在日琉球人の王政復古日記

NATION OF LEQUIO

オトナとは何か?~チャールズ・ブロンソン「荒野の七人」(1960)VS前川陽子「魔女っ子メグちゃん」(1974)


The Magnificent Seven Theme • Elmer Bernstein

 

傑作西部劇「荒野の七人」(1960年)。

 

日本映画史どころか世界映画史に残る、黒澤明の時代劇「七人の侍」(1954年)のリメイク作品。

 

平成の皆さんは、「荒野の七人」という名前すら知らないかもしれない。というか、黒澤の「七人の侍」すら見てない人が多そうだ。

シン・ゴジラ」も「君の名は。」もいいけれど、七人の侍」「荒野の七人」は見ないまま死ぬのは、もったいない。

ただし、オトコは、である。

差別ではなく(あ、差別か・笑)、女性の皆さんは、別に見なくていいと思う。

 

よくよく考えれば、映画というのは、非常にジェンダーな娯楽だと思う。

 

「ロッキー」「ゴッドファーザー」「仁義なき戦い」などが死ぬほど好きなオトコは掃いて捨てるほどいるが、これらに熱狂する女性には会ったことがない。

それはバイオレンスかどうかなんてことが原因なのではない。女性には、ナニがそんなに面白いのか?サッパリ解らないんだと思う。

いや、「ロッキー」や「ゴッドファーザー」がサッパリ解らない人を「女性」と呼ぶのである。そういう人は、たとえキンタマが付いていても女性なのだ。

反対に、女性は大好きで、オトコは足が向かない映画というのもあるが。

 

「荒野の七人」には、「マッチョ」の象徴ともいうべき男臭い映画スタア・チャールズ・ブロンソンも出てくる。

このブロンソンのセリフが、号泣必死なのだ。

 

無法者の野盗軍団に脅かされ、略奪され、這いつくばるしかなかった農民たちが、ついにガンマンを雇って抵抗する。

ブロンソンもその雇われガンマンの一人であり、銃をぶっ放して無法者を追い返したブロンソンは、今までやられ放題だった村の少年たちにはヒーローとして慕われる。

そして村の少年たちは「オジサンは勇敢だ。それに比べて、ミジメな毎日に甘んじてるお父さんたちは臆病者だ。」と愚痴る。

それを聞いたブロンソンは烈火のごとく怒り、少年のお尻をペンペンする。

そしてブロンソンは少年たちに、真のオトナとは誰なのか?を説教する。

 

二度とそんな口は聞くな! お前たちのお父さんは臆病者じゃない! 

お前たちは、オレが《銃を身に着けてる》から勇敢だと思ってるんだろ。

いいか、お前たちや、弟たちや、妹たちや、お母さんたちに対する《責任を身に着けている》お前たちのお父さんのほうが、ガンマンのオレなんかより、はるかに勇敢なんだ。

お父さんたちが背負ってる責任というやつは大きな岩のように重い。お父さんたちはその重荷を背負って墓場まで持って行くんだぞ。誰かに命じられたわけじゃない、お前たちを愛してるから背負い続けてるんだ。

とてもじゃないがオレにそんな勇気はない。

怒りや戦いや意地をガマンして、家族のために馬車馬のように黙々と働き続ける。これが本当の勇気なんだ。 

 


Charles Bronson - Magnificent Seven - Father's Responsibility

 

初めてこのシーンを見た時、私は、オトナの責任のあまりの重さを知り、恐怖のあまり座り小便でパンツを濡らしてしまった。

 

<滋賀・けんか死亡>「どっちが強いか」1対1の殴り合いに (毎日新聞) - Yahoo!ニュース

 ◇15歳少年死亡、男子高校生を逮捕
 滋賀県警彦根署は10日、同県彦根市の駐車場で8日夜に知人の男子高校生(16)とけんかをして顔などを殴られた同市のアルバイトの少年(15)が意識不明の重体となり、10日朝に死亡したと発表した。県警は男子高校生を傷害容疑で現行犯逮捕しており、傷害致死容疑に切り替え、詳しい事情を調べている。
 逮捕容疑は8日午後11時半ごろ、同市平田町の月極駐車場で少年の顔などを殴り、頭部打撲などのけがをさせたとしている。同署によると男子高校生は容疑を認めている。
 被害少年は居酒屋に勤務。男子高校生らが4、5人で店を訪れた後、勤務後の少年も加わって近くを歩く途中で口論になり、店から100メートルほど離れた駐車場で「どっちが強いか」などを巡り、けんかになったという。同署によると1対1の殴り合いをしたとみられる。

 

どっちが強いか?なんて理由で殴り合いを始めるなんて、本当のオトナならやらない。

そんなことは、無法者やガンマンと同じ、ガキ、お子ちゃま、コドモがやることだ。

そう。ユル・ブリンナーたち荒野の七人も、オトナになり切れない、「七人の子供」なのである。

チャールズ・ブロンソンは、「オレは責任から逃げてるガキだ」と判ってる、という意味では、かなりオトナに近いが、それでもオトナになるのが怖いのだ。

オトコがオトナになるのは、それくらい大変なのだ。

 

法VS人間~《決闘》は「暴力」ではない~ボンクラ小僧どもの「国家反逆クーデタ」。 - 在日琉球人の王政復古日記

 

黙々と居酒屋で働き続けてカネを稼ぐ(金額の多い少ないは関係ない)のが、本当に強いオトナだ。

 

人間のオスに生まれた者は、ガキである。そのままではオトナになれない。

時間が経過しても、ガキが「酒を飲むガキ」「セックスするガキ」「女性に対して偉そうに見栄を張るガキ」「ハゲ頭のガキ」「白髪頭のガキ」になるだけである。

ガキは、意識して、自覚して、覚悟を決めて、オトナになるしかない。

 

しかし、人間のメスは、生まれたときからガキではない。ガキの時代はない。

実は、作品はほとんど見てないんだが、この主題歌を聞いた瞬間、

 


魔女っ子メグちゃん OP [HD]

 

私は、ホモ・サピエンスというサルが抱える底知れぬ業の深さに震え上り、思わずその場で失禁してしまった。どうも、私はシモがゆるいようだ(馬鹿)。

 

♪ 子どもだなんて 思ったら 大間違いよ 女の子 ♪ 
♪ 二つの胸の ふくらみは なんでもできる 証拠なの ♪  

 

この、孔子の「論語」、ダーウィンの「種の起源」にも匹敵する、人類史の真実を暴いた恐怖のアニソンに対する、私からの「返歌」は

 

♪ オトナだなんて 思ったら 大間違いよ ボンクラ野郎 ♪ 
♪ 二つのマタの ふくらみは アレしかできない 証拠なの ♪  

  

となろうか。

 

女性にコドモの時代はない。

何歳であろうが「あること」に気づいた瞬間に、女性はオトナになれる。

 

対して、われわれボンクラ野郎は、意識して無理して努力を重ねないとオトナにはなれない。 

女性政治学者のワキにこだわるのは、オトナの証明ではない(馬鹿)。

給料袋を封を切らずに黙って女性に渡し続ける(死ぬまで!)覚悟を決めるまで、ガキはオトナではないのである。

 

男の中の男・オレたちのブロンソンも、真珠の涙を浮かべる魔女っ子メグちゃんには絶対に勝てない。

 

人類は、どこかの誰かから、呪われている存在である。

 

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