在日琉球人の王政復古日記

NATION OF LEQUIO

アイドルは人権思想【と】闘う。

アイドルは人権思想【で】闘う、ではない。

アイドルは人権思想と】闘うのだ。

 

人間が生きていくということは「人権との戦い」である。 

「人権を守る戦い」ではない。「人権に対する戦い」である。

 

私はアイドルに関して全くの門外漢である。

AKBの他にNMBとかHKTがあるくらいは知っている。しかしあれだけ人数がいると顔の区別も付かない。だから乃木坂46?というグループも、この騒動を知るまで、AKB48のパロディだと思っていた(汗)。同じグループなのね。

 

ちょいと前に、乃木坂某の松村某嬢の男性スキャンダル騒動もあったが、今度は本家?AKB某のゆきりん某嬢らしい。どっち格上なのか? まあおそらくAKBなんだろう。

 

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さてAKBなどでは、客商売として当然ながら、恋愛禁止ルールがあるそうな。アイドルが恋愛禁止を設定してるのは、アイドルの売り物である「清浄な処女性」を守るためだ。恋愛するとアイドルは「精神的処女性」を失う。処女性を失うとアイドルとしての商品価値が毀損される(ということになっている)。

処女性を維持するためのルールなんだから、精神的処女性だけでなく、肉体的処女性を守るのがその意図である。よって「恋愛禁止」ならば当然「性行為禁止」「キスなど性行為一歩手前も禁止」となるだろう。 

 

しかし、はたしてアイドルの恋愛禁止は許されるのか? つまり若い未婚女性に対する恋愛禁止は人権侵害ではないか? 当然ながら、恋愛禁止は明々白々の人権侵害である(笑)。 

人権思想において「女性への恋愛禁止の強制」は許されない。

 

ここで「しかし彼女は、恋愛禁止ルールに納得して乃木坂という結社に加入したのだ。自己選択だ。だから恋愛禁止もしょうがない」という反論が予想される。
たしかに、彼女は、デメリットを承知で、自ら選択したのである。
ただしそれは「彼女の人権」ではなく「彼女の自由」なのである。

 

そう、ここで「人権」と「自由」は対立するのだ。

普段、われわれは人権と自由を一緒くたに扱うことが多いが、人権と自由は異なる。

 

自由とはまさしく個人のモノである。
乃木坂松村某やAKBゆきりん某の自由は、誰のモノでもない、乃木坂松村某やAKBゆきりんだけのモノだ。
たとえば、他人である秋元某が、「彼女たちの自由を制限する(=恋愛禁止)」ことは許されない。 

しかし彼女たち本人だけは「自己の自由を制限する(=恋愛禁止)」自由すら持つ。

 

しかし、対して、人権は「普遍的」なモノであり、個人のモノではない。
彼女たちの人権は、他人のモノでもないし、実は、彼女たち本人のモノですらない。
たとえば、他人である秋元某が、「彼女たちの人権を制限する(=恋愛禁止)」ことは許されない。
さらに彼女たち本人も「自己の人権を制限する(=恋愛禁止)」人権なんかは持ってない。

 

「自分の自由を制限する自由」は存在しても、

「自分の人権を制限する人権」は存在しない。

自由は文字通り自由にできる。しかし人権は自由にできない。 

自殺する自由はあっても、自分を殺すことを人権は許さない。

 

フランス革命以前、王様や貴族は権力と金の力で好きなことができた。つまり自由を持っていた。しかし王様も貴族も(まだ発明されていない)人権は無かった。

21世紀、貧乏人は世界中に山のようにいる。金も力も無い彼らに自由は無い。しかし人権は(たとえ本人が拒否しても)ある。

 

自由は私のモノだが、人権は私のモノではない。じゃあ誰のモノだ?
神のモノだ。天のモノだ。つまりは「天賦人権」である。

 

