在日琉球人の王政復古日記

NATION OF LEQUIO

アメリカ文化大革命~賢愚の階級闘争~トランプはどこから石油を買うの?ウイグルのラビア・カーディルも入国禁止?

トランプさんって、「シリアとイスラム国は、ロシアのプーチンにやらせとけ」とか言ったり、案外、ロシアには敵対してない。

重要なのは「ビジネス」「アメリカ国内」であり、民主主義も(実は)宗教も、そしてヨーロッパも興味がないから、ロシアと喧嘩する理由がない。

パーソナリティ的にも、存外、トランプとプーチンって、気が合う気もする(笑)。

 

で、支那に対しては、商売としてアメリカのライバルなだけで、自由や人権や民主主義はどうでもいいわけで、商売さえ上手く行けば、共産党支配に文句を言わないだろう。人権・人道の問題だから、当然チベットウイグルへの関心もない。

共産党の習金平、ダライ・ラマウイグルの活動家・ラビア・カーディル

法王猊下は、人権だの民主だの、まるでオバマみたいなことばっかり言うし、

カーディルさんは、イスラムという点だけでも、拒否だろう。

この3人なら、おそらく、人権もアラーも口にしないさんとシェイクハンドである。

 

「全てのイスラム教徒を入国禁止に」 トランプ氏が主張 (CNN.co.jp) - Yahoo!ニュース

来年の米大統領選で共和党の指名獲得を目指す実業家ドナルド・トランプ氏は7日、カリフォルニア州での銃乱射事件を受けた提案として、全てのイスラム教徒に米国への渡航を禁止すべきだと主張した。

 

保守系シンクタンク、安全保障政策センターは最近の世論調査で、米国在住のイスラム教徒のうち4分の1が「米国への暴力は世界的な聖戦の一環として正当化できる」と答えたと発表していた。同センターの情報には懐疑的な見方を示す声も多いが、トランプ氏の発言はこの調査結果を意識した内容とみられる。

陣営幹部が7日、CNNに語ったところによると、渡航禁止の案は移民希望者だけでなく、旅行者も対象にしているという。

(略)

同氏はこれまでも、イスラム教礼拝所(モスク)の監視やイスラム教徒のデータベース作りを提案して物議を醸してきた。
共和党候補指名レースで争うほかの候補からは、トランプ氏の主張を否定する発言が相次いでいる。

 

旅行者も禁止ということは、外国のビジネスマンもダメだわな。

じゃあ、トランプ大統領はドコから石油を買うつもりなのか(笑)?

 

世界最大の産油国にして中東最大の親米国家・サウジアラビアはスンニ派、それもゴリゴリ原理主義ワッハーブ派でもある。イスラム国ISISのバックボーンと同系統なのだ。オサマ・ビン・ラディンだってサウジ出身だった。

対ロシア戦略の真正面に立つ親米国トルコも、世俗的だが明々白々イスラム

イスラエルの命運を握る、中東最大の人口を誇るエジプトも親米国である。

南シナ海支那と対抗できそうな、ASEAN最大のインドネシアイスラムだ。

 

これらの国を外したら、世界はロシアと支那のやりたい放題である。

 

コラム:米大統領選、不動産王トランプ氏人気上昇の理由 | Reuters

現在、米国の政治において、われわれが目にしているのは階級闘争だ。だがそれは、民主党指名候補のバーニー・サンダース上院議員が恐らく理解しているような、労働者階級と1%の最富裕層の対立とは異なる。これは、労働者階級と高学歴エリート層の対立だ。実際のところ、世界で最も裕福な一人であるトランプ氏がその急先鋒に立っている。

トランプ氏を支持する人たちを特徴づけているのは、イデオロギーでもなければ、年齢でも性別でもない。それは教育だ。CNNによる最新世論調査によると、共和党を支持する大卒有権者の間では、トランプ氏の支持率はわずか18%で4位だった。一方、大学を出ていない有権者の間では同46%で、2位以下に大差をつけて首位に立っている。

米国では現在、裕福であればあるほど共和党に投票する可能性が高くなっている。一方、学歴が高いほど民主党を選ぶ可能性が高い。こうした傾向は前回の大統領選でも見られ、共和党候補で実業家のミット・ロムニー氏対高学歴なオバマ氏という対決だった。

(略)

オバマ大統領とトランプ氏は異なる知性を象徴している。つまりそれは、学術とビジネスという2つの世界の知性である。米国民はどちらを称賛するだろうか。

オバマ大統領は思慮深く、博識で、進歩的な学者肌である。故に、白人の労働者階級の支持を得ることには常に苦しんできた。2008年大統領選の民主党予備選挙では、ヒラリー・クリントン氏に彼らの支持を持っていかれた。

(略)

米国では、富に対する怒りよりも教育に対する怒りの方が根強い。特に、高学歴のエリート層がリベラルな文化的価値観を受け入れるようになってからはその傾向が強い。保守派はこのような価値観を「政治的中立性」を持ち出して非難する。

(略)

トランプ氏の訴求力は保守的なイデオロギーによるものではない。同氏が支持を得ているのは、多くの共和党支持者がオバマ大統領に対する同氏の憎しみを共有しているからだ。共和党支持者はトランプ氏の信条の下に結集し、同氏を指名するかもしれない。
だが、白人の労働者階級が有権者に占める割合は減少している。大半の米国民は、自分たちの大統領として憎しみを抱く人を選ぶことに不安を感じるだろう。実際、NBCニュースとスペイン語放送局テレムンドが行った新しい世論調査では、民主党指名候補のヒラリー・クリントン氏がトランプ氏を12ポイント上回っている。

 

マルクスも、イギリス労働党のコービンも、アメリカ民主党のサンダースも、階級闘争は貧富の格差で起こるとする。 

しかし、アメリカでは「貧富」ではなく、「学歴」の格差、「賢愚」の格差で起こってるらしい。

 

支那毛沢東も、カンボジアポルポトも、高学歴を嫌った。

「知性」「博識」という独占資本を大脳に溜め込んだ「知のブルジョア」は、無学な人民の敵なのだ。

クメール・ルージュでは、メガネをかけてるだけで、勉強してる証拠だ、といって大脳をカチ割られた。

 

脳髄が腐って溶け出して、頭蓋骨になってしまえば、全ての人民は平等なのである。