在日琉球人の王政復古日記

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アッラーの子は笑い、世俗の父は泣く~バングラデシュ・ダッカ日本人虐殺テロ~コーラン試問される女章~旧約聖書申命記。

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息子は笑ってる。父は泣いている。

 

「全世界に謝罪」=苦悩する実行犯父―ダッカ襲撃テロ (時事通信) - Yahoo!ニュース

2016年7月5日

 「息子に代わって全世界に謝罪しなければならない」。
 バングラデシュダッカで起きた飲食店襲撃テロ事件で、射殺された実行犯6人のうちの1人の父親が米紙ニューヨーク・タイムズに対し、苦悩する胸の内を明かした。
 外資系企業幹部を務める父親に警察から電話があったのは、実行犯が射殺された翌日の3日。軍病院に収容された遺体が18歳の息子かどうか確認するよう要請する内容だった。
 「この状況でどうやって息子の葬式を行うことができようか。一体誰が来るというのか」と父親。

 

実行犯、20~28歳学生か=標的は「外国人と異教徒」―バングラ (時事通信) - Yahoo!ニュース

2016年7月3日

 また、実行犯は人質になったバングラデシュ人の男性店員に対し、ベンガル語で「心配するな。われわれは外国人と非イスラム教徒を殺しに来ただけだ」と話していた。一人ひとりにイスラム教の聖典コーランの一節を暗唱させ、できなければ殺害したという。
 この男性によれば、店には事件発生当時、店員22人が働いていた。うち12人は最も広い食事スペースに集められ、テーブルの下に頭を隠す格好で床に座らされた。2人は実行犯が店に乱入した際に逃亡し、残る8人はトイレに隠れた。
 男性は「『殺さないでくれ』と命乞いをする外国人客が、目の前で次々と殺害されていった」と証言。床に広がる犠牲者の血で着ていた服がぬれ、店内には血のにおいが充満していたと惨劇の様子を振り返った。

 

これが本来のイスラムだ。

別に、イスラムだけを批判しているのではない。

イスラムだけでなく、一神教アブラハムの宗教(ユダヤ教キリスト教イスラム)は、本来、こういう血生臭い宗教なのである。

 

<バングラテロ>イスラム教の名汚した…日本のムスリム怒り (毎日新聞) - Yahoo!ニュース

2016/07/04

 大阪市西淀川区で、イスラム教の戒律に基づくハラル料理を提供するレストランを経営しているパキスタン人、ユードゥス・ムハマド・ワシムさん(39)は「日本人も何人か亡くなったと聞き、とても悲しい。イスラムは幸福を追求する宗教だ。間違っても人を傷つけることを教えていない」と声を落とした。
(略)
 東京都渋谷区のモスク「東京ジャーミィ」の広報担当、下山茂さん(67)は「コーランイスラム教の聖典)は人殺しを禁じている。(中東情勢で)どれほど怒りがあったとしてもテロは絶対に間違っている」と厳しく批判した。一方で「ごくわずかなテロリストのせいで、99%以上の善良なイスラム教徒がテロリストのレッテルを貼られる」と心配した。武装集団は人質にコーランを暗唱させたとされ、トルコ人の男性会社員(46)は「間違った使い方だ。許せない」と声を震わせた。

 

テロを批判する日本のムスリムの皆さんは、誠に善良な人々だと思うが、

「宗教的に」善良なのではない。「世俗的に」善良なのである。

「誰であろうが人命は大切だ」というのは、

宗教から出てくる理屈ではなく、世俗から出てくる理屈なのだ。

 

イスラムは幸福を追求する宗教だ、というのは、重要な一言が足りない。

イスラムは【信者の】幸福を追求する宗教だ。

イスラム「異教徒の、不信心者の」幸福を追求する宗教だ、とはとても言えない。

 

聖典コーランに、かくいう一説があるそうな。 

 

アッラーは、宗教上のことであなたがたに戦いを仕掛けず、あなたがたを家から追放しなかった者たちに対して、あなたがたが親切を尽くし、公正に待遇することを禁じられない。実にアッラーは公正な者をお好みになられる。
クルアーン60:8・試問される女(アル・ムンタヒナ)章

 

ムスリムに危害を加えなかった友好的な異教徒ならば、たとえ異教徒といえども、親切に「してもよい」、公正に待遇「してもよい」、つまりは「殺さなくてもよい」。

全知全能のアッラーはそう仰っている。

しかし、この文章は、文法として、親切に「せよ」、公正に待遇「せよ」、つまりは「殺すな」、という命令ではない

親切に「してもよい」、公正に待遇「してもよい」、「殺さなくてもよい」、ということは、

親切に「しなくてもよい」、公正に待遇「しなくてもよい」、「殺してもよい」、という意味にもなる。

 