しかし神は語らず、天は沈黙のままだ。神に代わって、天に代わって、地上の代行者が出てくる。国家である。下手をすれば共産党だ。
自由は共産主義強制収容所に結びつかないが、
人権は共産主義強制収容所に結びつく可能性を持っている。
これがフランス革命の生んだ人権という魔物の恐ろしさなわけだ。

 

ここで商売一般(というか売買行為)を考えてみよう。

コンビニで、店員は客から金を受け取り、客は店員からオニギリを受け取る。

ここで金とオニギリは「等価」のはずである。
つまり店員と客も「対等」でなければおかしい。

理屈で言えば、客が無表情で店員に「オニギリをよこせ」といい、店員が無表情で客に「欲しかったら金をよこせ」といい、お互いに金とオニギリを交換すれば売買は成立である。

しかし現実に店員が客に「欲しかったら金をよこせ」という言い方をすれば、トラブルになる(笑)。
この地上では、店員はニコニコと愛想笑いをし、頭を下げ、「オニギリですか。ありがとうございます」と敬語や丁寧語を駆使する。

本来、これはおかしいのだ。

需要と供給を満たす単なる交換のはずなのに、一方が偉そうで、一方が卑屈にならなければならない。対等であるはずの人間関係に上下・優劣・尊卑が発生している。つまり店員が持つ客と平等にあるはずの「人権」が侵害されているのだ。

 

「客の金」と「店のオニギリ」の交換ではなく、
「客の金」と「店のオニギリ+店員の人権」の交換になってしまっている。

 

イヤイヤそれが当たり前だろ!思うかもしれないが、そうではない。
コンビニではなく、株式市場ならどうか? 

保有するトヨタの株を売りたい貴方は、トヨタの株を買いたい他人に「ありがとうございます」と頭を下げるだろうか?
このコンビニと株式市場との違いは何なのか?

 

コンビニ店員は、どうして、自分の人権を毀損してまで他人に頭を下げるのか?
それは雇い主の店主がそうしろと命令するからだ。バイト代を出すから、客に頭を下げろ、つまりは人権を売れ、と要求してるわけだ。
金で人権を売るなんてありえない。天に根拠をもつ人権思想において、この取引は絶対に禁止である。
しかし、個人個人の勝手である「自由意志」において、店員は自分の人権を売り渡す。

 

つまり、商売、客商売、特にサービス業は人権を否定する「反人権行為」なのである。

 

しかし、人間は何らかの商売をしないと生きて行けない。
人間は人権を売り渡さないと、人権を放棄しないと生きて行けない。
人間が生きていくということは「人権との戦い」なのだ。
「人権を守る戦い」ではない。「人権に対する戦い」なのだ。

 

そして比較的人権を保護された商売である公務員は「お役所仕事」と呼ばれるのである。そして日ごろ、本当は売りたくない人権を売ってメシを食ってる民間人は公務員が大嫌いになるのだ(笑)。

 

・・・いったい何の話をしてるんだ?と思うかもしれないが(笑)、ここで乃木坂に戻る。

アイドルは、コンビニ店員とまったく同様に、自由意志で、雇い主秋元某が提供する「アイドルという晴れ舞台」と引き換えに、明らかな人権侵害である恋愛禁止ルールを受け入れて、自分の人権を売り渡している。

「オレには人権がある!他人に頭を下げたくない!」と主張すれば、頭を下げない店員のコンビニには客はあんまり来ないわけで、人権運動家ならぬ店主は「じゃあクビ」と言うだろう。

「アタイには人権がある!オトコと遊びたい!」と主張すれば、毎晩のようにオトコのペニスを握った手と握手したいオタクは少ないわけで、人権運動家ならぬアイドル女衒秋元某は「じゃあクビ」と言うだろう。

芸能も商売、それも典型的なサービス業であるかぎり、人権とは対立するしかないのだ。

 

乃木坂松村某やAKBゆきりんと、フランス革命との間で繰り広げられる、人間存在を巡る闘争はおそらく永遠に続くのだ。

  

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