日本は「女装」「オネエ」に寛容なだけで、「同性愛」に寛容なわけではない。 - 在日琉球人の王政復古日記
女性同士のレズだって、男装するオナベがスタンダードだというわけでもなかろう。どこから見てもオンナっぽい女性が、どこから見てもオンナっぽい女性と性愛を結ぶパターンの方が多いのではなかろうか?
というわけで、その一例であるようだ。
女優杉森茜&タレント一ノ瀬文香が同性婚 - 芸能ニュース : nikkansports.com
2014年12月20日
日本テレビ系「ウーマン・オン・ザ・プラネット」に出演中の女優杉森茜(28)とTBS系「サンデー・ジャポン」のコメンテーターなどで知られるタレントの一ノ瀬文香(34)が来年4月19日、都内のレストランで「挙式・披露宴」を行う。芸能界では異例の同性婚となる。
2人は12年10月、新宿のゲイバーで出会った。一ノ瀬は09年4月に週刊誌でレズビアンであることをカミングアウト。ミュージカルを中心に活動している杉森も「自分の中で9割以上は女性が好き」であることを自覚していた。
性同一性障害でもなく、男装するオナベでもなく、彼女たちのように、あくまでも女性らしい女性として、女性を愛する女性がいても、なんらおかしくはない。
生物は、単細胞などの原初的生物ほど、単純な構造の生物ほど、とことん合理的にできている。不合理なことをしたら滅亡するからだ。
ホモ・サピエンスだって生物なので、原則は合理的だが、大脳が異常に発達したので、たまに生物として不合理なこともやらかす。
ただ単に、食って、出産する、だけの生存機械・増殖機械ではないのが人間という「霊長」である。
日本文化は、「男性の女装」に寛容なだけでなく、「女性の男性偽装」にも寛容である。
平安末期から中世にかけての、芸能人兼売春婦である「白拍子」は女性の男装だし、
江戸時代、女性である芸妓が「金太郎」だの「染次」だの「桃若」だの「音吉」だの男性名を名乗ったのも、幕府の風俗取締りに対抗する意味もあったが、やはり白拍子同様、「性的倒錯」による性的興味の増大を狙った面は大きい。
ただ、彼女たちのような「女性らしい女性」の同性愛・同姓婚は、確かに差別は厳然としてあるとしても、まだ世間の受け入れ余地が大きいほうである。
マツコ・デラックスのような「オネエ」たちも、かなり許容度が高い。
しかし、もっと偏見にさらされ、嘲笑と侮蔑の対象とされるのが、「男性らしい男性」同士の同性愛と同性婚だ。
長渕剛みたいなマチズモや、福山雅治みたいなイケメンみたいな、どこから見ても普通の男性芸能人同士が、カミングアウト・同姓婚するのは、まだまだハードルが高いだろう。