在日琉球人の王政復古日記

NATION OF LEQUIO

大使召還なんて失笑の愚策~在釜山日本国総領事館「閉鎖→建物解体→敷地売却」名付けて「ポトラッチ」制裁!

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/3/36/Japanese_Embassy_in_Seoul_and_watched_from_behind_a_bronze_statue_of_comfort_women.JPG/230px-Japanese_Embassy_in_Seoul_and_watched_from_behind_a_bronze_statue_of_comfort_women.JPG

 

韓国の皆さんが設置した釜山日本総領事館前の少女像や徴用工像を破壊・解体・撤去する必要はぜんぜんない。

日本の財産である釜山日本総領事館「そのもの」を、日本政府の手で破壊・解体・撤去すれば、イイのである。 

 

友達にメシを奢ってもらうと、カネが助かって嬉しい。

嬉しいことは嬉しいが、何度も続くと、心理的に負担になっていく。

奢ってる方の地位が上昇し、奢られてる方の地位が下降する。

対等であるべき友人関係が、「奢るVS奢られる」の上下関係に変化する。

そこで、奢られっぱなしを解消するために、同じだけ奢ることになる。

これで両者の関係は均衡する。

 

たとえば、お歳暮・お中元も、年賀状も、同じ事である。知人友人、知り合い同士で、一方的に貰ってばかりで、出さなかったら、人間関係がおかしくなる。

最近なら、こういう方面は門外漢だが、twitterのフォローやイイネ、LINEなんかの未読・既読・スルーについて、友人同士で、マナー違反になる・ならない、みたいなトラブルも、同じ事だろう。

 

こういう行為を文化人類学では「互酬」と呼ぶ。

 

歴史の中では、こういう行為が変な方向に発展・暴走することもあった。

北アメリカ大陸先住民族ネイティブ・アメリカン、特に西海岸の部族の間では、社会的ポジションの上昇を狙って、「奢るVS奢られる」のやり取りが過激化し、競争になっていった。

相手の財産の「奪い合い」ではなく、正反対に、自分の財産の「奢り合い」である。ウソみたいな話だが、史実だ。

その内、相手へ奢らなくても、自分の財産が、相手の目の前で減ってしまえばいいことになり、相手の見てる前で、自分の財産を破壊する行為に走るまでになる。

 

これが、有名な「ポトラッチ」という「互酬」の異常進化である。

 

「そんな馬鹿な」と思うかもしれないが、

われわれ近代人は、商売や労働など、市場で行う「交換」や、税金や福祉など、国家が行う「再配分」にのみ慣れてしまい、「互酬」が見えにくくなっただけで、上記の友人同士の「奢るVS奢られる」や、年賀状やLINEを考えれば、そういうモノや情報を媒介とする人間関係が確かに存在することが実感できると思う。

 

大使召還、経済制裁を=自民部会、対韓国で強硬論:時事ドットコム

2019/01/11
 自民党は11日、外交部会・外交調査会の合同会議を開き、徴用工訴訟を受けた韓国裁判所の日本企業の資産差し押さえ決定や、韓国駆逐艦による自衛隊機へのレーダー照射などで深刻化する日韓関係について議論した。出席議員からは日本政府に対し、対抗措置として、駐韓大使の召還や韓国人に対する就労ビザの制限、何らかの経済制裁などを求める強硬論が相次いだ。外務省幹部は、会議での意見を河野太郎外相に伝える考えを示した。

 

威勢の良いネトウヨさんに多いが「大使召還」が決め手になると思ってる人がいる。

笑止千万である。

反日韓国人に鼻で笑われるだけだ。

大使がいなくても、一般の韓国人は痛くもかゆくもない。

そもそも、大使召還なんて、「戻る」ことが前提の行為ではないか。

無視しておけば、どうせ、いつかは戻ってくるのだ。

効果ゼロ、どころか、舐められるだけだ。

 

