渡辺美樹「『無理』というのはですね、嘘吐きの言葉なんです。途中で止めてしまうから無理になるんですよ」
村上龍「?」
渡辺美樹「途中で止めるから無理になるんです。途中で止めなければ無理じゃ無くなります」
村上龍「いやいやいや、順序としては『無理だから→途中で止めてしまう』んですよね?」
渡辺美樹「いえ、途中で止めてしまうから無理になるんです」
村上龍「?」
渡辺美樹「止めさせないんです。鼻血を出そうがブッ倒れようが、とにかく一週間全力でやらせる」
村上龍「一週間」
渡辺美樹「そうすればその人はもう無理とは口が裂けても言えないでしょう」
村上龍「・・・んん??」
渡辺美樹「無理じゃなかったって事です。実際に一週間もやったのだから。『無理』という言葉は嘘だった」
村上龍「いや、一週間やったんじゃなくやらせたって事でしょ。鼻血が出ても倒れても」
渡辺美樹「しかし現実としてやったのですから無理じゃなかった。その後はもう『無理』なんて言葉は言わせません」
村上龍「それこそ僕には無理だなあ」
「日経スペシャル カンブリア宮殿」
ソースの明確じゃない文章は、ご法度だが、イロイロ探したが、ある程度信用できる掲載サイトがなかった。真偽不明、話半分ということで。
過労死遺族に「週休7日が幸せ?」 ワタミ渡辺氏が謝罪:朝日新聞デジタル
2018年3月16日
過労死遺族に配慮のない発言を国会でしたとして、東京過労死を考える家族の会が16日、大手居酒屋チェーン、ワタミグループの創業者で、自民党参院議員の渡辺美樹氏と面会し、発言の撤回と謝罪を求めた。渡辺氏は家族の会の代表らに謝罪した。
問題の発言があったのは、家族の会の中原のり子代表が公述人として出席した13日の参院予算委員会の中央公聴会。中原氏は夫を過労自殺で亡くした経験に触れ、労働時間の規制を強化して過労死を防ぐべきだと約15分にわたり訴えた。
ワタミグループでは2008年6月、居酒屋で働いていた新入社員が過労自殺し、12年に労災認定されている。渡辺氏は中原氏への質問の中で、「私も10年前に愛する社員を亡くしている経営者。過労死のない社会を何としても実現したい」としたうえで、「国会の議論を聞いていますと、働くことが悪いことであるかのような議論に聞こえてきます。お話を聞いていますと、週休7日が人間にとって幸せなのかと聞こえてきます」と発言した。
中原氏は16日に記者会見し、「週休7日がいいと言ったことはない。国会で遺族の思いをねじ曲げることは看過できない」とこの発言を批判。その後、渡辺氏の事務所を訪問し、発言の撤回と謝罪を求めた。
家族の会によると、渡辺氏は面会で発言が不適切だったと認め、「皆さんを傷つけ、本当に申し訳なかった」と頭を下げて謝罪したが、発言の撤回については「党の問題になり、個人では謝罪しかできない」と釈明した。公聴会で質問に立ったのは、自民党からの指示だったと話したという。
家族の会は、渡辺氏の発言の撤回を自民党に要求することも検討する。面会後に取材に応じた中原氏は渡辺氏の謝罪について「信じたい気持ちと、まだ信じられない気持ちが半分ずつある」と話した。渡辺氏の事務所は同日、「ご遺族に心痛を与えたことは不徳の致すところ」などとするコメントを出した。
犬が人を噛む。
確かに犬が被害を与えたんだが、犬に責任は問えない。
犬は人間じゃなく畜生だから、人間と同じ責任や倫理や罪悪感は要求できない。
責任を負うべきは、犬を放し飼いにしていた飼い主である。
参議院議員のワタミ渡辺美樹さんが、国会の中で、過労死遺族に無神経な侮辱を働いたらしいが、直接、彼に責任を問うのは、如何なものか?
なぜなら、彼は、元から、こういう「生物」なのである。
過去の言動を見れば、普通に判ることだ。将来、何をやらかすかも、だいたい予測できる。で、予測通り、やらかした。
真に責任を負うべきは、そういう「生物」を、参院選に出馬させ、推薦し、応援し、当選させた、自民党の選挙責任者である。
さらに、そういう「生物」を、よりにもよって、わざわざ、労働問題や過労死問題を話し合う部会で発言させた、自民党の国会責任者である。
ワタミ渡辺美樹さんも、他の、例えば外交部会だの防衛部会だったら、まあ、それはそれで「自民党は日本を滅亡させたいのか?」と心配にはなるが(笑)、ここまで人間の感情を害するヒドイことにはなっていない。
巨大政党自民党には、労働行政の専門家で、もっとマトモな「人間」がまだまだたくさんいるはずである。
それなのに、ワタミ渡辺美樹さんを、こんな場所に出した自民党担当者は、
全くの無知なのか?、
遺族が屈辱に苦しむ姿が見たくてたまらないサディストか?、
安倍政権の評判を落とすスキャンダルの勃発を期待していたのか?、
くらいしか想像が及ばない。
「私も10年前に愛する社員を亡くしている経営者。過労死のない社会を何としても実現したい」
「こいつはケンカを売ってるのか?」
怒りにしろ、失笑にしろ、この発言に対して感情を抑えるのは、相当な努力が必要だが、ワタミ渡辺美樹さんは、ウソをついてるわけでも、死者を嘲笑してるわけでもないと思う。
彼の本心だと思う。
彼は、本心から、自殺した社員を、「愛して」いたのだ。
ただし、彼と、われわれ人間との間で、「愛」の概念が異なってるだけだ。
犬と、われわれ人間の間で、「嗅覚」や「食品衛生に対する許容度」が異なるのと同じである。
彼は、そういう「生物」なのだ。
人間が人間に「好きだ」と言う場合、「生きてるあなたが好き」という意味だが、
肉食獣が人間に「好きだ」と言う場合、「殺して食うと美味しい」を意味する。
人間と肉食獣では、発する言葉が同じでも、意味は異なる。
周囲に不愉快な悪臭をまき散らし、無神経で耳障りなダミ声で吠え、現実に人間を噛み殺した。こんな迷惑な畜生は処分しろ!