「(異教徒に対する友好を)禁じられない」

というアッラーの御言葉を、

「(異教徒に対する友好を)積極的に行え」

または「(異教徒に対する殺人を)禁じる」

と読むのは、世俗側の意訳というか、無理読み、ハッキリ言えば誤魔化しだ。

 

「異教徒とはいえ、何の罪もない人間を殺すなんて!」と怒るのは、世俗の価値観であって、イスラムの価値観でいえば、創造主アッラーを信じていない時点で、その人間は最低最悪の許されざる「罪人」なのだ。

「明日は野球大会なんで晴れますように」と夕日に向かってお願いしたり、

「お母さんの病気が良くなりますように」と道端のお地蔵さんに拝む姿は、

世俗から見れば微笑ましいが、イスラム的には、人間が一番やってはならない「偶像崇拝」という大罪に当たる。

イスラム国ならば、この子供も命をもってその罪を償うことになる。

 

どう言い訳しようが、慈悲深きアッラーは、異教徒に対して冷酷非情だ。

 

全知全能の唯一神・アラーはなんでこんな殺伐としたことをおっしゃるのか?

と言えば、不信心者が世俗から邪推(アッラーよ、お赦しを)すれば、

預言者ムハンマドがあまりに長生きし過ぎたのが原因だ。

 

ムハンマドは啓示を受けてから、かなり長生きし、その間に教団を樹立し、異教徒相手に戦争を繰り返した。闘いの日々、殺し合いの日々を生きるムハンマドの中に、最初はあったかもしれない異教徒への寛容の気持はどんどん摩滅していったのである。

 

対して、ライバルのキリスト教の神の子・ナザレのイエスは、人生が短かった。

活動を始めてわずか数年で十字架にかけられている。彼は戦争を指揮した経験なんか一度もなく、他人を殺す機会もなかった。

よって彼の物語=新約聖書は、活動期間があまりに短すぎて、殺人肯定・戦争奨励の言葉を叫ぶようなエピソード、チャンス、タイミングが無かっただけである。

 

エスは生涯があまりに短かったからこそ、愛を説くだけで済んだ。

ムハンマドは生涯があまりに長過ぎたため、異教徒との殺し合いを経験する。

 

ムハンマドとイエスのご本家・ユダヤ教旧約聖書となれば、ムハンマド一人の人生よりはるかに編纂期間が長いから、その記述は大量殺人のオンパレードである。

事例はいくらでもあげられるが、典型的な一節を。

 

旧約聖書申命記

20:10 一つの町へ進んで行って、それを攻めようとする時は、まず穏やかに降服することを勧めなければならない。
20:11 もしその町が穏やかに降服しようと答えて、門を開くならば、そこにいるすべての民に、みつぎを納めさせ、あなたに仕えさせなければならない。
20:12 もし穏やかに降服せず、戦おうとするならば、あなたはそれを攻めなければならない。
20:13 そしてあなたの神、主がそれをあなたの手にわたされる時、つるぎをもってそのうちの男をみな撃ち殺さなければならない。
20:14 ただし女、子供、家畜およびすべて町のうちにあるもの、すなわちぶんどり物は皆、戦利品として取ることができる。また敵からぶんどった物はあなたの神、主が賜わったものだから、あなたはそれを用いることができる。
20:15 遠く離れている町々、すなわちこれらの国々に属さない町々には、すべてこのようにしなければならない。
20:16 ただし、あなたの神、主が嗣業として与えられるこれらの民の町々では、息のある者をひとりも生かしておいてはならない。
20:17 すなわちヘテびと、アモリびと、カナンびと、ペリジびと、ヒビびと、エブスびとはみな滅ぼして、あなたの神、主が命じられたとおりにしなければならない。
20:18 これは彼らがその神々を拝んでおこなったすべての憎むべき事を、あなたがたに教えて、それを行わせ、あなたがたの神、主に罪を犯させることのないためである。

 

こんなサディストの妄言を読んで、そこに神を見出すユダヤ人は幸いなるかな。

 

もしも、神の御命令だとして、旧約聖書申命記を、この世で実行すれば、ユダヤ教徒とそれ以外の民族は、どっちかが全滅するまで、テロと戦争しかない。

そして現実のわれわれの歴史もそれに近いものだったのだ。

ユダヤ人の神の命令と、ナチスが実際にやったことは、気持ち悪いほどソックリである。

ユダヤ教聖典申命記」の表紙を、ヒトラーの「我が闘争」と書き換えても、われわれ偶像崇拝の有色人種からすれば、何の違和感もない。

 

21世紀バングラデシュの異教徒殺しと、旧約聖書申命記における異民族大量虐殺命令の間に、何か違いはあるだろうか? 全く同じではないか。

ご本家のユダヤ教が「これ」なんだから、そこから派生したキリスト教イスラムが、異教徒に優しいワケがないのである。 

 

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