経済制裁」を叫ぶ人も多いが、経済制裁は、韓国人も痛いが、日本の商売人も痛い政策である。 

日韓貿易は、一貫して、日本の大幅黒字であり、日本が儲けている。

この関係を制限すれば、輸入してる韓国企業も打撃だが、日本の輸出企業も打撃である。

 

ノービザ渡航の中止、観光ビザ復活も、日本の観光業者には打撃となる。

ただし、観光ビザじゃなく、就労ビザの制限は、失業に苦しむ韓国の若者には残酷な仕打ちだが、効果はある。採用する一部の日本企業以外に、日本の打撃は少ない。

就労ビザ全般でなく、興行ビザ(芸能ビザ)に絞ってやると、かなり効果はある。つまり、韓流K-POPコンサートなどの商売を日本から締め出す作戦である。芸能ニュースは話題になるから、宣伝効果も大きい。

日本のK-POPファンには残酷な話だが、こっちから韓国へ旅行して、コンサートを見てもらうしかない。

 

観光ビザは日本が儲かるから(笑)、現状維持。

一般の就労ビザも、ごく少数に被害があるだけで、宣伝効果が薄いから、パス。

やはり、宣伝効果の大きい、興行ビザ(芸能ビザ)の制限が一番だろう。

 

私としては、「大使召還」ではなく、「総領事召喚」でもなく、「総領事館消滅」を提案したい。

具体的には釜山総領事館の「閉鎖」ではなく、「消滅」である。

「閉鎖」は、「召喚」と同じで、「再開」が可能だ。これでは効果がない。

釜山総領事館を物理的に「消滅」させるのだ。「再開」を不可能にする。

 

徴用工像の設置を理由に、徴用工像が設置されなくても、すでにある少女像が撤去されないことを理由に、釜山総領事館を閉鎖する。

閉鎖するだけでなく、全機能を停止する。

もちろん、総領事は帰国する。それだけでなく、日本人スタッフも帰国する。

韓国人スタッフは、ソウル大使館で雇うか、無理なら、可哀想だが解雇になる。日本語に堪能だろうから、日本での就職をあっせんするくらいのフォローは必要だろう。

閉鎖しただけでは、どうせ再開すると、思われる。

だから、建物も物理的に解体する。総領事館の敷地を何も無い更地に戻す。

さらに、不動産の所有権は日本だろうから、更地にした敷地も、韓国の不動産業者に売却する。一等地だろうから、売れるだろう。

 

これで、少女像も徴用工像も、総領事館前から、撤去されたことになる(笑)。

 

釜山の日本総領事館は同じ場所で二度と復活しないことを、韓国政府、韓国マスコミ、韓国国民、釜山市民に、ビジュアルで、理解させるのである。

 

建物解体の費用を日本政府が支払うのが損害だが、こっちに損害の無い制裁は無い。

少なくとも、一般の日本人および日本企業の打撃は最小限で済む。

 

これで一番迷惑を受ける日本人は、釜山周辺在住の在韓日本人だろう。大変申し訳ないが、用事がある時は、ソウルまで遠出してもらうしかない。

 

何も無い更地の前に、少女像と徴用工像が、ぽつんと立つことになる。

または、日本に無関係な新しいマンションか商用ビルの裏口に、 少女像と徴用工像が並ぶことになる。

 

反日活動家も、最初は「日本を追い出した勝利だ!」と喜ぶだろうが、総領事館の喪失は、じわじわと効果を表す。おそらく、不便になる釜山でビジネスを始める日本人は確実に減る。釜山の景気にも良くない影響が広がるだろう。

何も無くなった更地を見て、ノンポリの韓国人も「ああ、日本はここまで怒っているのか」と、初めてビジュアルで実感する。

しかも、韓国側には、何も強要してないし、物理的には何の損害も与えてないので、批判される筋合いはない。しかし、日本の気持ちは伝わるだろう。

 

相手の目の前で、自分の財産を破壊することで、こちらのホンキを伝える。 

「ポトラッチ型制裁」とでも言うべきか。

 

韓国に怒りを覚える日本人の皆さん、如何だろうか?