ジョン・レノンはラブ&ピースだし、
レディー・ガガは同性愛者支援だし、
時事ドットコム:桑田さん「解散はむちゃ」=安倍首相、替え歌にびっくり
安倍晋三首相は28日夜、横浜市で開かれたサザンオールスターズのコンサートを昭恵夫人とともに楽しんだ。ボーカルの桑田佳祐さんは曲目「爆笑アイランド」の中で、客席の首相を意識したのか、歌詞の一部を替えて「衆院解散なんですとむちゃを言う」とアドリブの「風刺」を披露。これには首相も身をのけぞらせて驚いていた。
日本だけじゃなく、アメリカでもヨーロッパでも、戦争について、国家について、経済について、人種問題について、同性愛について、産業社会について、環境問題について、原発について、ミュージシャンというのは基本的に世間一般よりも「リベラル」なのが普通なのだ。
ポップミュージック(近代大衆音楽)の歌手や演奏者は、原理的にリベラルになるバイアスがかかるものなのだ。
なぜなら、彼ら彼女らの音楽の源流は、近代の大衆音楽は、ロックだろうが、ジャズだろうが、R&Bだろうが、ラップだろうが、元はアメリカ黒人音楽がベースである。差別に虐げられた人々の歌が源流なんだから、その担い手にはどうしてもリベラル思考になりやすい。
さらに、映画も、特にアメリカ映画業界、ハリウッドの大半は政治的にはリベラルで、オバマさんの民主党を応援する人が多い。
こっちも、ハリウッドを作ったのが、差別されていたユダヤ系が多かったから、どうしても、マイノリティにスタンスをおいたリベラルマインドが基本にある。
例えば、どこの国でもいいが、「電力は大切だ!原発ドンドン推進!」なんていうミュージシャンがいるなら、教えてほしい(笑)。
先進国ならどこにでもいる反原発ミュージシャンに対し、
原発無しで電力はどうする?
経済はどうなる?
停電で人が死ぬぞ!
なんて野暮(笑)な反論してもしょうがない。
ミュージシャンは、そもそも、原理的に「浮世離れ」してる理想主義者なのだ。
浮世離れしてるからこそ、つらい浮世に生きる一般人が買いたくなるような歌を作れるわけだ。
もちろん、ミュージシャンなら誰でもリベラル、というわけでもない。
その国や文化圏に土着の背景を持った音楽をやってるミュージシャンは、愛国的だったり、民族主義だったりする。
例えば、アメリカで共和党を支持したり、イラク戦争を積極的に支持したミュージシャンは、カントリー&ウエスタンのようなアメリカの田舎で売れる、逆にアメリカ以外ではあんまり売れない、ドメスティックな土着音楽系ミュージシャンが主流であった。日本でいえば、民謡や演歌であろう。
そういう保守的なジャンルでも、ディキシーチックスみたいにブッシュを批判するグループはいるわけで、それくらいポップミュージックにおけるリベラルバイアスは強い。
おそらく、どこの国でもロックをやってるようなミュージシャンの大半はリベラルで、その国の「C&W」に該当するようなジャンルの歌手が保守的だったり愛国を前面に押し出したりしてるのだろう。
そもそも、その国の著名ミュージシャンが、
自然の美しさより産業の発展を訴えたり、
国家権力への支持を表明したり、
軍備増強だ!領土を守れ!隣国をぶっ潰せ!異民族を追い出せ!と叫んだり、
そんな国やそんな時代は、どう考えても住みやすい社会とは思えない(笑)。
国家や軍隊を賛美するような歌手が活躍するのは、独立間もない後進国か、どこかと戦争中か、支那や北朝鮮みたいな国だろう。
たとえば、竹島について、
「領土問題はあるけど、仲良くしようよ」とヌルイことを言い出しそうな日本のミュージシャンと、
「イルボンは植民地支配や侵略戦争を反省していない!」と自国の主張を疑わないだろう韓国のミュージシャン、
どっちの方が先進国だと感じるだろうか?
歌手風情が、愛国的な首相を揶揄するなんて許せない!と怒ってる人は、日本より韓国のほうが正しいと主張してるのと同じである。
日本のフォークソングの系譜も基本はリベラル、というより左翼であるが(笑)、元は民謡がルーツなんで中には右翼もいる。
安倍ちゃんを応援する皆さんだって、安倍ちゃんを揶揄する左翼な桑田佳祐がイヤなら、震災で自衛隊応援コンサートをやった愛国の長渕剛がいるじゃないか(笑)。
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