戦隊番組「デカレンジャー」のデカピンクとデカブレイクが秋に結婚へ - 産経ニュース
2018.8.31
平成6年に放送されたスーパー戦隊シリーズ「特捜戦隊デカレンジャー」(テレビ朝日系)でデカピンク役の女優、菊地美香さん(34)が31日、同番組で共演したデカブレイク役の俳優、吉田友一さん(36)と結婚することを自身のツイッターで発表した。
菊地さんのツイッターによると、2人は昨年、ドラマ「科捜研の女」(テレビ朝日系列)で再共演したことをきっかけに、約1年の交際を経て、結婚への意志を固めたという。結婚の時期は「今秋」としている。
吉田さんが芸能界を引退し、医療に従事する道を選んだことも明かされた。
菊地さんは、「彼を支えることを第一に考え、2人らしく優しい、笑い声の溢(あふ)れる家庭を築いて行きたいと思っています」と記している。
私は映画「カメラを止めるな!」を絶賛する。
絶賛するが、他の人とは、絶賛するポイントがかなりズレてるようだ。
私にとっての映画「カメラを止めるな!」とは、まさにこの二人の結婚なのだ。
「科捜研の女」の舞台が東京ではなく京都なのは、東映京都太秦撮影所の救済措置でもある。
ヤクザ映画は遠い昔、テレビも時代劇氷河期、京都太秦も限界集落状態だ。
黄金期「千恵蔵・右太衛門」両御大時代から蓄積された、殺陣や所作振る舞いなど時代劇のテクニック、ジャパニーズ映画アクションのノウハウ、京都太秦が抱えるスタッフや役者が延命できるように、京都が舞台の東映テレビドラマが作られている。
京都太秦だって苦しみながらの「カメラを止めるな!」なのである。
こっちも同じだ。
M-1、R-1、KOC優勝者で、最も知名度が低いのは…売れなかった芸人の悲哀/芸能/デイリースポーツ online
2018.08.31.
雨上がり決死隊がMCを務める「アメトーーク!」で、「M-1グランプリ」「キングオブコント」「R-1ぐらんぷり」で優勝したのに人気が出ず、仕事が少ない芸人たちが集合。優勝してから現在に至るまでの経緯を説明、せつないエピソードの数々を披露した。
今回のテーマは「悲しきチャンピオン芸人」。銀シャリ、パンクブーブー、ライス、三浦マイルド、コロコロチキチキペッパーズが出演。5組はいずれも「M-1」「キングオブコント」「R-1」といった賞レースの優勝者だが、ほかのチャンピオン勢と比べて「ビックリするくらい人気がない」と嘆いた。
出演している芸人の中で、特に悲惨なのがRー1チャンピオンの三浦。ある夜、警察官に呼び止められ、芸人だと身分が分かったにも関わらず、乗っている自転車が盗難したものか調べられたという。
最後に街頭調査で「初代悲しきチャンピオン-1 グランプリ王者」を実施し、一番知名度の低い芸人は三浦に決定。MCの宮迫博之から「バイトしてらっしゃるということで」と賞金10万円が渡されると、三浦は大喜びしていた。
「M-1グランプリ」「キングオブコント」「R-1ぐらんぷり」で優勝するということは、お客さんを前にした「舞台」での技量が一流であるという証明である。
でも、今のお笑い芸人たちは、舞台での技量が一流でも稼げない。バイトしないと生活できない。
今、芸能界でビッグマネーを稼げるのはテレビのバラエティであり、そこで必要になるのは、舞台で通用するネタではなく、ひな壇やフリートークの技量であり、いや最も必要なのはテレビに映える「愛されキャラ」があるかないかだ。
お笑い芸人の本道・王道である舞台の技量では稼げず、余芸・邪道である愛されキャラで大金を稼ぐ。
お笑いも、歌手も、戦隊モノの役者も、同じだ。
当たれば、堅気のサラリーマンの何十倍も稼げる。ただし全体の1%以下だ。
