在日琉球人の王政復古日記

NATION OF LEQUIO

欧米は軽蔑&同情(笑)、韓国文在寅嫉妬、中国習近平警戒~安倍首相がトランプ大統領にノーベル平和賞(笑)。

確かに、安倍ちゃんもブッ飛んだところがないではない。

最近では、これなんかは、久々に「安倍ちゃんらしさ」全開だった。

 

首相の改憲理由、与党でも疑問の声「直結する話では…」:朝日新聞デジタル

2019年2月14日
 安倍晋三首相が、自衛官募集に対する自治体の協力が不十分だとして、憲法9条への自衛隊明記の必要性を訴えたことについて、与党幹部から14日、疑問の声が相次いだ。
 首相は10日の自民党大会で、「新規(自衛)隊員募集に対し、都道府県の6割以上が協力を拒否しているという悲しい実態がある」と主張。「憲法にしっかりと『自衛隊』と明記して、違憲論争に終止符を打とう」と呼びかけた。
 これに対し、公明党北側一雄憲法調査会長は14日の記者会見で、「9条の自衛隊明記との関係で、直ちに(自衛官募集を)結びつけるのはどうか」と疑問視。首相側近の下村博文自民党憲法改正推進本部長も「(9条改正と自治体の協力は)必ずしも直結する話ではないと思うが、(自衛官募集への)協力は自治体はしていただきたい」と記者団に語った。

 

しゅしゅしゅ首相、だだだ大丈夫ですか? おおおお気を確かに(>_<)!

 

思い起こせば、第1次安倍政権の時は、全体的にこんな感じで自滅した(笑)。

しかし、第2次になってからは、人間が変わったかのように、隠忍自重して安全運転を心がけている。だからこそ長期政権なのだ。

 

人間の評価なんて相対的なもんで、安倍ちゃんがいくらブッ飛んでも、この御仁には敵わない。レベルが違う。

 

安倍首相がトランプ氏をノーベル平和賞に推薦か - 産経ニュース

2019.2.16
トランプ米大統領は15日の記者会見で、安倍晋三首相から、トランプ氏をノーベル平和賞に推薦したとするノーベル賞委員会あての書簡の写しを受け取ったと述べた。
 トランプ氏によると、書簡は計5枚で、安倍首相からは「私はあなたを推薦した。日本を代表し、あなたにノーベル平和賞が授与されるよう謹んで求めている」と伝えられたとしている。書簡の受け渡しや会話が行われた時期や場所については言及しなかった。
 トランプ氏は安倍首相に「謝意を表明した」とし、「多くの人が(安倍首相と)同様の気持ちを抱いているだろうが、たぶん受賞は絶対にないだろう。構わないがね」と語った。
 トランプ氏は一方で、オバマ前大統領に平和賞が授与されたことに関し、「彼は何で受賞したかも分かっていなかった」と指摘。一方で自身はシリアでの武装勢力の掃討や北朝鮮との関係改善などの実績を上げたが、「オバマ政権では成し遂げられなかった」と語り、対抗心を露わにした。

 

2019年、われわれ全世界の人間は、間違ってる。

 

世界一の軍事力と経済力を持つ覇権帝国・アメリカ合衆国大統領、世界を何回も焼き尽くせる核兵器のボタンを押せる権利を持つ人間が、こんなエクストリームな嘘八百をやらかしている、その異常事態に、われわれはもう慣れてしまっている。

 

これが第三世界、アフリカ当たりの名もない小国の独裁者だったら、こういうアブナイ人物もいるかもしれんが、もう一度確認する、アメリカ合衆国なのだ。

 

こんな人物に、こんな発言に、慣れちゃダメだろ>世界(笑)。

 

もう遠い昔のことで、みんな忘れたと思うけど(笑)、前任者はこれ以上ない理知的な理想主義者・オバマさんだったのだ。

皆さんはオバマさんの時代に「次の大統領は毎日twitterでウソをつぶやく」なんてことを想像できただろうか(笑)?

この落差は不条理マンガを越えている。

 

いくら安倍ちゃんだって、トランプさんをノーベル平和賞に推薦なんかしてないと思う。

 

おそらくは、過去の会談で、安倍ちゃんが

「ミスター・プレジデント。米朝首脳会談に東アジアの安全保障がかかっております。もしも、北朝鮮を非核化できれば、閣下はノーベル平和賞確実でしょう!」

みたいなお世辞を語ったんだと思う。

 

それを、トランプさんが、なんかの拍子に思い出して

「ジャパンのABE(エイブ)大統領が、オレを平和賞に推薦してくれたはずだ」

みたいな脳内変換をしただけだと思う。

 

