おいらはドラマー、ヤクザなドラマー、おいらが怒れば嵐を呼ぶぜ!
~
日野の野郎、かかって来い!
最初は罵声だ、ほらスティック、おっと髪の毛、
ちきしょうやりやがったな、倍にして返すぜ!
右ビンタだ、左ビンタだ、右ビンタだ、左ビンタだ!
えーい面倒だ、これで新聞ネタだ!
日野皓正を本気にさせた「嵐を呼ぶ小僧」。
石原裕次郎記念館「感謝」きょう26年の歴史に幕 (日刊スポーツ) - Yahoo!ニュース
2017/8/31(木)
北海道小樽市にある「石原裕次郎記念館」が今日31日に26年間の歴史に幕を下ろす。閉館前日の30日、札幌市内で舘ひろし(67)神田正輝(66)がトークショーを行い、渡哲也(75)は映像メッセージを寄せた。裕次郎夫人で石原プロモーション会長のまき子さんは記念館を訪れ、打ち合わせなどを行った。
とうとう、リアルタイム裕次郎ファンは、北海道までの遠出の旅行が、肉体的に無理なご年齢か(笑)?
日活映画石原裕次郎列伝~一輪の花・芦川いづみVS大輪の華・浅丘ルリ子~昔の創価学会員って日活が好きだったんじゃないかな? - 在日琉球人の王政復古日記
日活「嵐を呼ぶ男」(1957年)。石原裕次郎主演。黄金時代の代表作。
半世紀、どころか、60年前か(笑)。
というより、たった12年前は、大東亜戦争だ(笑)。
「生れる前の、物覚えがつく前の、古い邦画が好物」なんていう酔狂な趣味でない限り、どうせ95%の皆さんは、観たことも、聞いたことも、そもそも興味すら無いだろうが(笑)、
平成の皆さんでも「へえ」と思うトリビアとしては、途中で出てくるキンキラビキニで踊ってる女優さんが、「必殺」シリーズ・中村主水(藤田まこと)の奥さん「りつ」役の白木マリ(白木万理)の若きお姿だ。
「必殺」からは想像もつかないが(笑)、日活時代の白木マリは、お色気担当の「ヴァンプ女優」だったのだ。今でいうグラドル的存在である。日活の壇蜜だ(ちょっと違うか)。
終戦からたった12年。当時の栄養事情では、彼女のメリハリのないボディでも十分グラマラスという扱いだったのである。
しかし、今回は白木マリが本題ではない。
世界的ジャズ・トランペット奏者、日野皓正が男子中学生をビンタする驚愕動画 (デイリー新潮) - Yahoo!ニュース
2017/8/30(水)
日野氏はドラマーの背後に回り込むと、スティックを取り上げる。ジャズのエンターテインメント性は高い。何より演奏を楽しんでいた観客が、これから暴行事件が起きるとは予想できるはずもない。何か面白いハプニングが起きていると誤解し、笑い声が上がるのが極めてリアルだ。
スティックを日野氏は放り投げるが、ドラマーが手で叩き続け、観客の誤解も解けない。再び笑い声が起きるが、日野氏がドラマーの髪の毛を鷲摑みにしたあたりから、シアター中を困惑が急速に広がっていく。
ドラマーの顔のあたりで、日野氏の手が2回ほど動く。ビンタをしているとしか思えない。更にドラマーに向かって「なんだ、その顔は!」と罵倒するに至って、演奏中であるにもかかわらず、世界的ジャズミュージシャンが観客の目の前で中学生に暴力をふるうという異常な状況を記録した動画だと分かるのだ。
事件の情報が乏しく、全貌も真相も判らないし、知らない。
よって、「予断と偏見」でしか語れないが、
脅迫する無法警官VS万引き強要の悪ガキ~予断と偏見、近代の損得勘定、前近代=土人=百姓の正義感情。 - 在日琉球人の王政復古日記
2017年8月31日現在、私の第一印象は、
「子供相手に暴力をふるった日野皓正が悪い」ではない。
「自分勝手な演奏でみんなに迷惑をかけたガキが悪い」でもない。
なんだかさー、「日野皓正が悪い」派も、「ガキが悪い」派も、おんなじ。
どっちかを、誰かを、自分以外を(笑)、「悪者」にしないと終わらないのか?
騒動には、責任を背負ってくれる「悪者」が絶対に必要なのかね?
どっちも悪くない、「悪者」はいない、でもいいじゃん。
「日野皓正が悪い」派の、事情を問わず暴力絶対反対!もリベラル臭くて気持ち悪い。日野皓正が教育者ならば批判は当然だが、ミュージシャンでしょ? カタギのルールからは外れたヤクザな世界で生きてきた人ではないか。教育者の資質が無くても当たり前だろう。
「ガキが悪い」派の、何かあったら、とにかくガキが悪い!という世代間憎悪はもっと気持ち悪い、というか、みっともない。異なる世代を目の敵にするようになったら、人間としてオシマイである。
もちろん、性格のネジ曲がった少年なのかもしれない。単なる悪ふざけだったのかもしれない。みんなへの嫌がらせだったのかもしれない。
しかし観衆が見ている舞台の上で、こんな暴走ができる度胸は、ある意味大したもんだ。凡庸なガキには難しいだろう。
しかも、あの天下の日野皓正に怒られ、スティックを取り上げられたのに、まだ、素手でドラムを叩こうとしたのだ。しかも演奏を止める日野皓正を睨みつけたらしい。
恐いもんナシで反抗心マル出しの野獣みたいな小僧だともいえるが、
「オレのジャズを止めんな!おっさん!」
とばかりに、ジャズの魔性に身も心を憑りつかれて、自分の意思ではどうにも両手が止まらなかった、という少々カッコ良すぎる(笑)解釈も可能だ。
スティック取られたら、両手で叩け。日野が怒れば、メンチ切れ。
音の出るもの、ナンでも好きで、客のざわめき、聞きながら、
アイヤー、アイヤー、東京~世田谷~太子堂~♪
まるで北島三郎「風雪流れ旅」の世界である(笑)。
単なるパッパラパーの可能性が大きいが、万分の一の確率かもしれないが、
このボンクラ小僧、将来、ジャズの大物になるかもしれない、
ような気もする。もちろん保証はない。というかジャズ知らないし(馬鹿)。
後追い報道で、この感想はひっくり返る可能性はあるけれど、今のところは、ポジティブに見ておきたい。