大晦日で何かと世話しないところだが、
さすがに「在日琉球人」というフレーズを使われたら(笑)、黙ってられない。
とにかく、二重、三重に誤解されるとイヤなので(笑)。
松島泰勝は在日琉球人と考えています。ヤマト在住の琉球人も世界のウチナーンチュの数に数えるべきではないでしょうか。 pic.twitter.com/i1OuPX5rxK
— 松島泰勝 (@matusima3455) 2017年12月30日
龍谷大学経済学部教授、 琉球民族独立総合研究学会の松島泰勝さんのご意見。
表面上は、なんだか、この私のブログと、主義、主張、名称(笑)まで一致している、かのように見えるけど、残念ながら、私には、この松島泰勝さんに関しては、どうも違和感しかない。
この部分だけなら、私も同意見であり、大賛成である。
しかし。
今年の初め、こういうニュースがあった。
東アジアに広がる「いまどきの『独立』」 - Yahoo!ニュース
2017年2月9日
(略)
沖縄の独立シンポで「台湾独立批判」も
台北のフォーラムから遡ること1カ月ほど前の沖縄。
かつて米軍ヘリが墜落した宜野湾市の沖縄国際大学で、「琉球民族独立総合研究学会」(以下「琉球独立学会」)のシンポジウムが開かれた。
琉球独立学会は、2013年に発足し、沖縄出身者だけに会員資格を限定する組織だ。研究者が主体の組織ではあるが、その綱領には運動への参画も掲げている。現在数百人の会員がいるとみられ、年に数回、シンポやセミナーを開催するなど活発に活動している。
「沖縄独立」は県内では少数派だ。2015年の地元紙による世論調査では、将来の沖縄の方向性について「独立すべき」は8.4%。「日本の中の一県のままでいい」が過半数を占める。辺野古基地問題で沖縄と日本政府の対立は解けないままだが、いまのところ「独立」が現実味を帯びているわけではない。
それでもこの日、大学の大教室を使った会場は出席者でびっしりと埋まった。登壇する人も、学者のほかに、高江のヘリパッド建設反対の活動家など反基地色が強く、学術と運動の両方の性格を感じさせる。
「自主決定権の確立」「ヤマトの圧政をはね返そう」などの勇ましい言葉や独立後の経済的自立の可能性を探る真剣な議論が延々と続く。
目を引いたのは、今回のシンポで、琉球独立学会の共同代表である松島泰勝・龍谷大教授が、台湾独立運動批判を展開したことだ。そのセッションは「会員向けの内容です」との理由で私は会場の外に出されてしまったのだが、のちに出席者から確認した話では、松島氏はこんな主旨の主張を展開したという。
「日米との連携や中華からの離反を志向する台湾独立運動は、日本からの『脱植民地』や米軍基地の撤廃を求める琉球独立運動とは大変違う方向を目指している」
(略)
龍谷大学経済学部教授、 琉球民族独立総合研究学会の松島泰勝さんに問いたい。
これは、本当なのか?
もし本当ならば、松島泰勝さんは「中国共産党の犬」と呼ばれても、仕方がない。
なぜなら、健全で望ましい琉球独立は、台湾独立、香港独立がなければ、おそらく不可能だからだ。
純粋に「琉球人だけ幸せならイイ、他民族は死ね」というゴリゴリのエゴイズムで考えても、琉球人が独立するためには、
台湾が大陸から分離独立した自主独立の民主主義国家であってくれること、
香港が大陸から分離独立した自主独立の民主主義国家であってくれること、
は、確実にプラス要素であり、願ってもないくらいありがたい話である。
逆に、台湾と香港が中国共産党の隷属化に落ちた東シナ海で、琉球だけが独立ハッピー!なんてことは可能性ゼロである。
もしも台湾独立に反対するような松島泰勝さんタイプの「琉球独立」が実現したら、ほぼ確実に「中国共産党統治下の琉球」を意味する。
日本が強すぎても、琉球は独立できないが、
長期的に日本のパワーが落ちてきている現在、
同時に、強くなり過ぎの中国共産党の勢力を可能な限り削り取ることが、
琉球独立の必要条件だ。
その意味合いでも、チベットのダライ・ラマ猊下や、東トルキスタンの運動も、賛同、支持、応援することが、琉球独立の当たり前なのだ。
可能ならば、大陸支那を、統一帝国のない「春秋戦国時代」「五胡十六国時代」に戻したい(笑)。
そうなれば、琉球は、自然に独立できるだろう。
こっちから言わなくても、「大陸があの分裂状況なら、貧乏な琉球なんか要らないや」とヤマトンチュから言い出すと思う(笑)。
遠いヨーロッパの独立騒動を応援するのもいいけれど、
スペインVSカタルーニャで、カタルーニャを支持するのならば、
中国共産党VS台湾、中国共産党VS香港、中国共産党VSチベットで、台湾、香港、チベットを支持するのが当たり前だ。
もし、できないのならば、松島泰勝教授は「中国共産党の犬」である。
龍谷大学経済学部教授、 琉球民族独立総合研究学会の松島泰勝さんは、
台湾の「ひまわり学生運動」から生まれた、独立主義政党・時代力量を、支持するのか?支持しないのか?
