在日琉球人の王政復古日記

NATION OF LEQUIO

2024年 #カマラ・ハリス VS #トランプ ~人口増加・南部はどんどん青くなる。人口減少・五大湖はますます赤くなる。

 

https://www.realclearpolitics.com/elections/live_results/2020/live_map_president.png?cache_bust=160542510

全州勝敗判明、トランプ氏に圧力 24年再出馬観測も (写真=AP) :日本経済新聞

2020/11/14
【ワシントン=中村亮】トランプ米大統領は大統領選での敗北を認めていないが、逆転勝利の道は狭まっている。13日に全米の勝敗が判明し、民主党のバイデン前副大統領が得た選挙人は306人、トランプ氏は232人と大差がついた。選挙結果が正式に確定すれば、トランプ氏が2024年の大統領選に再出馬を表明するとの観測も浮上している。

 

トランプさんはまだまだ粘ってる。

アメリカのトランプ支持派もまだまだ粘ってる。

日本のトランプ応援団の病状もまだまだ治癒してない。 

 

2014年 #STAP細胞 #小保方晴子 嬢 ≒ 2020年トランプ応援団不正選挙陰謀論 #Qアノン #木村太郎 #平井文夫 - 在日琉球人の王政復古日記

 

彼らが生きる形而上の神秘世界の不思議はともかく、

現実世界に戻ると、2020年アメリカ大統領選挙はまたしても予想外れだった。

2016年に痛い目に会ったのに、アメリカのリベラルメディアは、トランプさんがまたまたここまで善戦するとは今年も予想できなかった。

 

《ポピュリズム映画列伝》 #ゼイリブ (1988年) #ジョン・カーペンター ~十字架と星条旗と銃だけが真実~トランプ共和党。 - 在日琉球人の王政復古日記

 

(まとめ)2016年アメリカ大統領選挙~民主党VS共和党~ワシントンVSラジカルレフトVS宗教保守VSリバタリアンVSポピュリスト - 在日琉球人の王政復古日記

 

もし、コロナウィルスが無かったら、トランプさん再選の可能性は大きかった。ギリギリである。

 

いろいろ分析はあるだろうが、結果を見て素人なりに感じたのは、激戦州の共通点である。

「選挙人の数」だ。

と言っても「多いか?少ないか?」ではない。

選挙人が「増えたか?減ったか?」である。

 

日本の皆さんも連日のニュースで「ペンシルベニア州選挙人は20人」と覚えてしまっただろうが、今も昔もずっと20人だったわけではない。

たとえば1992年のペンシルベニア州選挙人は23人だった。この28年間で3人減ったのだ。

なぜか?この28年でペンシルベニア州の人口が減ったからだ。

逆にテキサス州選挙人は6人も増えている。人口が急増してるからだ。

 

今年の選挙で民主党共和党の得票率の差が10%以内だった州と、

1992年から2020年で選挙人が2名以上増減した州は、かなり重なる。 

 

州________地域 2020年得票率 勝者 選挙人(1992-2020) 

オハイオ____(五湖)  08.2%差 共和  -3人
テキサス____(南境)  05.8%差 共和  +6人
フロリダ____(南東)  03.3%差 共和  +4人
ノースカロライナ(南東)  01.4%差 共和  +1人
ジョージア___(南東)  00.1%差 民主  +3人
ペンシルベニア_(五湖)  00.2%差 民主  -3人
ウィスコンシン_(東北)  00.7%差 民主  -1人
アリゾナ____(南境)  01.2%差 民主  +3人
ネバダ_____(南境)  01.8%差 民主  +2人
ミシガン____(五湖)  02.7%差 民主  -2人
ニューヨーク__(東北)  12.7%差 民主  -4人
イリノイ____(五湖)  13.0%差 民主  -2人

 

五湖:五大湖周辺
南境:南部・メキシコ国境付近
南東:南部・大西洋岸
東北:東海岸・北部

 

この内、ニューヨークとイリノイを除く10州がいわゆる激戦州である。

ノースカロライナウィスコンシンを除く10州が2名以上の選挙人増減州だ。

つまり激戦州とは、民主党共和党を問わず「近年、人口が急増した州、急減した州」なのである。

 

そして、増えた州と減った州で、民主党共和党の勝敗が別れたわけでもない。

増えて共和党が伸びた州もあれば減って共和党が伸びた州もある。

増えて民主党が伸びた州もあれば減って民主党が伸びた州もある。

 

なぜ、人口が急増した州、急減した州が激戦州になるのか? 

