在日琉球人の王政復古日記

NATION OF LEQUIO

#小池百合子 不出馬ならば #希望の党 崩壊危機、都政迷走。安倍自民圧勝。#立憲民主党 はリベラル世論調査。

希望の党公約「12のゼロ」読むと実現不可能な公約を掲げて政権取った旧民主党を思い出す

■「希望への道」しるべ 12のゼロ
(1)原発ゼロ
(2)隠ぺいゼロ
(3)企業団体献金ゼロ
(4)待機児童ゼロ
(5)受動喫煙ゼロ
(6)満員電車ゼロ
(7)ペット殺処分ゼロ
(8)フードロスゼロ
(9)ブラック企業ゼロ
(10)花粉症ゼロ
(11)移動困難者ゼロ
(12)電柱ゼロ

 

この公約が「小池百合子そのもの」である。

 

感動するくらい、スゴイ公約だ。

何より、小池さんご本人こそが、この公約を、全く信じてない、本気でやる気がない、そもそも興味もない、という真実が、見ただけでビンビン判ってしまう、というのがスゴイ。

 

この公約リストに「糖質プリン体ゼロ」「恋愛経験ゼロ」「敷金ゼロ礼金ゼロ」が挟まっていても、誰も驚かない。というか、誰もマジメに読まないから気が付かない。

 

在特会の文章には、内容に賛否はあっても、彼らの信念は見える。

朝鮮総連の文章にも、内容に賛否はあっても、彼らの信念は見える。

 

しかし、情熱のカケラもない、誠意のカケラもない、魂のカケラもない、まるで高田純次の芸風みたいな、無責任で虚無に満ちた文章がこの世には存在する。

 

党首も、立候補者も、支持者も、誰もホンキだと思ってない政党公約。

ポピュリズムの典型例として、教科書に乗せていいレベルである。

  

小池百合子は、カンが鋭い、決断力がある、優れた勝負師だと思う。

しかし、緻密に政策を組み立てる、能力というより、意欲が全くない(笑)。

 

ギャンブルには強い。一攫千金だ。

しかし、コツコツ作業して一軒の家を建てる大工さんや、額に汗かいて売り上げを積み上げる営業マンの資質はない。

 

要は一匹狼なのだ。

 

希望の党を見ている限り、神輿の上で踊るのは得意だが、担いでくれる子分の面倒を見る「親分肌」は極めて欠如している。

討ち死にした子分の死屍累々を見て、「あら、こんなところで、誰かがたくさん死んでるわ。いったい、なにがあったんでしょ? お気の毒ねー」とハンカチで口元を抑えながら通り過ぎることができる女性だ(笑)。

 

今になって振り返ると、「小池旋風」は真夏の夜の夢だったのではないか?

なんで、どうして、何を根拠に、小池百合子という、それまで党首になったこともない、派閥の長の経験もない、資金力もない、実績もない、強固な支持基盤もない、知名度だけの単なる陣笠代議士、公明党の協力で勝っただけの都知事に、政権交代できる可能性がある、政治構造を変えられるパワーがあると、敵も、味方も、みんなで、カン違いしたのだろう?

 

もちろん、選挙は何があるかわからない。予想は常に裏切られる。

とはいうものの、現時点の状況では、希望の党はかなり危ないと思う。

 

たとえ、驚天動地10月10日小池サプライズ出馬があったとしても、瞬間的に支持率は上がるかもしれないし、親分出馬に希望の党が奮起して善戦するかもしれないが、それでも野党第一党を獲得できるのがせいぜいで、政権交代なんかもう無理だろう。

希望の党100議席!なんて、とても計算できない。

 

予定通り、小池不出馬ならば、希望の党は苦戦必至だ。

安倍ちゃんに飽きてきた保守派も、あんないい加減な公約を見せられたら、今まで通り自民党に入れる。

リベラル派は、すでに「ぼくらの立憲民主党」があるから(笑)、わざわざ右旋回の希望の党に入れる義理はない。

このままでは、民進党の議席数を下回る大敗北の可能性もある。

 

安倍自民党は、そもそも定数削減もあるし、なにより前回勝ち過ぎなんで、反動で議席は減るだろう。しかし小選挙区のライバル・希望の党が「これ」では、大幅減は考えにくい。

安倍自民党の不安要素は「消費税」くらいだ。

逆に、北朝鮮が何かやればやるたびに、比例して議席は戻ってくる。

なんとも面白くない話だが、何も変わらない。自公安定多数。安倍政権継続。

 

ぶっちゃけた話、希望の党ヌキで、蓮舫民進党のまま、前原民進党のまま、離党者ナシで、まとまって共産党と全ての選挙区で野党共闘したパターンの方が、民進党の議席は増え、自民党は苦戦した可能性が高かった。

野党共闘大前提の前原民進党ならば、政権交代は無理でも、自民議席大幅減で、解散を決断した安倍ちゃんの責任問題が浮上して、自公政権のまんまでも、安倍内閣だけは終わったかもしれない。

 

打倒安倍ちゃん!という意味では、前原さんの新進党解散ギャンブルはチョンボだったかもしれない。

とはいっても、個人的には、民進党を売り飛ばした前原さんの心情は痛いほど判る。

だって、たとえ民進党が民進党のままで頑張って、多少議席を回復したとしても、その先に政権交代は見えるのか?・・・先行きは暗かった。

 

しかし、民進党がダメだとしても、魂を売るメフィストフェレスが小池さんで良かったのか?、今となっては少々疑問だ。

 

