在日琉球人の王政復古日記

NATION OF LEQUIO

大分冒険小学5年生VS北九州モノレールのボンクラ小僧~花魁ヤンキー成人式VS佐賀少年刑務所成人式

<大分・3人不明>「冒険したかった」自宅近くの公園で発見 (毎日新聞) - Yahoo!ニュース

2017/01/14

13日に行方不明になっていた大分市光吉の小学5年生の男児3人(いずれも11歳)は、14日朝に無事発見された。けがはなかった。
 大分県警によると、3人は小学校の同級生で、リュックサックに着替えや水筒、寝袋などを持ち、うち1人の自宅近くの公園で一夜を明かした。3人は「冒険したかった」などと話しているという。
 13日に外出して夜になっても帰宅せず、うち1人の母親が110番した。14日午前8時半ごろ、捜索していた保護者が公園で発見した。

 

中学生、ホーム下にいたずら飛び降り 北九州モノレール (朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース

2017/01/14

 北九州市小倉北区北九州モノレール平和通駅で13日午後6時過ぎ、男子中学生が駅構内のホーム下に飛び降りて歩いているのを駅員が発見した。運行する北九州高速鉄道は、走行中のモノレールを全て緊急停止して送電を止め、安全を確認した後、同15分から運行を再開した。けが人はいなかった。上下線計7本が最大8分遅れ、約400人に影響した。
 同社によると、男子中学生はいたずらで飛び降りたと話しているという。同社は「レール(軌道)の側面には電気が通っており、感電することもある。非常に危険なので絶対に飛び降りないでほしい」としている。

 

同じ九州といっても、隣の県といっても、かなり離れているから、気質は違う風土なんだろうけど、この2つの事件というか騒動の違いって何なのだろう?

 

同じ未成年のお騒がせである。どっちも迷惑行為なんだが、

しかし、大分冒険少年には「微笑ましさ」「情状酌量の余地」を感じる人が多いのではないか?

対して、北九州ボンクラ中坊には「腹立たしさ」「名前も顔も公開して徹底的に罰しろ!」という憎悪を持つ人が多いのではないか?

 

でも、その違いって、何なのか? 

「小学生」と「中学生」の違いか?

「家族限定の迷惑」と「他人・公共への迷惑」の違いか?

 「ガキのガキっぽい行為」と「ガキのくせにオトナの真似(喫煙)」の違いか?

 

なんとなくだが、微笑ましい大分冒険少年たちは、そのまま成長したら、気持ちのイイ若い衆なりそうな気もする。

しかし、同じくらいの確率で、喫煙ボンクラ中坊に化ける可能性も大いにある。

 

「分かれ道」はどこに「ある」のだろう? 正直、私には判らない。

 

そして、なんといっても北九州である(笑)。

喫煙ボンクラ中坊は、数年後は、ほぼ確実に、こんな感じで、華々しく「デビュー」するだろうと思われる。

 

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昔、石炭。今、成人式~花魁とヤンキーは北九州に残された最後の希望。 - 在日琉球人の王政復古日記

 

花魁&ヤンキー成人式こそ地元のハロウィンである~自分で自分の首を絞めてナニが地方創生(笑)? - 在日琉球人の王政復古日記

 

しかし、いくらボンクラでも、シャレでは済まないことをしでかせば、こっちである。

 

佐賀少年刑務所で成人式 更生誓い二十歳の門出 (佐賀新聞) - Yahoo!ニュース

2017/01/15

 佐賀少年刑務所佐賀市新生町)で13日、一足遅れて成人式があった。保護者も同級生もいない場所で、二十歳(はたち)の門出を迎えた5人の受刑者。寂しさや後悔が去来する中、更生を誓う春がある。
 「過去の未熟な考えを深く反省し、社会の一員として立派に立ち直るよう努力します」
 刑務所の一室に設けられた会場で、新成人代表が誓いの言葉を読み上げた。この日のために貸し与えられたスーツを着た受刑者が、緊張した表情を崩すことはない。厳粛な式が終わり、関係者が退出するとその場で、刑務所では普段着にあたる作業服に着替えた。
 佐賀少年刑務所では第2、第4金曜日を、刑務作業を控えて更生教育に集中する「矯正指導の日」と定めている。今年の成人式は、9日の成人の日に最も近い指導日に執り行われた。
 式には、来賓と職員合わせて約10人が出席した。矯正施設の少年院では保護者が出席するケースもあるが、「あくまで刑罰の執行中であり、保護処分の少年とは厳格に分かれる」と幹部職員は説明する。水元伸一所長は訓示で激励した。「成人すれば責任は大きくなる。過去の過ちと真摯(しんし)に向き合い、更生して社会復帰を果たすことが今のあなたたちの責任になる」
 全国に7カ所ある少年刑務所は、主に26歳未満の男性受刑者を収容している。少年事件で刑事処分が必要と判断された未成年もいる。佐賀では全受刑者(13日現在429人)のうち未成年は1%未満で、毎年3人前後が成人式を迎える。
 取材に応じた服役7カ月目の男性は「外で成人式を迎え、両親に晴れの姿を見せたかった」と悔やむ。待ってくれている家族のためにも、再出発を期す。
 別の男性は17歳の時、命を奪う罪を犯し、あがなう日々を送る。「出所できたら、人の役に立つことをしたい。社会の目は厳しいだろうけれど、更生できなければ多くの人を裏切ることになる。二度とつらい思いをさせられない」。言葉に力を込めた。

 

こっちも、同じ九州の佐賀県

同じ九州だが、同じ成人式だが、同じ青春だが、天と地の違いがある。

 

でも、この佐賀の服役囚だって、小学校時代は公園で一夜を過ごす大冒険に旅立っていたかもしれない。

 

大分のボンクラ小僧と、北九州のボンクラ小僧と、少年刑務所のボンクラ小僧。 

「分かれ道」はどこに「あった」のだろう? 正直、私には判らない。