残念ながら、こういう馬鹿ストーカーはアイドル業界だけの話ではない。
プレゼント返され憤慨=逮捕の男、駅で待ち伏せ―警視庁 (時事通信) - Yahoo!ニュース
東京都小金井市のイベント会場でアイドルの冨田真由さん(20)がナイフで刺され重体となった事件で、傷害容疑で逮捕された岩埼友宏容疑者(27)が「冨田さんに以前プレゼントを渡したが、送り返され憤慨してやった」などと話していることが22日、警視庁小金井署への取材で分かった。
岩埼容疑者は「殺すつもりだった。ナイフは事前に用意した」と供述しているといい、同署は容疑を殺人未遂と銃刀法違反に切り替えて調べている。
同署によると、岩埼容疑者は「冨田さんにプレゼントの件を問いただしたが、あいまいな答えだったのでかっとなった」と話しているという。冨田さんのツイッターに同じような内容の書き込みが多数あり、小金井署は岩埼容疑者とみて特定を進めている。
また岩埼容疑者がJR武蔵小金井駅で会場に向かう冨田さんを待ち伏せしていたことも判明。事件の数分前、同駅周辺の防犯カメラに冨田さんの後ろを一定の距離を空けて歩く同容疑者が写っていた。
そして、女性ターゲットの男性ストーカーだけでなく、
男性ターゲットの女性ストーカーもいる。
こっちは、幸いにして人的被害がなかっただけで、構造は同じだ。
福山&吹石自宅侵入事件 逮捕の容疑者「ギターが好きで、福山さんのギターが見たかった」 (産経新聞) - Yahoo!ニュース
歌手で俳優の福山雅治さん(47)=が住む東京・渋谷のマンションにコンシェルジュの女が侵入した事件で、警視庁捜査3課は22日、住居侵入容疑で、東京都渋谷区南平台町、マンション管理会社パート従業員、宮本万里子容疑者(48)を逮捕したと発表した。「ギターが好きで、福山さんのギターが見たかった」などと容疑を認めている。
アイドルも、有名なAKB48みたいなランクから、中堅・弱小・無名グループ、事務所無しの地下アイドル、スマホ片手のネットアイドル、お尻まる出しのコスプレ女性まで、他人に自分の顔や肢体をさらす商売、さらしたい欲望を持つ女性にとって、ストーカーは悩みのタネだ。
アイドルを含む芸能界もターゲットになりやすいが、
人前商売、客商売には、どこでも、ストーカーという変質者・基地外が発生する。
AV女優や、ソープ嬢、風俗嬢などのセックス業界にも、ストーカー被害が山のようにある。
全裸から陰毛まで見せてくれるAV女優や、カネさえ払えばエッチできるプロの女性にすら、いったいこれ以上の何が望みなのか?不明だが、それでも、ストーカーはつく。
さらに、水商売のホステス、キャバ嬢さんもストーカー対策が商売上の必須である。
今回のような殺人事件は別にしても、刃傷沙汰も珍しくなく、警察のご厄介になる騒動なんて日常茶飯事だろう。
困るのは、芸能から風俗まで、こういうタイプの接客業が、構造上、ストーカーという変質者・基地外を誘発することだ。
アイドルファンから、風俗や水商売の客まで、ホンモノのストーカーは困るが、ストーカー一歩手前、ストーカー未満の「自分も相手もまだコントロール可能な状態の客」を、熱心なファンとか、お得意さんとか、なじみのお客とか呼んで、ゼニを吸い上げる主要な金蔓にするからだ。
もし、世の男性からストーカー気質が全く無くなったら、アイドル商売・水商売は成立しない。
別に、歌唱力が優れているわけでもない、ダンスがブロードウェイ並みでもない、芸事の才能が豊かとは言えない少女を、応援して、CDを買ったり、ライブチケットを買ったりするのは、
絶世の美女でもないし、なんだかんだ色仕掛けで、結局はバカ高い酒をオーダーさせるだけ、と知ってるのに、
直前の客や直後の客と同じ、流れ作業としておチンチンをナントカしてくれているだけ、と判っているのに、
大金を使って通いつめて指名するのは、
その時点で「制御できてるから安全なだけのストーカー」なのである。
もちろん、AKB48でも地下アイドルでも、ファンの大半は、自分の行為を「いい歳こいて、馬鹿だよなあ」と自嘲し、自分の行動も、アイドルの言動も、半笑いで受け止めて、楽しんでる人が大半だろうが、そういうライト層だけだと商売にはならないのも事実だ。
