「カバンに子どもが…」 女子高生、新生児を遺棄容疑:朝日新聞デジタル
2017年5月18日
新生児の遺体を遺棄したとして、愛知県警は18日、名古屋市緑区の高校2年生の女子生徒(16)を死体遺棄の疑いで逮捕したと発表した。女子生徒は容疑を認め、新生児について「自宅で出産した」などと話しているという。
緑署によると、女子生徒は5月10日ごろ、新生児(女児)の遺体を自宅に隠した疑いがある。
女子生徒は17日夜に1人で署を訪れ、「妊娠しているかもしれない」などと相談。持参したカバンに「子どもが入っている」などと話したことから発覚した。署は新生児が死亡した経緯も調べる。
「人殺し!」「無責任!」「馬鹿なムスメだ!」「何でこんなヒドイことができるんだ?」と怒れる人は幸いなるかな。
貴方は能天気なほど幸せな環境に生きて来られた果報者だ。神仏に感謝せねば。
同時に、
他人の残酷な人生への想像力を欠いた鈍感な俗物でもある。悪魔に感謝せねば。
この末法の濁世には、この「母」と同じような立場に追い込まれている女性はたくさんいるだろう。
この女性と、まだ「この女性にならずに済んでいる」女性たちとの違いは、
我が子の死を、傍観してしまったか、傍観できなかったか、の違いだけである。
「それが大きな違いなんだよ!」とおっしゃるキレイゴトも十分に判るが、それは紙一重の差である。
状況が何か一つ違っていただけで、
たとえば、女性の心身を心配してくれる、親族・知人・友人が一人いたら、
たとえば、彼女に中出しした外道がもう少しマトモだったら、
全く違う結末もありえただろう。
世の中の女性には、行動半径の範囲内にロクなオスが見つからない人生だってありうる。そんな人生でも彼女たちは生きていく。
日本のお白州では、出産した嬰児を殺せば罪になる。しかし中絶は罪にならない。
日本の法では、子宮から出た後は「殺人」、子宮から出る前は「医療」、である。
嬰児殺しが、年間何名かは知らないし、
中絶が、年間何件かは知らない(こっちは名ではなく件である)。
交通事故死者数、年間約6,000人であるそうな。
自殺者数、年間約32,000人であるそうな。
(当事者と家族と友人以外の)世間では、交通事故死者への関心より、自殺死者への同情より、今回のような子供殺しへの興味の方が大きい。
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人間の命には【軽重】があるのだろう。
もちろん人殺しは人殺しである。この「母」のやったことは殺人である。
殺人は罪であり、罪には罰がある。
地上の世俗の裁きは知らないが、もしも、この私が閻魔大王ならば、
この「母」の罪業への処罰は、
まず、赤ちゃんポストなどの母無き赤ん坊たちを収容する施設へ出向き、
我が子に吸われずおそらくパンパンに張っているであろう両の乳房をもて、
可能な限り、多くの赤ん坊へ授乳を施す、「授乳之刑」に処す。
刑期は、乳房が空っぽになって、母乳が出なくなるまで、とする。
どこの誰とも判らない他人の赤子のがんぜない寝顔を見ながら、実の子にはついに与えられなかった乳を含ませ続けるのだ。
「おいおい、そんな些細なことが殺人という大罪の償いになるのか?懲役か死刑だ!」とおっしゃられる方もいるだろうが、
人殺しという罪を償える罰など、この地上のどこにも無いのである。
一方、殺された「子」の「父」は、自分の「妻」が肉体的にも法律的にも責め苦を負うのを横目で見ながら、自分の射精がすべての悲劇の始まりのクセに、何の罪も背負わず、何の罰も受けず、のうのうと生き延びていくのだ。
世俗の法は、この外道を裁けない。
地上のニセ閻魔たる私にも、この鬼畜を縛る縄目を持たない。
この中出し無責任外道の処罰は、何十年か後に、地下に鎮座するホンモノの閻魔大王にお任せするしかない。
この外道には、その土壇場で、生まれてきたこと、そして「やったこと」いや「やらなかったこと」を灼熱の血の池地獄でとことん後悔してもらおう。
われわれの住む下界では、自由も大切だし、平等も大事だし、復讐・応報もおそらく無くならないだろうが、「寛容」こそが、人間にとって最も重要な徳目だと思っている。
しかし、人間が下せるのは「寛容」が限界である。
ただし、神仏は「寛容」を超えた、広大無比な「慈悲」を万物にくだされる。
もちろん人殺しに「寛容」はありえない。
が、人殺し、にも、にこそ、「慈悲」はありうる、と私は考える。
じゃなかったら、神仏の存在する意味はない。
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