全面的に賛成する。世界中に、特に欧米に、この事件を広く知ってもらいたい。
「通州事件」ユネスコ記憶遺産に申請へ つくる会「世界に知ってほしい」 中国人部隊の邦人２００人殺害 - 産経ニュース
2015.12.11
国連教育科学文化機関（ユネスコ）の記憶遺産に中国の「南京大虐殺文書」が登録された問題で、「新しい歴史教科書をつくる会」（高池勝彦会長）は１１日、２０１７年の記憶遺産登録を目指し、日中戦争の発端となった盧溝橋事件直後に２００人以上の日本人が中国側に殺害された「通州事件」の資料をユネスコに申請すると発表した。
通州事件は１９３７年７月２９日、北京東方の通州で日本人が中国人部隊に襲われた事件。申請する資料は、東京裁判に提出された証言や外務省の抗議声明などの公的文書のほか、当時の新聞の号外なども予定している。同会は「通州事件が忘れられている現状を意識的に変えなければならない。広く世界に知ってほしい」と訴えている。
なぜなら、ガダルカナルとインパールが、太平洋戦争の「本質」だったように、
明治以降、特に昭和初期の、大日本帝国と支那大陸の、そして朝鮮半島の歴史が、この事件に詰まっている。
空爆したのは誰か？何という名称の軍隊か？
攻撃したのは大日本帝国海軍。普通は《日本軍》と呼ばれる。
大日本帝国海軍は、エスニシティ的にはほとんど日本民族で構成されていた。そういう意味では日本人の軍隊である。
じゃあ、大日本帝国海軍を《日本人部隊》という言い方をするだろうか？
《日本人部隊》が真珠湾を攻撃した、という言い方をするだろうか？
元日系人兵のG・サカト氏死去＝米「名誉勲章」、最後の生き残り （時事通信） - Yahoo!ニュース
第2次世界大戦中、米陸軍の日系人部隊「第442連隊戦闘団」に加わり、ほぼ半世紀後に軍最高位の「メダル・オブ・オナー（名誉勲章）」を授与されたジョージ・サカト氏が2日、死去した。
94歳だった。米議会名誉勲章協会が発表した。
ニューヨーク・タイムズ紙によると、コロラド州デンバーで死去。1944年10月のフランスでのドイツ軍との戦いで手柄を立てながら、日系人への差別と偏見を背景に、名誉勲章を受けたのは2000年6月になってからだった。ダニエル・イノウエ上院議員＝12年に死去＝らと共にホワイトハウスで勲章を授与された。サカト氏は当時存命していた受章者7人のうち最後の生き残りだった。
このアメリカ陸軍「第442連隊戦闘団」の構成員は、大日本帝国海軍と同じく、エスニシティ的には日本民族である。そういう意味では、第442連隊戦闘団は、大日本帝国海軍と同じだ。
じゃあ、第442連隊戦闘団を《日本軍》と呼ぶのか？呼んでイイのか？
１９７１年、極左思想の集団「連合赤軍」が、仲間を虐殺した挙句、あさま山荘に立て篭もった。
連合赤軍の構成員も、第442連隊戦闘団、大日本帝国海軍と同じく、エスニシティ的には日本民族である。
じゃあ連合赤軍を《日本軍》と呼ぶのか？呼んでイイのか？
それとも連合赤軍は《日本人部隊》と呼ぶべきなのか？呼んでイイのか？
通州事件で虐殺をやらかした集団は、産経新聞によると、《中国人部隊》らしい。
中国人、といっても、どうやら、岡山県民や広島市民や長州人ではないらしい。
産経は、支那人を中国人と呼んでるのだ。
私は、通常、支那は支那、支那文明は支那文明、支那人は支那人、またはエスニシティ的には「漢民族」と呼ぶけれど、話がややこしくなるので、ここでは産経に習って支那を中国と呼ぶことにする。
で、通州事件の《中国人部隊》って、ナンだ？ 《中国軍》ではないのか？
《中国人部隊》と《中国軍》は同じなのか？違うのか？
おそらくエスニシティ的には中国人（漢民族または満州族）なんだろうが、軍事的には、政治的には、どこに所属した軍隊なのか？
中国国民党の中華民国か？ 《中国人部隊》は、蒋介石の指揮下にあったのか？
中国共産党の八路軍か？ 《中国人部隊》は、毛沢東の指揮下にあったのか？
通州事件の《中国人部隊》は、「冀東防共自治政府」に所属した保安隊なのだ。
冀東防共自治政府は、中国国民党でもなければ、中国共産党でもない。
無いどころか、双方に敵対していた政府である。
なにしろ「防共」である(笑)。「防共」の責任を共産党が取るのか？
産経新聞が報道する、冀東防共自治政府の保安隊がやった虐殺の責任を負うのは、ドコのダレなのか？
もし、仮に、アメリカ陸軍第442連隊戦闘団が不祥事を起こしたとする。
エスニシティ的には日本民族なんだから、その政治的責任は、アメリカではなく、大日本帝国政府、または、戦後の日本政府が負うのか？
たとえば、織田信長の比叡山焼き討ちは、エスニシティ的には織田信長は日本人なんだからという理由で、織田信長と敵対していた毛利家や武田家や上杉家も責任を負うのか？
