在日琉球人の王政復古日記

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電通鬱病過労死自殺~マラソン猫ひろしは月間500キロ地球1周走った~東京五輪銅メダル円谷幸吉は頸動脈を切った。

電通鬱病過労自殺~人間は、たった2か月で鬱病になる。たった3か月で自殺する。 - 在日琉球人の王政復古日記

の続き。

 

人間は、幸運と潜在力と意欲と環境が合致すれば、ここまでタフにもなれる。

 

猫ひろし「ロンドンがダメになってから地球1周分以上走りました」…祝!五輪出場インタ : スポーツ報知

2016年6月23日
 「仕事が不規則なので、深夜に皇居の周りを8周(1周約5キロ)。気付いたら深夜練習が朝練になってて。サブスリー(達成)の前は月間500キロ走ってました。仲間に誘われて正月から40キロ走とか。その辺りからマラソンへの考え方が変わってきましたね。今は月間1000キロ。ロンドンがダメになってから地球1周分以上、走りました。地球1周分走ったら、五輪に出られるんです(笑い)」

 

猫ひろしは、その資質と潜在力が、たまたま、マラソンと相性が良かった。

そして、偶然、彼はマラソンと出会った。

そして、幸いにも、彼もラソンが好きになった。

そして、環境にも関係者にも恵まれ、彼は才能を開花させた。

彼は、月間500キロ、1000キロと走り続けても、この長期間かつ長時間の労働にも、鬱病にならなかった。

 

しかし、スーパーアスリート・猫ひろしも、電通に放り込んだら3日と持つまい。

デスクワークなら、過労自殺した彼女よりはるかに弱かっただろう。

人間には個性があり、向き不向き、好き嫌い、そして残酷なことに、運不運があるのだ。

 

猫ひろしはまれにみる非常に幸運な男だ。

しかし安心はできない。人間には限界がある。

 

猫ひろしの大先輩に当たる、1964年東京オリンピック銅メダリスト・円谷幸吉は、金メダルを期待されたメキシコシティ五輪を前にして、才能もあり、好きでもあったはずのマラソンで、すっかりボロボロに擦り切れてしまっていた。

彼は、メキシコ五輪直前の冬、自ら頸動脈にカミソリを当てた。

 

遺書の全文(原文ママ
父上様母上様 三日とろろ美味しうございました。干し柿 もちも美味しうございました。
敏雄兄姉上様 おすし美味しうございました。
勝美兄姉上様 ブドウ酒 リンゴ美味しうございました。
巌兄姉上様 しそめし 南ばんづけ美味しうございました。
喜久造兄姉上様 ブドウ液 養命酒美味しうございました。又いつも洗濯ありがとうございました。
幸造兄姉上様 往復車に便乗さして戴き有難とうございました。モンゴいか美味しうございました。
正男兄姉上様お気を煩わして大変申し訳ありませんでした。
幸雄君、秀雄君、幹雄君、敏子ちゃん、ひで子ちゃん、
良介君、敬久君、みよ子ちゃん、ゆき江ちゃん、
光江ちゃん、彰君、芳幸君、恵子ちゃん、
幸栄君、裕ちゃん、キーちゃん、正嗣君、
立派な人になってください。
父上様母上様 幸吉は、もうすっかり疲れ切ってしまって走れません。
何卒 お許し下さい。
気が休まる事なく御苦労、御心配をお掛け致し申し訳ありません。
幸吉は父母上様の側で暮しとうございました。 

 

過労自殺した電通の彼女のtwitterと何が違うというのか?

 

たとえ好きで始めた才能のある分野でもこうなる。 

戦中生まれで陸上自衛官でオリンピック選手。

戦争を知り、飢餓を知り、貧困を知り、自衛隊で鍛えて、オリンピックで銅メダルを取った、あらゆる苦労を知っているスーパーマンですら、追い詰められればこうなる。

 

昭和の軍人ランナーも、平成の東大美女も、人間には限界がある。 

時代が違うだの、最近の若い者はだの、そういうイカサマ言論がインチキだというのがよくわかる。

 

 

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