急いで書き殴り。
2020/12/04
菅さんがどうのこうのではない。私は私が恐ろしい。
スマホ値下げは、冷静に言えば、100%万々歳の政策ではない。
資本主義なら、商品が自由競争で値下げされることは良い事だ。
しかし今回は政府主導の値下げである。
政府が法律を作るわけでもなく、首相の「高いよ」の一言で、社会インフラの値段が一気に下がるのなら、
今までの料金設定の根拠は何だったんだ?という話になる。自由競争で決まった値段ではなかったのか?自由競争してなかったのか?価格カルテルだったのか?という疑惑が出て来る。
首相の一言で、法律もないのに、値段が下がる。これは自由市場経済ではない。習近平中国共産党の国有企業統制と何が違うのか?
という疑問・文句はあるものの、スマホ値下げは、消費者エゴイズムで言えば、ありがたい話だ。
これだけで好感度が上がって支持率が上がっても不思議はない。
小泉さんの郵政民営化は、郵便料金が下がったわけでもないのに、支持率が上がった。あの時も、全国共通のユニバーサルサービスは維持できるのか?、という反対意見もあったが、国民は小泉郵政民営化に熱狂した。
値下げというメリットが見えず、デメリットも見えた、小泉郵政民営化でも支持率は上がった。
ならば、値下げというメリットが見えて、(今のところ消費者に)デメリットが無さそうな、菅スマホ値下げは、もっと支持率を上げていいはずだ。
しかし、国民はウソのように興奮しなくなった。
安倍ちゃんの時にはあった熱狂が消えた。
昔はなくて当たり前だった。バブル崩壊の時代、自民党が何をやってもダメだった。
雰囲気が変わったのは、バブル崩壊がひと段落した小泉さん時代から。
第一次安倍ちゃんの時も熱があった。
皆さんもう忘れたかもしれないが(笑)、民主党時代も初めは熱があった。
熱が消えたのは東日本大震災だった。震災後は民主党が何をやってもダメだった。
震災がひと段落した後の第二次安倍ちゃんの時に熱が戻った。
政権担当者が誰であるが、政策が何であるか、政党がどこであるか、に関係なく、バブル崩壊や大震災が熱を消したのだ。
安倍ちゃんと菅さんは何も変わらないのに、現職の安倍ちゃんと辞任後の安倍ちゃんも何も変わらないのに、熱はガラリと変わった。
皆さんお判りの通り、コロナである。
コロナが、安倍ちゃんの愛国魔法、菅さんのスマホ魔法を解いてしまった。
零時の鐘が、魔法を説いて、シンデレラの馬車を元のカボチャに戻したのだ。
コロナが無ければ、スマホ値下げで菅さんワッショイ(^^)!だったのが、
スマホなんかどうでもいいから、コロナを何とかしろ(怒)>菅!になる。
これは菅さんが悪いのではない。
もしも今、石破政権でも、枝野立憲政権でも、山本れいわ政権でも、コロナがある限り、カボチャは馬車に化けない。
他の実例として、大阪維新も都構想に失敗して熱を失った。
だから、国民には、菅さんと枝野さんの区別は無い。保守とリベラルの区別もない。自民と立憲と維新とれいわの区別もない。
零時の鐘で目を覚ます、逆に言えば、零時が来るまで目が覚めない、(私を含めた)国民が恐ろしい。