エスニシティ的には、中国人（漢民族、満州族）、日本人、朝鮮人の混成だった。
もし、仮に、満州国軍が不祥事を起こしたとする。
エスニシティ的には中国人が多数派なんだから、満州国の責任は、中国国民党や中国共産党が負うのか？
アメリカ軍だけど、第442連隊戦闘団の奮闘は、日本人の誇り、日本民族の名誉なんだから、
冀東防共自治政府の犯罪は、中国人の汚点、（東南アジアやアメリカの華僑を含む）中国民族の不名誉ということになるのか？
いったい、通州事件の加害責任を取る「政治主体」はドコのダレになるのか？
歴史的責任は、大陸の中国人だけでなく、台湾人や香港人、エスニシティ的には漢民族であるシンガポール人や東南アジアやアメリカに住んでいる華僑も追うのか？
日本でご活躍の、石平さんも、金美齢さんも、黄文雄さんも、道義的責任を負うのか？
以上のように、あらゆる事例から、政治的責任、歴史的責任をエスニシティに負わせるのは矛盾がある。
じゃあ政治組織、統治組織の責任か？
戦前の朝鮮半島は日本の統治下にあった。朝鮮人の政府は存在しない。
ベルリンオリンピックのマラソンで金メダルを取った孫基禎は、日本代表であり、日の丸をつけていた。エスニシティ的には朝鮮民族だが、政治的には日本人である。ゆえに金メダルは日本のものだ。
逆に、日本統治下の朝鮮半島出身者が、海外で不祥事を引き起こした場合、対応するのも、責任を取るのも、戦前の日本の外務省である。
行為者のエスニシティが何であろうが、
アメリカ陸軍の軍人ならば、アメリカ政府の責任であり、日本政府の責任ではない。
戦前の朝鮮人ならば、戦前の日本政府の責任であり、朝鮮政府の責任ではない（というか、そもそも朝鮮政府が存在しない）。
よって、冀東防共自治政府の保安隊ならば、冀東防共自治政府の責任である。
南京事件は、と書くと、異論のある人がいそうなんで(笑)、じゃあ南京攻略戦は、大日本帝国陸軍のやったことだ。南京攻略戦の戦功も責任も大日本帝国陸軍、および大日本帝国政府にある。
まあ「日本政府は南京まで行くつもりはなかった。あれは支那派遣軍の暴走だった」という意見もあろうが(笑)、暴走だろうが独断専行だろうが下克上だろうが、近代国家である限り、日本の責任である。
イスラム国ＩＳＩＳの犯罪は、敵対しているシリアのアサド政権の責任にはならないし、同じく敵対しているアメリカが支援する現在のイラク政府の責任にはならないし、ましてや、今は滅亡したサダム・フセインの責任にはならない。
南京攻略戦は、《日本軍》がやったことで、支那派遣軍を《日本人部隊》とは、通常、呼ばない。《日本軍》なんだから、日本政府（大日本帝国）に責任がある。
通州事件は、《中国人部隊》がやったことで、冀東防共自治政府保安隊を《中国軍》とは、通常、呼ばない。なぜなら、歴史的に、当時の《中国軍》とは、中華民国の国民党軍を指すからだ。《中国軍》じゃないんだから、中国政府（中国国民党、中華民国、台湾）に責任はない。
さらに、通州事件の残虐行為をいくら批判しても、それは冀東防共自治政府の責任であって、中国共産党ならびに中華人民共和国の責任にはならない。逆に、「防共」の連中の犯罪なんだから、中国共産党の方が正しかったことになる(笑)。
もちろん、冀東防共自治政府の関係者は事件後、中国国民党に寝返った者が多数いる。
戦後の日本政府が、大日本帝国の戦争の責任をいろいろと取ったように、
中国国民党、中華民国、台湾が、冀東防共自治政府保安隊の犯罪の責任を取れ！、という意見がアリだろうが、それでも中国共産党の責任にするのは無理スジだろう。
しかし、そうなると、日本と台湾との友好関係はどうなるんだろうか(笑)？
さらに、そういうことを言い出せば、そもそも冀東防共自治政府そのものが、日本の肝煎りで作られた、日本に協力する自治政府であり、保安隊は日本帝国陸軍の支那駐屯軍が軍事教練して立ち上げた軍隊だ。
冀東防共自治政府を作ったのは戦前の日本政府だし、冀東防共自治政府の保安隊を作ったのは戦前の日本軍だ。
日本の家電製品が故障したら、日本の家電メーカーの責任である。
生徒が暴走して非道を働いたのなら、教えた先生に責任はない、なんてことにはならない。
通州事件の責任は、冀東防共自治政府の「製造責任」は、日本または日本人にある、というしかないんだが、日本の皆さんは通州事件の責任を追うのか？
新しい歴史教科書をつくる会の皆さんは、通州事件をユネスコ記憶遺産にして、南京事件への反撃なると、ホンキで思っているのだろうか？
#通州事件 被害者は日本人１００名朝鮮人１００名～新しい歴史教科書をつくる会は韓国と共闘すべき。 - 在日琉球人の王政復古日記
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