在日琉球人の王政復古日記

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19世紀モルモン教預言者ジョセフ・スミスは、7世紀イスラム預言者ムハンマドの夢を見るか?~ #斉藤由貴 #ケント・ギルバート

モルモン教末日聖徒イエス・キリストは、もちろん本人たちは正統なキリスト教のつもりだし、そう名乗ってはいる。

しかし、主流派プロテスタントカトリック、さらには東方正教会からも、正統な仲間とは認められていない。キリスト教「3大異端」の一つとして、エホバの証人統一協会と並んで、警戒されている。

 

CNN.co.jp : モルモン教創始者に40人の妻がいた、信者に衝撃

2014.11.12
(CNN) キリスト教系の末日聖徒イエス・キリスト教会(通称モルモン教)は、創始者ジョセフ・スミスに30~40人の妻がいたことが分かったと明らかにした。妻の中には既婚者や14歳の少女もいたという。
スミスの結婚歴を巡っては歴史学の中でさまざまな説が飛び交っていた。同教会はこれまで妻が1人しかいない姿を印象付けようと腐心してきたが、このほど初めて「慎重に見積もってもその数は30~40人」だったと認めた。
同教会は米政府の圧力を受けて1890年に重婚を禁止している。
スミスは神から特別な啓示を受けた預言者として信者の間で信仰されてきた。しかしこれほど多くの女性と結婚していたという事実に、一部の信者は衝撃を受けている。
同教会によれば、スミス本人は複数の女性との結婚を望んでいなかったが、1834~42年に天使が3回現れて結婚を迫り、最後には剣を抜いて「戒律に従わなければ破滅させるとジョセフを脅した」とされる。
スミスの結婚相手はほとんどが20~40代だったが、最年長は56歳、最年少は14歳だった。「この年齢での結婚は当時は法で認められ、10代半ばで結婚する女性もいた」と同教会は記している。

 

モルモン教といえば、近年なら、オバマに負けた共和党大統領候補ロムニーさんである。
もしロムニーさんが、メソジストやバプテストなんかの普通のプロテスタントだったら、もっと接戦になっていただろう。
いくら共和党でも、モルモンよりは、リベラル黒人の方がまだマシ、という雰囲気は確かにあるのだ。

 

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大きくプロテスタントといっても内部では諸派の分裂があるし、カトリックに対しては抜きがたい敵対心を持ってるが、プロテスタント主要諸派カトリック、そしてロシア、ギリシャなど東方正教会、このキリスト教3大勢力は、対立はあっても、お互いにお互いを、少なくともキリスト教の一種とは認めている。

しかしこの3大勢力は一致して、モルモン教エホバの証人統一協会の3宗派を嫌っている。キリスト教とは認めない。

 

アメリカのモルモン教徒は、他宗派に比較してお金持ちが多い。また大半が熱心な共和党支持派であり、考え方だって保守的なのだが、一般の共和党支持層やアメリカ保守派からも敬遠されやすい。
日本に例えるなら、幸福の科学や、日蓮正宗から分かれた顕正会に近い。主張は右翼なんだが、あいつらちょっとアレだよね(笑)、、、という感じだ。

 

モルモン教が何故に嫌われるのか?といえば、三位一体を否定してるからとかイロイロ言われるが、ホンネで言えば、そこそこ規模がデカイことと、初期に「一夫多妻」とかアメリカの一般常識から大きく外れた生活態度だったこと、そして旧約聖書新約聖書以外に同等の権威を持つ「モルモン経」という独自の教典を追加してることが大きい。

主流プロテスタントから見れば、モルモン経の存在は、旧約・新約の超越性への冒涜に映るので、嫌われるわけだ。要は、旧約・新約の上に、新しくコーランを追加したイスラムと同じなのである。

 

聖書の上にモルモン経を追加したモルモン教キリスト教の一派ならば、
聖書の上にコーランを追加したイスラムだってキリスト教の一派と扱ってもおかしくないことになる。

モルモン教徒もムスリムもお互いに怒るかもしれないが(笑)、

 

7世紀アラビア半島で、中年男性ムハンマドが人生に悩み、洞窟で瞑想中に、大天使ガブリエルから、全く新しい啓示を受けたのと、

19世紀アメリカで、ジョセフ・スミス・ジュニア少年が信仰に悩み、森で祈ってると、イエスキリストから、全く新しい啓示を受けたのと、

そんなに異なる話ではないと思う。同じ一夫多妻制だし。

 

似たような話は、古今東西、山のようにある。遠い過去から、今この瞬間に至るまで、神や仏から啓示を受けた人なんて、それこそ何十万人もいるだろう。

大川隆法だって、麻原彰晃だって、又吉イエスだって、同じなのだ。

ムハンマドジョセフ・スミス・ジュニア、いや元祖イエスキリストと、彼らと同じように啓示を受けたのに無名のままに終わった幾千幾万の人々との違いは、
本人の能力(信仰=狂気の持続力、本人の人間的魅力、他人への説明能力、教義の構成能力)と 
優秀なスタッフ(オルガナイザー、スピーチライター、広報宣伝、対外交渉、資金提供)を
持てたかどうかの違いだろう。

 

「私は神だ!」「私は神から啓示を受けた!」と、一人で言い出しても、単なる寝不足か、ただの狂人だが、

「貴方は神だ!」「貴方は、確かに、神から啓示を受けた!」と、他人が言い出せば、それは新たな救済、立派な宗教なのである。

 

生まれた時代の運不運もある。人間を支えるモノが宗教しかなかった7世紀のムハンマドに比べれば、近代科学や懐疑主義啓蒙主義が確立した後の19世紀アメリカのジョセフ・スミス・ジュニアには大きなハンデがあった。

しかし、ジョセフ・スミス・ジュニアに、ムハンマド並みの才能と強運があれば、モルモン教は、他のプロテスタントやアメリカ連邦政府に妥協することなく、原始キリスト教古代ローマ帝国を呑み込んだように、イスラムが巨大帝国を築いたように、正反対にモルモン教がアメリカを制覇できたかもしれない。

モルモン教が、ユダヤ教カトリックイスラムプロテスタント、に続いて、第5の巨大宗教「19世紀新大陸生まれの新しいイスラム」が誕生していた可能性だってあったかもしれないのだ。

 

一夫多妻制の中東イスラムと、一夫多妻制のアメリカモルモンに、一夫一妻制のヨーロッパが挟み撃ちにされる、という架空歴史小説なんか面白そうである(笑)。

 

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