在日琉球人の王政復古日記

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大映野球映画「ダイナマイトどんどん」(1978)~東宝モダン岡本喜八+東映ヤクザ菅原文太+松竹新喜劇小島秀哉+日活ロマンポルノ宮下順子

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BSプレミアム 2015/11/26(木) 13:00-15:25 ダイナマイトどんどん

 

※嗚呼、放送に間に合わそうと、急いで書いたので、日活を忘れていた(馬鹿)!  日活ファンの皆さんごめんなさい(汗)。

 

製作:大映
配給:東映
総指揮:徳間康快(大映)
製作:俊藤浩滋(東映)
監督:岡本喜八(東宝)
出演
東映系:菅原文太北大路欣也、桜町弘子、嵐寛寿郎
東宝系:フランキー堺岸田森中谷一郎
松竹新喜劇系:小島秀哉
日活ロマンポルノ系:宮下順子伊佐山ひろ子
フリー:金子信雄藤岡琢也田中邦衛

 

前回、韓国のコメディ野球映画を紹介したが、

 

韓国映画「爆烈野球団(YMCA野球団)」~100年前の「プレミア12」 - 在日琉球人の王政復古日記

 

今回は日本のコメディ野球映画。

 


「ダイナマイトどんどん」(1978) 予告篇

 

東映ヤクザ映画の役者 + 東宝・喜八ファミリーの俳優。

ベースは東映 + 監督は東宝

食い合わせが悪いか?と思ったら、見事なコラボレーションで、文句なしの傑作。

 

基本設定は東映モノ。

ただし実録モノでなく、高倉健鶴田浩二の仁侠モノ。ただしその主人公が実録のスーパースタア・文太、というところがミソ・・・・・って、何がミソなのか、任侠と実録の区別が判らない日本国民の95%には申し訳ないが、説明すると長くなるので省略。

東映の役者はいつものように「東映」を演じて、東宝の俳優の方が東映テイストに「合わせて」いる。さすが、東宝の皆さんは器用だ。

で、出来上がった作品は、東映か?東宝か?・・・といえば、ちゃんと「東宝喜劇」になっている。監督のパワーは偉大である。

 

もう一つの注目、天才・藤山寛美率いる松竹新喜劇の長年ナンバー2だった小島秀哉も客演。新喜劇ではボケの寛美に対するツッコミ役が多かった。

この映画でも「ボケの文太」に「ツッコミの小島」である。さすがというか、当然というか、文太やフランキーに「位負け」していない。

基本、舞台の人で、映画出演はほとんど無いはずなんで、これも貴重。

 

そして、ヒロイン・宮下順子、それから伊佐山ひろ子は、日活ロマンポルノの人気女優。この人選がシブイ!

 

東宝東映大映、松竹、日活、スタッフも、役者も、邦画オールスター映画。日本映画満漢全席の豪華さだ。

 

東映ヤクザ映画や東宝モダン喜劇を何本か見ている方が、面白さ倍増だが、そういうのを見たことがない人でも十分面白いと思う。

 

ヤクザ映画で、野球映画で、喜劇映画。

録画して絶対に損はないので、ぜひとも見て欲しい。オススメである。

 

大映・東宝・東映・松竹・日活オールスター野球映画「ダイナマイトどんどん」~40年前にできたコトが、なぜ今できないのか? - 在日琉球人の王政復古日記

 

追悼・菅原文太岡本喜八

 

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