在日琉球人の王政復古日記

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自民は長谷部恭男に何を期待したのか?/小林節をチョイスした民主のセンスは合格~集団的自衛権

たとえば、豚肉生食の是非を議論する審査会に、いくら法学者だからって、イスラム法学者を招致したら、結論は見えている(笑)。

 

自民、公明、次世代は、マゾか? 自殺願望か? 自傷行為か?

いったい何を考えて、というか、なんでよりにもよって、長谷部恭男なんかを推薦したのか?

 

いくら無知怠惰の私でも、長谷部恭男小林節の名前と政治スタンスくらいは知っている。笹田栄司に関しては不勉強で申し訳ない。

 

逆に、明らかにアンチ左翼で、しかも相手を小馬鹿にする論争が得意な、小林節を推薦した民主は、なかなか「わかってる」人選である。

 

<衆院審査会>「安保法制は憲法違反」参考人全員が批判 (毎日新聞) - Yahoo!ニュース

 衆院憲法審査会は4日、与野党が推薦した憲法学者3人を招いて参考人質疑を行った。集団的自衛権の行使容認を含む安全保障関連法案に関する質問では、全員が「憲法9条違反」と明言した。 

 参考人は、自民党公明党、次世代の党推薦の長谷部恭男早稲田大教授▽民主党推薦の小林節慶応大名誉教授▽維新の党推薦の笹田栄司早稲田大教授--の3氏。民主党中川正春文部科学相が「先生方が裁判官なら安保法制をどう判断するか」と質問したのに答えた。  

 

別に大部の専門書を読まなくても、新書も出してるんだから、1冊読めば、長谷部恭男の政治スタンスが判りそうなもんだ。どう考えても安部ちゃんとは別の考えの人である。

 

小林節は、産経ではないけれど、いかにも読売が好みそうな(笑)くらいなスタンスの改憲論者だった。

改憲といっても、戦前復古を望むようエモーショナルなスタンスではなく、現行憲法は大体良く出来てるが、9条周辺だけは単なる理想論で、現実の国際政治から遊離し過ぎているから、というスタンスだった。

それが近年、自民党や保守派の大幅改正や新憲法制定の論議に接して態度を変えてきた。特に自民党改憲案を見て「現行憲法にも問題はあるが、馬鹿な改正をやるよりはまだマシ」と、改憲論から護憲論に宗旨替えをした。

 

違憲指摘「全く当たらない」 菅氏、衆院憲法審査会参考人質疑に反論 (産経新聞) - Yahoo!ニュース

2015.6.4

 自民党などが参考人として推薦した早稲田大の長谷部恭男教授が憲法違反だと指摘した点に関しては「全く違憲でないという著名な憲法学者もたくさんいる」と述べ、今後の法案審議への影響は限定的との見方を示した。

 

「全く違憲でないという著名な憲法学者もたくさんいる」

たくさんかどうかはともかく、そういうスタンスの憲法学者もいることはいる。

しかしそういうタイプの憲法学者が「著名」なのは、産経正論やWILLあたりにちょくちょく顔を出してるから著名」なのであって、業界内部でアカデミックに評価を受けているという意味での「著名」とはちょっと違うのだ(笑)。

 

つーか、そもそも、前提が間違ってないだろうか?

仮に、集団的自衛権が、現行憲法上、合憲だとすれば、いったい、何のために、何が理由で、改憲の必要があるのか? 何も変える必要はないではないか。

集団的自衛権の理屈と対立するからこそ、現行憲法は、国家を危うくするので、改正の必要がある、という話ではなかったのか?

自民党的には、保守派の理屈でいけば、現行憲法集団的自衛権に反している方が都合が良いのではないのか?

 

個人的には、アメリカの後退と支那の復活、そして支那の政治体勢がとてもではないが誉められたものではない以上、集団的自衛権もしょうがないかなあ、、、とは思う。

また琉球人の私にとって、隣人ヤマトの憲法を自分の憲法とは思えないんで、護憲派になる義理もない。

 

かといって、小林節ではないけれど、馬鹿な改正をやるより、現行の方がまだマシであるとも思う。

日本に問題はあっても、支那よりははるかにマシだから、日本を応援したい。

同じ理屈で

現行憲法に問題はあっても、産経新聞私案自民党私案の自主憲法よりははるかにマシなので、現行憲法に消極的賛成をする他はない。

 

名調子・小林節節(セツ・ブシ)「長谷部先生が銀行強盗して、僕が車で送迎すれば、一緒に強盗したことになる」~敵に回すとヤな男(笑) - 在日琉球人の王政復古日記