安倍ちゃんは、味方に、子分に、足を引っ張られている。稲田朋美防衛大臣にしても、モリカケ問題にしても、仲良しお友達の不始末で、火傷する。

しかし、安倍ちゃんの美徳なのだが、お友達を見捨てない。面倒見が良いのである。

稲田さんの場合は、面倒を見過ぎて、無理して守り過ぎて、逆に稲田さんの傷口を大きく広げて致命傷にしてしまった面があるのだが(笑)、それでも友情に厚いのだ。

こういう親分気質の政治家は、味方を増やすし、子分も、マヌケな失敗はしても(笑)、打算では裏切らない。

 

しかし、小池さんは安倍ちゃんと異なるタイプだ。子分を守らない。

なんだか歌舞伎町の売れないホストみたいなヘアスタイル(笑)の都議会「ファーストペンギン」が土壇場で裏切ったのが象徴的だ。安倍ちゃんには裏切る子分は出てこない。

というより、小池さんには「子分」がいない。全員「道具」「駒」なのだ。

スポークスマンの若狭とかいう人も、小池さんとの間に信頼関係があるようにはとても見えない。お互いにお互いを利用しようと思ってるだけだ。若狭とかいう人も、いずれ、小池さんに見捨てられるか、小池さんを裏切るだろう。

 

じゃあ、前原さんはどうしたらよかったのか? 小池さんではなく、橋下さんに売るべきだった??、となれば、こっちも二の足を踏む(笑)。

橋下さんは小池さんほどひどくはないが、別の意味では小池さん以上にエグイ(笑)。彼も安倍ちゃんタイプではない。

 

小池さんは、自分で希望の党を作っておいて、細野さんや前原さんに民進党を潰させて、未知の領域に飛び込ませておいて、自分は都庁から出てこない。

このままでは、細野さん、前原さんは見殺しである。

希望の党は、選挙互助会だから、敗北すれば、党を維持できない。総選挙後、いきなり離党者続出で崩壊する可能性もある。

何とか当選したが、希望の党(というか小池さんの人情の無さ)に失望した議員さんは、岡田さん・野田さん・江田さんたち元民進党無所属グループに復帰する可能性がある。

 

もちろん、希望の党が負ければ、小池さんも無傷では済まない。

都知事の地位は守れても、彼女の能力、何より味方を守る誠実さに疑問符が付き、支持者は減る。公明党とは不仲になり、民進党系の人々も離れる。都民ファーストの会も勢いを失う。

もう国政に口は出せなくなる。どころか、東京オリンピックまで都庁に座ってられるかどうか、微妙になってくるかもしれない。

 

日本維新の会は、民進党も希望の党も消えた関西の地盤を守るだろう。希望の党の残党を吸収する可能性もあるが、基本的には地域政党になってしまった。

 

もちろん、私はノストラダムスではないから、予想が絶対とは言わないが、どう考えても、安倍自民党が慌てるくらい希望の党議席が増える要素が見いだせない。

それとも、私が考える以上に、小池さんには魅力があるのだろうか?

創価学会を敵に回しても、選挙に勝てるのだろうか?

 

さて、残るは、一番重要(笑)な「ぼくらの立憲民主党」である。

リベラル派にとっては、こっちが真の意味で「希望の党」だ。

こっちは本家・希望の党より、雰囲気は明るい。

小選挙区も勝てそうな人が残ったし、何より比例区が期待できる。

 

よくよく考えてみると、戦前っぽい雰囲気がイヤで、自民党的なモノがイヤで、だからといって共産主義もイヤな、いわゆるリベラル派が、混じりっ気なし、打算なし、「こっちの方があっちよりややマシ」的選択ではなく、すっきりクリアに、ポジティブに、純粋に、応援できる政党というのは、ひょっとしたら、今まで1つもなかった、立憲民主党が「日本憲政史上初めて」かもしれないのである。

 

ただし、100人もいない今の立憲民主党に、安倍自民党を倒す能力はない。

今回の総選挙は、安倍ちゃん打倒の選挙ではない。政権交代の選挙ではない。

 

今回の選挙で、おそらく政治的に一番意味がある結果は、立憲民主党の比例の得票数である。

「そもそも、この日本に、いわゆるリベラル的政治信条を最優先する人々は、いったいどれくらいの人数で存在するのか?」

ということが、ほぼ正確に判明する、壮大な世論調査なのだ。

 

間違ってはいけないのは、「立憲民主党共産党社民党の得票数」=「憲法改正反対派の総数」、ではない。

憲法改正反対でも日経平均株価の方が大事という商売人や、

憲法改正反対でもアベノミクスで就活が命懸けという学生や、

憲法改正反対でも創価学会員という人だってたくさんいる。

しかし、憲法改正への積極的反対派の基盤となる人数はおおよそ判る、判ってしまう、ある意味恐ろしい選挙なのだ。

 

これは、リベラル派にとって、

未来に期待が持てるハッピーな結果になるかもしれないが、

将来が暗い絶望的な結果になるかもしれない。

 

この選挙で一番必死にならないといけないのは、

安倍自民党ではないし、安倍ちゃんを応援する保守派でもない。

公明党でも、創価学会でもない。

小池さんでも、希望の党でもない。

日本維新の会でも、共産党でもない。

 

立憲民主党にワクワクしている、リベラル派の皆さんこそが、生きるか死ぬか乾坤一擲の関ケ原なのだ。

 

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