在日琉球人の王政復古日記

NATION OF LEQUIO

安保法~保守の賛成も、左翼の反対も、まったく無意味かも。トランプ大統領なら集団的自衛権の相手が消える(笑)。

核兵器は強姦も酔っ払い運転もしない(笑)~沖縄タイムスと琉球新報はトランプを支持すべき。 - 在日琉球人の王政復古日記

の続き。

 

「杞憂」という言葉がある。

 

古代支那、杞国の人が、天が落ちてこないかと、夜も眠れず食も細るほど憂いたことから、無用の心配を指して「杞憂」という。

 

現場の皆さんは大変だ。

 

<安保法施行>自衛官、覚悟と不安 任務拡大で増す危険 (毎日新聞) - Yahoo!ニュース

 集団的自衛権行使の根拠になる安全保障関連法が29日午前0時に施行され、戦後日本の平和主義が転換点を迎えた。「専守防衛」が旗印だった自衛隊に入隊した自衛官たちは、任務が拡大し、危険性も増すとみられる安保法施行に「覚悟」を語りつつ、いらだちや揺れる胸中も明かした。
(略)
 自衛隊の任務が拡大する懸念について、将官クラスの幹部はこう表現する。「選択肢が増える分、自衛隊はこれからまさに政治的に利用される。軍事的に不合理な場合、いかに政治に利用されないか。『やらない』ではなく『今はできない』こととその理由を説明できるか」
(略)

 だが、願いがある。「東日本大震災など災害派遣が評価され、最近は子どもたちの声援を受けるようになって誇らしい。安保法でも我々は任務を果たすだけだが、国民の支持がほしい」
 自衛隊はまだ1発も相手に向けて撃っていない。関西地方の別の30代隊員は「簡単に人を撃てない」と語りつつ「仲間を死なせられないから撃つ覚悟が自分にはある。だがその結果が国民の支持を得られるのか考えてしまう」と話した。

 

SEALDsさんも頑張ってます。

 

<安保法反対>高校生ら300人デモ…東京・渋谷 (毎日新聞) - Yahoo!ニュース

 安全保障関連法が29日に施行されるのを前に、安保法に反対する高校生ら約300人が27日、東京・渋谷周辺をデモ行進した。
 昨年6月に都内であった「若者憲法集会」に参加した高校生たちがツイッターフェイスブックなどで「平和な未来について語ろう」などと発信し、デモを呼び掛けた。「憲法守れ」「9条壊すな」と声を上げ「主権者は私たち」と記した横断幕やプラカードを掲げて街を歩いた。

 

しかし、自衛官も、SEALDsも、ちょっとまて。

 

「天」は本当に落ちてくるのか?

落ちてくるどころか、「天」が、どこか遠くへ逃げてしまう可能性はないか?

 

賛成も反対も、そもそも安保法は、集団的自衛権あっての話である。

安倍ちゃんの一存、日本一国では、自衛隊を出すも出さないも、何も決まらないし実行できない。

そして、集団的自衛権はアメリカあっての話だ。

もしもアメリカが「今回、自衛隊の出番はありません」といえば、仮に自衛隊を出したくても出せない。

つまり、アメリカ軍が日本やその周辺にいて、日米安保条約が機能していることが、全ての大前提なのである。

そして、その状況は、この70年間、天の如く半永久的に不動のもの、と日本国民も日本政府も思い込んできた。

 

しかし。

 

なんと、あろうことか、その「天=アメリカ」のほうから、集団的自衛権、どころか、在日在韓米軍撤退、どころか、日本も韓国も核武装してOKだよ、と言い出せば、日本の安全保障は、大東亜戦争敗戦以来70年ぶりに、根本から変わる。

横須賀から第7艦隊が消えれば、もはや安保法なんてチンケな話ではなく、日米安保条約も、日本国憲法も、いや日本国も、吹っ飛ぶのである。

 

<トランプ氏発言>日本政府内は困惑 話題作りか見極め (毎日新聞) - Yahoo!ニュース

 米大統領選の共和党候補指名争いで首位のドナルド・トランプ氏がニューヨーク・タイムズ紙のインタビューで、在日米軍撤退の可能性などに言及したことに対し、日本政府内から困惑の声が上がっている。トランプ氏の指名は現実味を帯びており、大統領選本選で米国の外交政策の根本が論点になる可能性もある。ただ、発言は話題作りとの見方もあり、政府は指名争いとトランプ氏の今後の言動を見極める構えだ。
 トランプ氏はインタビューで、米軍の駐留経費負担を大幅に削減しない場合に在日米軍を撤退させるとしたほか、日本の核兵器保有を容認する発言もした。外務省幹部は「コメントに値しない」と不快感をにじませる。一方で、「どういう発言をすれば取り上げられるか分かった上での言動ではないか」(政府高官)との見方もある。

 

ババ抜きとポーカーとブリッジと7並べでは、同じ「トランプ」ゲームでも、ルールも勝利条件もまったく変わる。

 

トランプさんは不動産屋だ。政府の仕事に付いたことは一度もない。

彼は、政治・外交・軍事を、ビジネスと同じだと思っている。

第7艦隊や日米安保を、リゾートホテルの買収と同じだと思っている。

ご本人は「あと100万ドル値下げしないと、このリゾートホテル買収から手を引くぞ」みたいな呑気な駆け引きで、鉄面皮の人殺し中国共産党に競り勝てる、オレはタフネゴシエーターだ、と思っている。

ビジネスに失敗しても破産で済むが、安全保障の失敗は100万ドルではなく何十万の人命を失う。

 

まあ、日本のネットにも「中国経済崩壊!韓国経済崩壊!・・・だから日本経済だけ大復活!」みたいな、上海株で損した日本人投資家が激怒しそうな(笑)イカサマ経済理論を信じている、戦争と経済の区別が付かない「ミニ・トランプ」がたくさんいるので、あんまり笑えないのであるが。

 

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もちろん、仮に、トランプが大統領になっても、米軍アジア撤退、日韓核武装、なんていう、太平洋の西半分の制海権を失いかねないムチャクチャは、アメリカ議会のリベラル民主党も保守共和党も絶対反対だし、なによりアメリカ軍が大激怒するから、トランプ政権の思い通りには行かない。

 

他の政策も、ホンキでやり出せば、ホワイトハウスの機能が停止する。そしてトランプ支持派の民衆が大騒ぎして、アメリカは大混乱になる。

トランプの政策が成功しない限り、トランプ主義の後継者は出てこないから、おそらく1期4年後、いや途中辞任で副大統領昇格もありうる、最長でも2期8年後には、アメリカの安全保障政策は元に戻る。

 

しかし、長期的なアメリカ覇権を考えれば、アメリカが20世紀のイギリスのように衰亡する可能性は十分ある。

そして、アメリカ民衆の中のポピュリズム=トランプ主義の火が完全に消えることはない。選挙のたびに、アメリカ政治に影響を与え続けるだろう。

 

(まとめ)2016年アメリカ大統領選挙~民主党VS共和党~ワシントンVSラジカルレフトVS宗教保守VSリバタリアンVSポピュリスト - 在日琉球人の王政復古日記

 

安保法は永遠ではない。保守にとっても、左翼にとっても、良い意味でも、悪い意味でも。

日米安保も、日本国憲法も、日本国すら、同じく永遠ではない。

トランプさんは、それを教えてくれただけでも存在価値があるのだ。

 

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