それは「国内の引っ越し」だ。

「移民」も人口を変えるが、海外に移民するアメリカ人は少数で、大半は海外からアメリカへの移民だから、増える原因ではあっても、減る原因ではない。

人口が減ってる州は、他州へ引っ越して出て行く人が多いのだ。理由は景気が悪いからだろう。

逆に増えてる州は、他州から引っ越して来る人が多いわけだ。理由は景気が良いからだろう。

 

地域別の傾向は明白で、

選挙人≒人口が増えているのは、南部メキシコ国境付近と南部大西洋岸である。どちらも共和党州=レッド・ステートである。

まとめて南部=サンベルトと言いたいところだが、真ん中のミシシッピーなどメキシコ湾岸の州は一つもない。

サンベルトでも、西側・カリフォルニアとテキサスに挟まれた地域や、東側・大西洋岸と、真ん中のメキシコ湾地域はおそらく事情が異なるのである。

 

選挙人≒人口が減ってるのは、五大湖周辺=ラストベルトと東海岸・北部。民主党州=ブルー・ステートだ。

 

NFLスーパーボウル(カロライナ・パンサーズVSデンバー・ブロンコス)VS大統領選挙~共和党?民主党? - 在日琉球人の王政復古日記

 

アメリカリベラル派こそ『壁』を建設せよ!「東西南北 BLUE STATES 連邦」でトランプ共和党 RED STATES を封鎖(笑)。 - 在日琉球人の王政復古日記

 

つまり、ブルー・ステート=五大湖周辺と東海岸・北部のアメリカ人が、レッド・ステート=南部メキシコ国境付近と南部大西洋岸へ引っ越しているのだ。

共和党州は人口が増えて、民主党州は人口が減ってる。じゃあ共和党有利か?といえば、そうではない。 

人口が減ってる民主党州は共和党が伸びてるが、人口が増えてる共和党州は民主党が伸びてる。
つまり引っ越してるのは主に民主党支持者であり、出て行った州は残った共和党支持者の比重が増え、入って来た州は民主党支持者の比重が増えたわけだ。

共和党支持者はあんまり引っ越してないのだ。

なぜか?おそらく民主党支持者は都市住人で引っ越し先で仕事が見つかるが、共和党支持者は田舎の土着民なのだろう。

 

その傾向は続くと思われる。将来、五大湖周辺=ラストベルトはどんどん赤くなって、南部=サンベルトはどんどん青くなる。

 

天王山は南部のテキサスとフロリダである。特にあの真っ赤なテキサスが青くなれば、その時アメリカ政治と社会が変わる。ただ、どちらも巨大な州なのですぐには動くまい。

その前に、比較して小さい五大湖ペンシルバニアウィスコンシン、ミシガンの3州が赤くなりそうだ。 

短期的には共和党有利、将来的には民主党有利だろう。

 

今、東部五大湖民主党、南部は共和党になってるが、南北戦争当時は、リンカーン共和党が東部五大湖で、奴隷州の南部は民主党だったのだ。今とはサカサマだった。

 

映画「アラバマ物語」~黒人をリンチした南部白人の支持政党は、オバマを大統領にした民主党。 - 在日琉球人の王政復古日記

 

将来は北部は共和党、南部は民主党、再びリンカーン時代に先祖返りしそうである。

 

ワシントン派、ラジカルリベラル、宗教保守、リバタリアン、ポピュリスト~アメリカ政治「五大派閥」。 - 在日琉球人の王政復古日記