香港の雨傘運動から生まれた、独立主義政党・香港衆志(デモシスト)、香港民族党(香港独立派)、香港独立党(英連邦復帰派)を、支持するのか?支持しないのか?
チベットのダライ・ラマ猊下を、 支持するのか?支持しないのか?
ある意味、金持ちのエゴイズム「貧乏な地域にオレの税金を使うな」的な側面を持つ、琉球とは立場がかなり異なる、カタルーニャ独立運動を支持しているヒマがあるのならば、
敵の圧倒的な暴力の前に、蟷螂之斧をふるう、琉球人と同じ立場、同じ利害の
台湾の時代力量、
香港の香港衆志、香港民族党、香港独立党、
チベットのダライ・ラマ猊下、
を応援するのか?しないのか?立場をハッキリさせるべきだ。
もちろん、われわれ「琉球王政復古」を目指す「琉球土人党」は、台湾、香港、チベットの自由と独立を明確に熱烈に支持する。
台湾人が自由になれば、香港人が自由になれば、チベット人が自由になれば、琉球人も自由になるのだ。
《琉球土人党》結党宣言~「吾々が #土人 である事を誇り得る時が来たのだ(水平社パクリ)」 - 在日琉球人の王政復古日記
★《琉球律令》琉球土人党試案2014年版★ - 在日琉球人の王政復古日記
琉球土人党(NATIVES LEQUIOS)通信~独立国家琉球の憲法「琉球律令」/国歌「万國津梁」/国旗「三巴阿吽旗」。 - 在日琉球人の王政復古日記
歴代中華帝国を宗主国と仰ぐ冊封体制(前近代の東アジア安全保障体制)にあった琉球と朝鮮はマクロで見れば同じだった。
近代になってからも、気持ち悪いくらい、同じ道をたどった。
1872年~1879年、琉球王朝は「琉球処分」で、日本の統治下に入る。
こっちも、ほぼ同時期だ。
そして、1945年、琉球と朝鮮は、アメリカによって日本から切り離される。
ここから、違う道に分かれる。
戦後、 琉球は日本に復帰しようとし、北朝鮮と韓国は日本を怨み続けた。
内務省沖縄県と朝鮮総督府で、やった政策は天地ほども違うわけがない。
逆に、純粋に経済政策で見れば、沖縄県は冷遇、朝鮮は優遇、だった。
しかし、冷遇された琉球人は日本を求め、優遇された朝鮮人は日本を怨む。
ここに、ナショナリズムの不可思議がある。
こういう、こっちにとって都合の悪い史実(笑)もちゃんと考えなければ、マトモな琉球独立なんかあり得ない。
そうでなくとも、琉球の在日米軍は、全部ではないにしろ、朝鮮半島のための軍事力がかなりの部分を占めるのだ。
北朝鮮と韓国がマトモにやってくれていれば、琉球の負担も確実に減る。
龍谷大学経済学部教授、 琉球民族独立総合研究学会の松島泰勝さんは、
北朝鮮の金正恩の核ミサイルをどう見るのか? 対策はあるのか?
韓国の反日感情、文政権の対日政策に、どういう意見があるのか?
そして、安倍ちゃんの対北朝鮮、対韓国の外交政策をどう思うのか?
琉球独立を言うのなら、「隣国」朝鮮半島は無視できないのである。
右の我那覇真子も「病気をこじらせてる」と思うが、
左の松島泰勝さんもどっこいどっこいの病理である。
#我那覇真子 ちゃん、ダンマリ&スルーはダメよ(^^)~産経新聞那覇支局VS琉球新報&沖縄タイムス。 - 在日琉球人の王政復古日記
松島泰勝さんに関しては、もっとじっくり書くつもりだったが、大晦日の殴り書きになってしまった。
琉球人にとっても、ヤマトンチュにとっても、来年が良い年でありますように。
香港人と台湾人の政治亡命&移民受け入れで、少子高齢化の日本に「第2香港」「新・台湾」を! - 在日琉球人の王政復古日記