安倍ちゃんとしても、想像を絶する、予測不可能な、流れ弾が直撃である(笑)。

高速道路を逆走する老人の車からもらい事故を喰らった、マジメなトラック運転手みたいなもんだ(笑)。

 

安倍ちゃんも、正直に「そんなこと言ってませんよ。何かの誤解です」と言いたいところだし、それが当然なのだが、相手がアメリカ合衆国大統領なのである。

 

「なんだよ。じゃあオレに平和賞の資格がないとでもいうのか?」と逆ギレされたら、日本がアブナイ(笑)。

 

だからといって、「言いました。言いました。大統領の言う通り!」とヨイショしたらしたで、

トランプさんご本人はご満悦でも、同じアメリカの東海岸と西海岸の民主党支持者、隣のカナダ、そしてイギリス、ヨーロッパ諸国、つまり世界の先進国の住民からは、「ジャパンのアベは正気か?」「クジラを食うアジア人は信用できん」「70年前とは言え、戦争に負けるとミジメなものだな」と馬鹿にされるだろう。

 

そして、安倍ちゃんも、トルコのエルドアン大統領、フィリピンのドゥテルテ大統領、ブラジルのボルソナロ大統領、エジプトのシシ大統領あたりと同じカテゴリーに分類されてしまう危険性がある。

 

逆に、日米関係をよく知っている欧米人からは、

「そうだよな。こんな駄法螺話に名前を出せるのは、世界広しと言えども、ジャパンの首相くらいだもんな。可哀想に」

と同情されるかもしれない。

 

だって、

「ドイツのメルケル首相が、トランプを平和賞に推薦した」

「フランスのマクロン大統領が、トランプを平和賞に推薦した」

「カナダのトルドー首相が、トランプを平和賞に推薦した」

なんて話だったら、世界中が1秒も経たずに笑い出す(笑)。だって有り得ないからだ。

というより、メルケルも、マクロンも、トルドーも、強気だから、

トランプ大統領はお疲れのようだ。」

「私は、そういうナンセンスなジョークは口にしない。」

くらいの反論はしそうである。

 

しかし、安倍ちゃんでなくとも、チャイナとノース・コリアを真正面に抱えている日本の首相は、アメリカ大統領に反論できる立場ではないのだ(笑)。

 

おそらく、外国のマスメディアから「アベは本当にそんなことを言ったのか?」と質問が来ても、菅官房長官は、肯定もできないし、ましてや否定なんか絶対できないし(笑)、「ノーコメント」としか言いようがないだろう。

 

そして、今回のトランプ発言は、安倍ちゃん、並びに、日本にとって、災難とばかりは言えない。

たしかに、トランプさんと仲良しなんてことは、遠い欧米の白人たちからは軽蔑と同情を買うだけだが、近いアジアは事情が異なるのだ。

 

今回の件は「トランプは日本の安倍の名前を知っている」「トランプは日本の安倍を仲間だと信用している」という証明になっているのである。

 

「トランプと安倍は仲良し」・・・これが事実だと困ってしまう国がある。

 

まずは習近平さんの大陸支那である。

日本とアメリカが蜜月だと、支那としても日本にケンカが売り難い。

 

そして、文在寅さんの韓国だ。

アメリカが安倍ちゃんの味方に付いたら、反日行為を続ける韓国は孤立してしまうのだ。

 

北朝鮮融和の文在寅さんの立場なら、

「なんでトランプは、チョッパリの安倍じゃなく、私の名前を出さないのか?」

と悔しがっているだろう。

世界中の国家指導者で、内容が無くてもいいから(笑)米朝会談を大歓迎してる文在寅さんだけは、トランプさんをノーベル平和賞に推薦してもおかしくない立場なのである。

もしトランプさんが「韓国の文在寅大統領が、私をノーベル平和賞に推薦してくれた」と言えば、文在寅さんは大喜びで「確かに私は推薦しました!」と全面肯定するだろう。

 

しかし、トランプさんは、韓国の文在寅ではなく、日本の安倍の名前を憶えている。これは、日本に対抗する韓国としてはヤバい状況である。

 

トランプさんとラブラブ。

欧米からは品性を疑われる態度だが(笑)、支那・韓国に対しては強力な武器。

 

欧米なんて、どうせユーラシアの西の端っこ。

だいたい今回の件が無くとも、クジラを食う!と決めた時点で、欧米リベラルからの評価は上がらない(笑)。

そして、どう軽蔑されようが、ミサイルが飛んでくるわけではない。

 

しかし、近代理性の価値が脆弱なオリエンタルにおいては、誰が大統領だろうが、アメリカとの距離の近さこそが国益である。

安倍ちゃんも、いっそ「ええ、大統領を推薦するつもりでした(^^)!」くらいのワル乗り(笑)をかました方が、対支那、対韓国の外交戦術としてアリなのかもしれない。