という意見も、人情としては判るが、彼も「生きている」。
インドの聖マハーヴィーラの教え・ジャイナ教によれば、不殺生こそが人倫の基礎である。
害獣だからといって、むやみの処分してはいけない。人間、我慢が肝心だ。
ゆえに、問題なのは、ワタミ渡辺美樹さんではなく、そういう「生物」を国会議員という公人にした自民党なのである。
「国会の議論を聞いていますと、働くことが悪いことであるかのような議論に聞こえてきます。お話を聞いていますと、週休7日が人間にとって幸せなのかと聞こえてきます」
この発言も一概には唾棄できない。われわれに唾棄する資格はない。
これとほとんど変わらない考え方が、この社会には蔓延している。
相模原の大量殺人鬼も「障害者は働けない。働けないヤツは死ぬべきだ」という「ワタミ主義」に基づいて、殺人を実行した。
その思想は、我々凡俗だけではなく、聖上まで。
「天皇の地位にある者は、24時間365日、天皇として働き続けなければならない。不可能ならば、その地位から去るべきだ」
という陛下の「勤労天皇制」とも呼ぶべき発想から始まった。
われわれはサントリーオールドに勝てるか?~天皇陛下生前退位~雅子皇太子妃殿下~電通鬱病過労死自殺~相模原障害者殺傷事件。 - 在日琉球人の王政復古日記
電通鬱病過労死自殺~人間は、たった2か月で鬱病になる。たった3か月で自殺する。 - 在日琉球人の王政復古日記
電通鬱病過労死自殺~マラソン猫ひろしは月間500キロ地球1周走った~東京五輪銅メダル円谷幸吉は頸動脈を切った。 - 在日琉球人の王政復古日記
NHKプロジェクトX~福岡博多陥没復旧~トランプ大統領ラストベルト~天皇陛下生前退位~相模原障害者殺人~電通鬱病過労死自殺。 - 在日琉球人の王政復古日記
映画「十三人の刺客」(東映1963)~勤労天皇制~今上天皇 #生前退位 #譲位 より #日本会議 の不敬な主張の方が正しい。 - 在日琉球人の王政復古日記
映画「十三人の刺客」(東宝2010)~過猶不及~名君は暗君と同じくらい有難迷惑。 #生前退位 #譲位 #日本会議 - 在日琉球人の王政復古日記
日本だけではなく、歴史に残る天才にして、尊敬に値する人格者と思われる、このイギリス人だって、こういう発言を残している。
ホーキング、科学と人生を語る:スティーヴン・ホーキング名言集 | ライフハッカー[日本版]
2018.03.15
3人の子どもたちへのアドバイス
1つ、足元を見下ろすのではなく、いつでも星を見上げること。
2つ、仕事をあきらめないこと。仕事は意義と目的を与えてくれるものであり、それがないと人生は空っぽになってしまうから。
3つ、幸運にも愛を見つけることができたなら、逃してしまわないよう、その存在を忘れずいること。
ABC News, 2010
仕事・労働は人間にとって大切。仕事・労働がないと人生は無意味。
イギリスの理論物理学者スティーヴン・ホーキング博士の名言は、
表面上は、何も変わらない。
ワタミと、障害者殺人鬼と、ホーキング博士と、天皇陛下が、が同じ思想。
これだけで、もう、この宇宙には、善を司る神なんて、絶対に存在しないことが明白である(笑)。
この4人の違いは、
労働する本人か?、他人に労働させる雇い主か?、
自分でやる「仕事・労働」か?、他人へ要求する「仕事・労働」か?、
である。
ワタミ渡辺美樹さん自身が、休日出勤の終電が終わった深夜の繁華街で、大量の皿を洗うわけではない。
ノルマを押し付けられた労働者が洗うのだ。当然ながら、休日深夜に皿洗いするのが好きな人はあんまりいない。おカネが貰えるからするのである。
ホーキング博士は、企業の社長さんや大学の学長から「宇宙の秘密を探れ!」と命じられて、夜中まで脳髄を酷使していたわけではない。おカネが欲しくてやっていたわけじゃない。好きで好きでたまらないから止められなかったのだ。
同じ「仕事・労働」でも、「ワタミの仕事・労働」と「ホーキングの仕事・労働」を一緒くたにすると、過労死という地獄の門が開く。
しかし、「同じ仕事と言われても、居酒屋の雇われ店長と、イギリスの理論物理学者は、違うんですよ」と、ワタミ渡辺美樹さんに説明しても、しょうがない。
犬に対して、食中毒の危険を、言葉で説明するのはかなりしんどい。
とりあえず、ワタミ渡辺美樹さんには「お座り」と命じて、そのまんま放置で十分である。
その間に、マトモな経営者と労働者、そしてマトモな国会議員の皆さんで、この「危険な混同」を回避する政策を考えてもらうしかない。
建設的な国会論議を期待したい。