99%は、堅気のサラリーマンにはるか及ばない生涯賃金で終わる。
しかも、受験勉強のように必死で努力すれば、1%になれる保証もない。
歌が上手ければスターになれるわけじゃない。歌が上手くてもスポットライトを浴びずに終わる人たちが山のようにいる。
1%になれるかどうかは、持って生まれたキャラと、それ以上に運・不運が全て。
芸能商売は、宝くじと同じである。
映画「カメラを止めるな!」を見て、
ロメロのゾンビ映画や、三谷幸喜の「ラヂオの時間」や、内田けんじの「運命じゃない人」を思い出すより、
スタローンの「ロッキー」、入江悠の「SR サイタマノラッパー」、ミッキー・ロークの「レスラー」、ビートたけしの「浅草キッド」、原田芳雄の「祭りの準備」を思い出すのは、それが理由である。
【ネタバレほぼ無し】 #カメラを止めるな! のライバルたち~ロッキー、サイタマノラッパー、レスラー(ミッキー・ローク)、浅草キッド。 - 在日琉球人の王政復古日記
もちろん、この映画のウリは、テクニカルな伏線回収、アクロバットな脚本にある。
しかし、それだけなら、単なる「よく出来た映画」に過ぎない。
この映画のキモは、このまま進んでも貧乏で終わる人生かも知れないが、それでも「カメラ」を止めない!と決断した人間たちの覚悟なのだ。
映画「ロッキー」の登場人物・ロッキー・バルボアは、どん底の無名ボクサー。
演じた現実のシルベスター・スタローンも、どん底の無名役者。
映画のボクサーと、現実の役者が、シンクロしたからこそ、映画は傑作になった。
映画「レスラー」の登場人物・ランディ・ロビンソンは、かつては売れっ子だったが、今は落ち目のレスラー。
演じた現実のミッキー・ロークも、かつては売れっ子だったが、今は落ち目の役者。
映画のレスラーと、現実の役者が、シンクロしたからこそ、映画は傑作になった。
映画「カメラを止めるな!」の登場人物たちも、無名の役者と食えないスタッフ。
演じた現実の役者たちも監督も、全く同じ、無名の役者と食えないスタッフ。
映画の登場人物と、現実の役者が、シンクロしたからこそ、映画は傑作になった。
そして、デカレンジャーの二人も「カメラを止めるな!」の登場人物なのである。
吉田さんが芸能界を引退し、医療に従事する道を選んだことも明かされた。
冷酷非情に言えば、デカブレイク吉田友一の「カメラ」は止まった。彼は「カメラ」を止める決断をしたのだ。
バイトしないと食っていけない役者=ヤクザ稼業をあきらめて、確実に食える堅気に戻ると決めた。
しかし、だからこそ、彼はデカピンク菊地美香を、少なくとも生活面では幸せにできる可能性を得た。
二人ともヤクザ稼業では、明日は見えない。
少なくとも旦那だけでも堅気なら、このヤクザ稼業をあきらめないで成功できるかどうか、なんとも言えない(確率はかなり低い)デカピンク菊地美香を飢えさせずに済む。
いや正直言えば、旦那を支える決断をしたデカピンク菊地美香の「カメラ」も、事実上止まったのだ。
夢は捨てたと 言わないで 他に道なき 二人なのに (浅草キッド)
デカレンジャーの二人は、「カメラを止めるな!」ではなく、「ロッキー」ではなく、「浅草キッド」を選んだ。
その決断は、おそらく、正しい。なぜなら「レスラー」にならずに済むからだ。
どうせ、他の役者たちも、M-1を目指す、いやすでに獲得したお笑い芸人たちも、その99%は、遅かれ早かれ、同じ決断をするのだ。
誰もがロッキー=スタローンにはなれない。
もっと早く「カメラ」を止めるべきだったのに止めなかった「レスラー」のミッキー・ロークは、自分だけでなく、恋人も、娘も、誰も幸せにはできなかった。
「カメラを止めるな!」とは、恐ろしい、ある意味「無責任な覚悟」でもある。