在日琉球人の王政復古日記

NATION OF LEQUIO

亜細亜の悲しみ~イケメン(ブルース・リー)VS珍獣(日本・ピコ太郎、韓国・江南スタイル、その他大勢)

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ピコ太郎「PPAP」(日本)

 

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PSY「江南スタイル」(韓国)

 

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アルシャッド・カーン「チャイ(ミルクティー)」パキスタン

 

ピコ太郎「PPAP」が米ビルボード77位 松田聖子以来26年ぶりの日本人トップ100入り (産経新聞) - Yahoo!ニュース

2016.10.20
日本のタレント、古坂大魔王さんがプロデュースしているとされる「ピコ太郎」の「ペンパイナッポーアッポーペン(PPAP)」が19日付の全米ビルボード・ソング・チャートで77位に入った。日本人のトップ100入りは、1990年に歌手の松田聖子さんが54位に入って以来、26年ぶり。 

 

全文表示 | 「PPAP」、カンナムスタイルの再来 謎の中年「ピコ太郎」世界を席巻! : J-CASTニュース

2016/10/7
世界中で過熱する「PPAP」ブームについて、海外では韓国人歌手・PSYさんの再来だと評する声も相次いでいる。PSYさんが2012年に発表した「江南スタイル」は、今回と同じようにYouTube上で話題を集めたことをきっかけに世界的ヒットに繋がった楽曲として知られる。 

 

パキスタンのチャイ売り青年、世界中で「イケメン」と話題に 社会問題にも 写真5枚 国際ニュース:AFPBB News

2016年10月25日
パキスタンの首都イスラマバード(Islamabad)で、チャイ(スパイス入りのミルクティー)売りとして働くアルシャッド・カーン(Arshad Khan)さん(18)は、インターネットに投稿された1枚の写真によって人生が一転した──。
 ブルーグリーンの瞳を持つカーンさんの写真は、パキスタンだけでなく隣国インドや海外にも拡散したが、後に階級や性的対象化の問題、パキスタンにおけるパシュトゥン(Pashtun)人の立場についてまで熱い論争を引き起こすこととなった。
「ほんとうに驚いた…自分がハンサムだってことには気づいていたけど、お金がないと何もできない(から)」とカーンさんはAFPの取材に語った。だが、写真の件がきっかけで「考え方が変わった」という。
 画像共有サービス「インスタグラム(Instagram)」に投稿された写真には、イスラマバードの市場でお茶を提供するカーンさんの姿が捉えられていた。写真のカーンさんは、ブルーグリーンの瞳でカメラのレンズをごく自然に見つめている。
 14日の写真投稿から数日後、この若く、ハンサムなチャイワラ(チャイを売る人)を一目見ようと、大勢の人々が市場に殺到した。
 しかし、カーンさんの写真がもたらした興奮は、女性の権利獲得を求める闘いが長きにわたり続いているパキスタンで、貧しい青年を観賞対象とすることの是非を問う激しい論争へと次第に変わっていった。

 

世界には、世界(=欧米)の女性から、セクシー、イケメンといわれる男性はたくさんいる。

アングロサクソン、ラテン、スラブなど白人はもちろん、黒人もたくさんいる。ヒスパニックもいる。混血もいる。

そして、イスラム圏にもイケメンがいるようだ。

 

でも、これらの「美」って、パキスタンのイケメンもそうだが、どこまで行っても、「欧米白人」基準だわな。

欧米白人にどれだけ近いか、または、欧米スタンダードからの「エキゾチックなバリエーション」か。

 

しかし、東アジア、漢民族とその周辺(もちろん日本も琉球も韓国もはいる)の黄色人種男性で、世界(=欧米)の女性からセクシーだのハンサムだの騒がれた男性って、いまだかつて、いただろうか?

 

たしかに、日本のピコ太郎も、韓国のPSYも、世界(=欧米)で人気者になった。

しかし、世界(=欧米)の女性から、セクシー、と言われたわけじゃない。

誤解を恐れず言えば、ピコ太郎やPSYは「珍獣」としての人気である。

 

彼らだけでなく、今まで、東アジア黄色人種から世界へ出て行った人気者は、ほとんど全部、珍獣だったのではないか? 

イケメンで勝負して世界で勝った東アジアの男性っていただろうか?

セクシーから、カッコイイまで範囲を広げても、私の狭い視野からは、世界(=欧米)から「男としてカッコイイ」と評価されたのは、東アジア黄色人種、約15億人の内、古今東西ブルース・リー」くらいしか思いつかない。

 

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後継者であるジャッキー・チェンですら、セクシーというよりは、コミカルなのである。

逆に「ブルース・リー」という東アジアが誇りうる不出世な歴史的アイコンの存在は、現在でも、あまりに過小評価され過ぎである。

 

もちろん、世界(=欧米)から、カワイイと言われた東アジア女性はいる。

PUFFYやBABYMETALやきゃりーぱみゅぱみゅは、世界(=欧米)から、カワイイと評価されている。

しかしカワイイというのも、セクシーよりは、「珍獣」に近い好感度である。

 

欧米白人でもないのに、黒人もイスラムも東アジアすら、美のヒエラルキーは白人基準。

これが、まあ、これだけではないが、「近代」という時代の暴力性である。