 同病院では3か月間に死亡した患者86人のうち38人が亡くなった際に、この看護師が当番だったことを突き止め調査に乗り出した。他の看護師たちが当番のときに亡くなった患者の数は平均10人だった。
 ポジャーリ看護師には、「手のかかる」患者に大量のカリウムを注射した疑いがかけられている。ポジャーリ看護師は同じ病棟に勤務する同僚たちとうまくいっていなかったとの報道もある。また当番を交替する際、引き継ぐ同僚看護師たちへの嫌がらせとして、自分のシフトが終わる直前に患者に下剤を投与していたとの報道もある。
カリウム血中濃度が上がりすぎた場合、心停止を招く可能性がある。米国では薬物注射による死刑囚の処刑に使用されている。
 警察によれば、死亡した78歳の女性にカリウムを注射することが可能だったのはポジャーリ看護師だけだったという。しかし、カリウムは数日で血中から消失するため、死亡した他の患者が同様の方法で殺害されたのかどうかを実証することは難しいという。
 患者が亡くなった直後に、遺体と自分を一緒に写真を撮るよう同僚たちに頼んでいたというポジャーリ看護師は、殺人容疑に関してはでっち上げだとして否定している。(c)AFP

 

CNN.co.jp : 医師が患者殺害、病院のベッド空けるため ブラジル

2013.03.29 Fri
(CNN) ブラジル南東部のクリティバで、医師が病院のベッドを空けるために患者7人を殺害したとして訴追され、27日に裁判所に出廷した。
当局によると、ビルジニア・エレナ・ソアレス・デソウサ容疑者は2006年から13年にかけ、集中治療室(ICU)に勤務する部下の医師らに命じて患者に麻酔薬と鎮静剤、鎮痛剤を投与して殺害したとされる。さらに患者の酸素濃度を操作して窒息死させた疑いも持たれている。
この事件ではデソウサ容疑者のほかに医療従事者7人が訴追された。
警察は、デソウサ容疑者がICUのベッドを空けて、患者が生じさせる「混乱」を解消する目的で殺害したとみている。検察は、同容疑者が本人と家族の意思に反して患者を殺害した点に違法性があると判断した。ブラジルでは法律で安楽死が禁止されている。
デソウサ容疑者は2月に逮捕され、公判までの間、一時的に釈放された。勾留を免れる条件として、月に1度、裁判所に出廷を命じられており、27日もこの命令に従って出廷した。
厚生省の指示で事件の調査に当たっている医師によれば、被害者の数はさらに多い可能性もある。現在、患者1700人以上のカルテを調べるとともに、医師から聞き取り調査を行っている。
調べに対してデソウサ容疑者は容疑を否認している。弁護士は、同容疑者の指示が正しかったことは医学文献で証明できると話している。

 

記憶に新しい相模原障害者施設大量殺傷事件も19人の人間を殺した。

殺した数は麻原彰晃と大して変わりはない。

 

相模原障害者殺人も、今回の横浜看護師殺人と、同じカテゴリーだろう。

しかし、横浜看護師殺人と相模原障害者殺人には違いがある。

 

相模原殺人鬼は、まだ「熱かった」。

彼の動機は「狂気」「激情」「憎悪」「使命感」だったからだ。

誤解を恐れず書けば、相模原の殺人鬼は、まだ「人間味」があった。

彼には「人間を殺している」感覚がまだ残っていた。

 

しかし、横浜おんな殺人鬼や、ドイツやイタリアやブラジルの同類は、  殺意がない。情熱がない。相模原殺人鬼よりも、乾いている。冷めている。空虚なのだ。

 

街中で動き回っている人間を大量には殺せない。

たとえオウム真理教でも、簡単には殺せない。

しかも、1人でも死ねば、大騒ぎになる。

たとえ事故でも、街中で人間が死ぬのは異常事態だからだ。

 

しかし、病人や介護施設で寝ている老人や病人は簡単に殺せる。

しかも、1人死んだくらいで、誰も大騒ぎしない。死が平凡な日常だからだ。

定期的に何人連続で死んでも、異常事態には見えない。

異常が発覚しにくいから、いったん殺人が始まると、止めようがなく、大量殺人に発展する。

いや、大量殺人にならないと、殺人鬼が暴走しないと、発覚しないのだ。

 

たった1人や2人の「処分」なら、見つけようがない。

乱暴に言えば、過去でも、今でも、病院や介護施設では、事故か故意かは別にして、極少人数だったために、発覚しなかった「処分=殺人」は、過去から合計すれば、かなり大量に、ヘタしたら「万人単位」で、あったのではないか?

 

いくらナチスドイツ軍だろうが、戦場で敵を殺すのは大変だった。

武装した兵士じゃなく、非武装の一般人でも銃殺は大変な作業である。遺体の処理も大変だ。穴を掘って埋めねばならない。

しかし、アウシュビッツガス室は、青酸ガスを流し込むだけだ。隣には焼却炉が準備されていて、流れ作業である。

近代社会は、個人の人権を守る、個人の生命を守るシステムなんだが、人命を合理的に管理する「工場」にも近い。

 

街中は戦場だ。生きるも死ぬも簡単ではない。人間は人間である。

しかし、われわれが天寿を全うして最後に行き着く場所は、システム上はアウシュビッツとほとんど変わらない「加工工場」なのである。

人間が「たんなるモノ=粗大ゴミ」になってしまう場所なのである。

  

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