別にセックスだけの話ではない。
お笑いや映画や舞台やテレビなどの特別セックスを売り物にしていない芸能人にも、ストーカーが憑くし、発言に噛み付いたり、粘着したりする。
浦和レッズのサポーターも、阪神タイガースのトラキチも、自分には一銭の利益にもならない事に熱狂しているのは、経済合理性では説明できないわけで、勝てば狂ったように大喜びし、負けたら裏切られたと激怒し、口汚く罵り、モノを投げ、バスを囲む。海外のサッカーファンならスタジアムに放火する。
撮り鉄だの乗り鉄だの、鉄道会社と乗客への大迷惑をやらかす、鉄道ファンのマナー違反は有名だ。
これらの趣味も、やってることはアイドルや風俗嬢に付きまとうストーカーとあんまり変わらない。
恋愛感情、何かを好きになる、そういうホモ・サピエンスという類人猿のデフォルト機能が、この厄介ごとの基本にある。人間は人間だからストーカーになるのだから、完全駆除は不可能だ。
2500年前のインドの釈迦という社会不適応者(笑)がすでに指摘している。
愛別離苦(愛するモノとは必ず離れる時が来る)
怨憎会苦(怨み憎んでいるモノにも会わねばならない)
求不得苦(欲しいモノは手に入らない)
五蘊盛苦(人間の肉体も精神も思い通りに制御はできない)
この世は、欲望の地獄である。
釈迦の解決法は「解脱」つまり「人間なんか辞めてしまえ」ということだ。
まあ、解決法には違いないが(笑)、実行は難しい。
しかし2000年前のナザレのイエスの、ある意味、中途半端で説明不足な「愛」の説教よりは、本質を突いていると思う。
古今東西、人間は変わらない。だからストーカーは昔からいた。
江戸時代の芸能界である歌舞伎や、風俗でありアイドルだった吉原遊郭にも、厄介なストーカーがうじゃうじゃいた。
江戸の吉原でも、惚れた太夫が相手をしてくれない、大金をつぎ込んだ馴染みの花魁が他の男と乳繰り合っていた、恋慕のあまり狂乱した客が大暴れだ。
さあ、どうする。花街に巣食う男たちの出番である。
仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌 の人倫を捨てた「亡八/忘八」と自称した彼らは、遊女の監督者であり、世話役であり、雑用係りであり、吉原の自警団であり、非常時の安全保障戦力である。
相手の身分で罪も罰も変わる、民法も刑法も不完全な江戸時代、亡八者/忘八者は嫉妬に狂ったストーカーや厄介なクレーマーを、最初は言葉でなだめすかして、無理だと判れば「暴力」で黙らせたわけだ。
つまりはヤクザである。
現在だって、警察は民事不介入だ。
ストーカーに粘着されても、相談に乗ってくれるだけで、事実上何もしないし、できない。ナイフで刺されて、初めて刑法上の事件になって、やっと警察が介入するのである。
そんなの、困る。警察は何の助けにもならない。
だから「警察じゃないけど、見た目が怖くて、怒るともっと怖い人々」の需要が出てくる。
デリヘルだの風俗商売・セックス産業に、ヤクザや半分ヤクザな人たちが関わりあうのは、トラブルシューティングの対応を、警察がやってくれないからである。警察がやらないんだから、警察暴力の代行業者の出番になるわけだ。
暴対法ができる前、昭和の芸能界が、ヤクザと密接につながっていたのは、芸能商売上、不可避に発生するトラブルの解決に必要だったからだ。
昭和の昔だってストーカーはいた。カミソリ入りの手紙を送ったり、客席から硫酸を投げたり、自宅に侵入したり、刃物で斬りつけたり。
手続きの煩雑な警察を待ってられない、再犯防止のためにも、ストーカーに、世間の常識、芸能界のオキテを、【肉体的に】思い知らせる必要がある。
そういう場面で頼りになるのが、ケツ持ちのヤクザだったということだ。
昭和を代表する、日本一の大衆歌手・美空ひばりの後見役で親代わりだったのが、三代目山口組田岡親分だったのは、ちゃんと理由があることだったのだ。
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